ときどき、せかい、が踏み入ってくる
身長167cm/体重53kg/脂肪率12%
のせかいに
いきなりすぎて鳥肌になっちゃうから
ノックくらいしてほしいな
でもそんなせかいは興ざめだろ
って ....
へそにあけたピアス穴は、梅雨が開けるころには閉じていたんだよね


彼女は制服の下でハリを落としながら
鼓動を確かめていた
くるぶしを雨にひたして
たまらなく冷え切った、梅雨の朝だった
 ....
VOX hallの底辺に座り込めば
世界は三つに分かれていた
そとと、うちと、むこう

うたの隙間から光を浴びて
メガネのフレームを
ぐしゃぐしゃに歪めたくなった
飛び込んでくる音も色も ....
眠れない夜の話をしよう
シャワーを浴びて、シーツも換えて、冷房もガンガンで
まっくらは淋しいから豆電球はつけて
やさしい死体安置所みたいな

それでも眠れない夜の話をしよう
昼も夜も、名前 ....
触れたところから崩れていく
もろいビスケットの空
投げた言葉も跳ね返らない
石畳を、転がるように

冬を塗りつぶしながら
配達夫が窓をこじあけていく
のびあがっては、きりきりに締め上げる ....
萩原朔太郎の病み具合はちょっと抜けてる。
健康的な詩人にはない病的な旋律。
音韻を重視した、かっちりきっかりなスタイルとは対照的なテーマ。

谷川俊太郎で好きなのは20億光年の孤独、くらい。
 ....
シナモンの手触りが残っている

真夜中の台所に
左心房のリズムに
プラッチックのまな板に
なだらかな丘に
オレンジの粒に
困惑の首筋に
濡れた芝生に

冷たくひかる、月のおちる ....
橋のたもとには
冬の朝が流されている
怒りの日
鳴らない時計
酔いどれの歯
私は三角巾をひたいにかかげ、拳を突き上げ、空に沈め

ふりそそぐ
春の雨、豆腐、塩
故障

今日の ....
沼と知りながら踏み出していく
黒の木々に包まれて、こどく、と声に出した

錆びついた獣の香り
時の止まる道路
ゆがんだアスファルト
見つめていた地平-----------------届 ....
死んだように
たなびく空
が、どうしてこんなに美しいの

カリフォルニアでも
カリブでも
底抜けの空が
この世にはあるはずなのに
どうして
死んだような空ばかり
僕の心を撫で付ける ....
+イントロ
  結露した窓にイルミネーションがくもっている
  さびしい道を車が通るたびに
  天井をヘッドライトが照らしては消えていく
  2004-5
  新しい年に関わりなく闇は塗 ....
髪を切りたかった
ざんざんに切ってしまいたかった
でも彼女がガンダムSEEDのイザークが好きだと知ってしまったから切れなかった

二次創作の小説はショートケーキみたいだ
胸焼けがするほど甘い ....
ペン書きの天使がハガキで微笑んでいた
一枚だけ届いた年賀状
どうしてこれだけしか届かないのだろう
もちろん私の住所なんて誰も知らないからだけど

でも私の住所を知っている
ただ一人があなた ....
うたという牢獄があった

あなたを閉じこめて
美しく咲かせるための

(逃げ出した校庭を誰も追ってこられないように)

格子戸に規定されたボヘミアン

歪んだ壁、歪んだ鏡
うたは片 ....
きみの荒れた手に
光を握らせてあげたい
今まで僕が見てきたことすべて
光、二つ

手を伸ばしても
空に届かないのは百年前から同じ
でもひとひらの光
風になびけよう

きみの背が ....
もし明日、世界の終わりが訪れて
もし明日、あなたが僕を受け入れてくれるなら

あなたを抱くことに意味はあるのか
死に急ぐ世界へ
刹那的な衝動であなたを抱いていないと
宣言できるのか

 ....
旅先で、手持ちぶさたに腕輪をつくる
仲間に冷やかされないよう
妹のためと偽りながら
あなたのために腕輪をつくる

ほそい安物の革ひもに
木製のビーズを通していく
欠片の穴を覗きながら ....
あんしつは、こころのオアシス
あんしん、しん、しん
ふりつもる
やきまわしのひとひら
あなたのかげを、きりきざんで、コピーして、きりきざんで



ここにいてよ、僕を一人にしないでよ、 ....
頭痛は冷やせば治るって
あんたに吹き込まれて
だから18℃
流れようのない最低さ
あたしはこの冷えた部屋に
背中をあずけ、とぎすまされてる

首筋を神様がぐりぐりしてる
万力魔神って、 ....
臍のうえ
私の中に虫がいて
ごろりと寝ころぶ
指のさき
ちくちくしている
虫がとれない
もう、何年も前から

飼い慣らしながら歩いてきた
死にぞこないの虫を
でもいつからか
私が ....
名前を叫んでください
教室の窓際
規則正しいリズムを奏でる
僕のシャープペンに向かって

名前を叫んでください
グラウンドを
誰よりも速く駆ける
僕の靴音に向かって

名前を叫んで ....
人が産まれる階段で
僕とライオンは初めてキスした
机の隙間から女の子の声がのぞいたけれど
僕とライオンは手を握ったままで

窓からは夏の光がみえる
昼間なのにここでは暗がりがたくさん
目 ....
しゅう(52)
タイトル カテゴリ Point 日付
せかい自由詩307/8/14 0:26
心音自由詩207/8/12 23:43
8/11未詩・独白107/8/12 1:10
眠れない夜の話自由詩007/8/8 3:50
車輪のさき自由詩707/2/20 19:07
2/16未詩・独白207/2/16 19:27
2/15未詩・独白107/2/16 4:16
2/3未詩・独白107/2/3 18:56
入水自由詩005/10/19 18:27
ある晴れた空自由詩105/1/26 20:20
自由詩105/1/3 15:08
切ってしまいたかった。未詩・独白305/1/3 12:17
年賀自由詩005/1/3 2:25
ボヘミアンラプソディー自由詩1*04/11/25 3:49
光、なびけよう自由詩104/11/15 8:59
悲観自由詩1*04/11/9 8:58
不感症自由詩0*04/11/9 8:11
実験室未詩・独白004/9/12 20:27
18℃自由詩104/9/11 19:30
ジガバチの娘自由詩604/9/10 22:45
叫んで自由詩5*04/9/9 22:14
あがなう海へ自由詩403/4/7 23:26

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