歩くたびに少しずつ体が削れていく

どうか私の後ろについてきて
足跡を全て消して下さい
私が小さい粉になって
消えて無くなるまで
私の後ろについて

青い空に押しつぶされて
夜へ逃げ ....
わたしにんげんじゃなくなったから
たべなくてもへいき

みていてイチキロやせるから
ニキロ
サンキロ


ロク
シチ

わたしにんげんじゃないから
ぜんぜんへいき


 ....
エレベータを降りるたび
涙が走る

この涙はいったい
何を追いかけて
頬の上をすべるのだろう

未来か過去か
両方追いかけるために
私の目は二つあるのだろうか

夏だから
きっ ....
明日の予報を お伝えします

明日は森でしょう
明日は森でしょう


明日は森だから
いつもよりたくさん歩こう

明日は森だから
少し深呼吸しよう

明日が森なら
わたしは、 ....
町中の人びとは耳から点滴をぶらさげ
線路の上は魔女で賑わい
雨がふれば毛取りおばばは仕事にはげみ
こんな世の中だからか
私にも不思議な力が宿ってしまった

思いもよらぬ電話が入り
会うこ ....
世界中のぬけ毛を集めたら
いったいいくつのコートが出来るかな
そんな仕事をしているのは
世界にたった一人の毛取りおばば

毛取りおばばは寒がりだから
地球に毛の生えた生き物が現れてから
 ....
ああ寒いね暗くなってきたし
風が入るね
まあ待って、おじさん違うのよ
おじさん違うのよ
ただのおじさんよ

まあ、
どうやっても二十五分は電車は来ないから、
おじさんの話聞くのもいいも ....
きっちりきっちり巻いたのに
はなれてみると優しく見える毛糸だま
早く終わらせたくて必死だったのに
もう少しで終わりと思うと
何故か腕に鍵が掛かる

はやくはやく巻き終えて
マフラーと手袋 ....
自転車で下り坂をご機嫌に下っていると
さらにご機嫌な速度の小学生女子がひょっと私を追い抜かし
ちらっとわたしの顔を振り見てカーブの向こうに流れた
流れるような長い髪が方目を隠していた

私も ....
けれども。

わたしは日記をかきつづける

えんぴつをあるかせ
えんぴつをはしらせ
つかれたらよこたえて
はじまりもなく
おわりもなく

わたしは日記をかきつづける

ぺーじも ....
十二月二十三日、太郎君はノベンバーに会いに行きました。クマみたいに大きくなって、幸せそうに座っていました。ノベンバーの体の表面にヒビがはいっているのが見えました。太郎君が近付くと、ゆっくりそっちを向い .... 大問題が起こりました。ノベンバーがランドセルに入らなくなってしまいました。簡単に言うと、太ったのです。そりゃあ今までにも、友達にランドセルの中を見られそうになったり、おやつがあっという間に減るのをお母 ....  食事と言えば、ノベンバーはなんでも良く食べました。特にお菓子が好きでよく太郎君からコンペイトウをもらって食べていました。なんでも、「懐かしいあじがする」とのことで、太郎君はノベンバーが地球に来る前、 ....  ぼくは吉田太郎くんの髪の毛のうちの一本です。名前はありません。これから名前がつく予定もありません。名前をつける必要が無いからです。僕はもうすぐ抜けて落ちてどこかへ消えていきます。消えないとしたら、地 .... じめんがないているようにみえるのは
わたしがないている足で歩くからで
なぜ足がなくかといえば
それは顔がわらうからだ

じめんが泣くと顔がわらう
だからあしたもわたしはわらう

地 ....
あの暗さは
助手席の母さんとハンドルまわす父さんの背中

トンネルは楽しむためにあるのだと思っていた
トイレットペーパーの芯をのぞいて見える景色
オレンジのライトとゴーという音が見えてく ....
http://blogs.yahoo.co.jp/retsuzangames/10876116.html

植田まさし風のにがおえがカンタンに作れます。
やったね!
さあ、作ってみましょう。
 ....
綺麗ね、とならんで毎日歩いた
これが、あの子の世界

キレーネがゆれて
キレーネがキレーネの蜜を吸い
キレーネに囲まれた
キレーネを歩き
キレーネを眺めると
キレーネがのぼり
キレー ....
   金魚と水草

 窓のところにおいてある水槽には、金魚が一匹と、水草が入っています。二人は仲良しでした。ある日、お母さんが窓のところを掃除したので二人ははじめて窓の外を見ることができました。空 ....
水の底にじっとしている
大きかろうか小さかろうが
石は皆平気な顔をしている
水の中にいて水が見えていないのか

冷たい中で
何食わぬ顔をしていて
どいつもこいつも
嘘だと思った
川ぷ ....
わかったこと
人は皆 わかりやすいことが大好きだってこと
人間は 境界線を探し続ける生き物だから

人と人の境界線は
きっとすべて一本に
しっかり寄り添っているのだろう
その線の上を ....
夜と朝の境目を
あたまにもんやり思い描いて
その境目に垂直に
新しい線をひとつ引く

こんな簡単な線なのに
名前も何もないのは
きっと必要がないからだけど

わたしはソレに
ポピー ....
おばあちゃんがすばやく縫ったのは

転がったネコ
むっつりしたサラリーマンに
走るランドセル
白く光る空気の中の
まるい栗畑の景色

白い雲の手袋をしたおばあちゃんが
渡してくれたそ ....
アスファルトの上を

革靴で歩く 歩く 歩く

あの人の 足音は

たしかにわたしのの心臓のおとだった



それが聞こえなくなってはじめて
真っ白な何も見えない中で
小さな足 ....
ドアをあけると白い石の上にいっぴきの犬がいて
遠くから母さんの声がする
いもうとが残したつめたいご飯を食べながら
ぶらさがっている電球に声をかける
ここが世界のまん中だ
ここが世界のまん中だ ....
公園のの木のように
いつも笑ってゆれているなんて
できるものか
寒い寒い

私は空気の足の裏に突き刺さる
一本の小さな氷の針だ

針を踏んで驚いたか
朝日こぼれました
もうすぐ ....
バナナ祭り

サルオ君は、フクロウさんを助けてあげました。
そうしたら、フクロウさんはお礼におみこしをくれました。
「ありがとう!ふくろうさん!おだいじに!!
……でも、こまったなあ、一人じ ....
走る走る
虫とり網を持って

風を追いかける
夏のはじまりの川の風は
こんなに気持ちよくて綺麗だから
持って帰って窓辺に飾れば
みんな喜んでくれるだろうに

モンシロチョウも
する ....
 私、なにか悪いことした?と聞いてみても、沙世ちゃんは何もしてないよ、と言うに決まっているのでやめました。お互いにまたね、と言って別れました。沙世ちゃんが去って行くのを、見えなくなるまで見送りました。 .... 光ふりそそぐ夜水の底
月の声響きわたる
風もなく静かに水を揺らす

一本の小さな水草は
毎夜月の声を聞く
何か伝えたいけれど
水の外 空の上に
伝える術は何もない
ゆらりゆらり水に揺 ....
長谷伸太(56)
タイトル カテゴリ Point 日付
消滅願望自由詩109/5/24 20:21
わたしににんげんがかえってくるとき未詩・独白307/7/6 21:09
オフィスビル自由詩007/7/6 12:28
祈り自由詩507/6/20 18:34
桔梗、枯れた自由詩106/12/17 22:56
偉大なる毛取りおばばの仕事自由詩106/12/15 22:56
おじさんの魔女自由詩506/12/14 5:34
まだ、夏かと。自由詩606/11/22 14:03
お母さん自由詩1*06/9/18 23:10
たのしくない未詩・独白106/8/30 22:23
グレート・ノベンバー おわり散文(批評 ...4*06/5/15 13:52
グレート・ノベンバー散文(批評 ...2*06/5/14 20:16
散文(批評 ...2*06/5/14 19:16
グレート・ノベンバー 散文(批評 ...2*06/5/13 0:11
あしたわらうわたし自由詩306/5/12 19:52
自由詩3*06/5/9 23:38
植田まさし風 似顔絵ジェネレーターおすすめリ ...306/5/7 15:14
ただひとつの言葉自由詩306/4/18 22:20
金魚と水草散文(批評 ...006/4/18 10:14
将監川未詩・独白106/4/17 22:05
火が消えたから自由詩106/4/16 1:15
13歳の記念日に自由詩1*06/4/15 3:35
銀色の針の縫い物自由詩406/4/14 22:48
明日の方向未詩・独白106/4/13 10:26
世界のまん中未詩・独白305/1/18 13:26
冬の朝未詩・独白3*04/11/25 13:10
バナナ祭り散文(批評 ...3*04/5/29 1:22
虫とり網自由詩304/5/28 22:24
青いテント散文(批評 ...004/5/22 22:16
言葉たりない話 上から下自由詩004/5/3 22:30

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