なみなみと震えて
零れないようにと頑張ってる
それがいつも
正しいとは限らず
人差し指で崩して
解放してやろうと
奇特な人間もいないだろうが
隣で腕を組んだまま
息を吹きか ....
夜になると
僕は古い回廊にいる
いつからか
その前に何処にいたか
僕には何もわからない
ただ
僕の役割は
窓から注ぐ月の光を
燭台に集めて
灯をともす事
果 ....
放った言葉は
宇宙葬
想われた言葉は
さようなら
糸の切れた凧のように
僕は自由ですね
されど
日々は変わらず続き
空の色さえ失っていません
その普遍性に
安堵し
途 ....
あなた今噛んだでしょう
もっと優しくして頂戴
大事に磨いた
わたしの肌に触れたいなら
順番を間違えては厭
一番目の鍵を頂戴
云わせたら
承知しないわよ
挨拶のように丁寧に
白 ....
見透かした誰かが
ネジを巻いて
僕たち生きていきましょ
背中から声だして
可愛いあの子は
きらきらを手のひらで捕まえて
そっとポケットにしまう
それを見ていたけれど
じょうずだ ....
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