意識が
眠りに向かう中
蝉の声が
ぐるぐるまわっていた
夏の匂いと
消毒液の匂い
まざりあう瞬間を
壊してしまうかのように
ぐるぐると
蝉の声は
わたしの上に
おりてきた
 ....
きらきらをかんじるものは
たくさんあって
様々なものが
息をひそめているのだけれど
それらの共通点を
ひとつあげるならば
生命のうつくしさに
あふれているということ

光りかがや ....
 眼の前にひろがる
 ゆびさきに触れて
 ひとつ ひとつ
 つながる
 つながってゆく
 流れるように
 さまざまなじかんが
 紡がれて
 さまざまな感情が
  ....
残ったものは
空洞の痛み
何もないことの
罪悪感


罪悪感は
免罪符にもならないね


いつか
帰ってきてね

祈りつづけている
ずっと


かわいいベイビー ....
 痙攣す足首押さえ唇噛み切る。
 現るるは唯一神、極限に飢えた魔物。
 青いペンで落描きしたらば。
 神経に注がれる桜の花びら。
 アリスを追って夢現、煌びやかなまやかし。
  ....
 視線が絡まりよるのはじまり
 行き先などは無きゆえ
 午前二時にカクテルで乾杯
 午前三時にベッドで乾杯
 途切れたニュースはこう語るだろう
 「キリストを殺したA級戦犯は神 ....
 かしゃりかしゃりと噛み切る微熱
 散らばる温度に人魚は嗤い
 掻き毟った深海で交わるように
 飛び散った深層で両手を捧げる
 ジェリービーンズの夢
 色とりどりの空が重なり  ....
七条 優(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
ぐるりとまわる自由詩206/8/13 19:04
いとおしむ自由詩106/8/13 16:02
吐息自由詩106/8/13 15:53
いとおしいきみ自由詩206/8/5 5:50
桜が片方の羽を落としていった自由詩206/7/27 5:03
断絶と想起自由詩206/7/27 4:56
途切れた骨自由詩306/7/25 20:21

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