時間が恐ろしいのです

砂は増えて
砂は減って
砂時計の中の砂はいつも変わらず一定なのです

時間が恐ろしいのです

時計の針は進んで
時計の針は後ろからやってくる
円の中でぐるぐ ....
あおいそらにはあおいいみがあるのでせうか
しろいくもにはしろいいみがあるのでせうか

ねぇ
こたえてくださいませ
さうやつてだまつてゐるなんてずるいわ

いみはひつようでせうか
ただゐ ....
あんなこといいな
できたらいいな

ずっと思ってたの
ドラえもんが来て
ダメダメな僕を四次元ポケットで助けてくれたらって

明日のテストだって
嫌なあいつだって
大好きなあの子だって ....
約束は小瓶に詰められる
果たされた約束は蓋が開かれ
光が零れ落ち
私の周りを包み込む

約束は小瓶に詰められる
果たされない約束は
いつまでも閉じたまま
私の周りを浮遊する

生ま ....
遠くの月と
近くの猫

しなやかな背を撫で
月の色した目を眺め

そして少しのお酒を飲む
小瓶に詰めるものは
失くしたものなのです
悲しいものなのです

いいえそれとも

ザラメの飴玉
つやつやと輝くルビィの様なりんご飴
夢で拾った銀の螺旋

ああ、其らも失くしたもので ....
そうやって嗤ってくださゐな
そうやって叫んでくださゐな

私が此處から動かぬやうに

白ゐ光に捕らわれ
赤ゐ血を流せばよゐのでせう

でも殘念
私を切り裂ゐたとて
黒ゐ黏液が一粒零 ....
螺旋階段ヲ登リ続ケテヰタイ

イツマデモ
イツマデモ

空ニ届ク事ガ無イト

気ガ付カズニ
此処には白い鳥篭が在るのです

小鳥を捕らえて閉じ込めませう

白い羽根
青い羽根
赤い羽根


此処には扉が在るのです

少年を捉えて銀の鍵をかけませう

白い心臓
青い ....
手足は崩れ
横たわる

此処は私のビオトォプ

何処へも行けず
怠惰に甘え息をする

誰が私を許すだろうか

羽化した羽を動かしもせず
ただ横たわり甘い肉を貪る者を

けれど ....
透明な水
水の中にはたくさんの微生物がすんでいるのだと聞いたことがある。
どんなに濾過しても微生物は残ってしまうのだと
一見綺麗な水に見えてもその中には無数の生命が息づいているのだろうか。
た ....
常夜灯の橙のひかりをおもい
月を電燈へと落すのです

此れは白いと申しますので
黄いろセロファンを被せたのです

此れは贋物
此れは贋物

けれど知らぬ事なのです
常夜灯のひかりな ....
七生(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
砂と針の道具の中自由詩007/11/2 19:11
あおいそらしろいくも自由詩007/10/15 0:50
ドラえもん自由詩007/10/5 2:08
瓶詰めの約束自由詩107/9/27 20:10
黒猫自由詩306/9/7 1:17
ラジヲ星自由詩706/8/26 1:17
箱の中自由詩106/8/22 1:00
ユメ自由詩106/8/8 1:11
小鳥と少年自由詩306/8/6 1:47
ビオトォプ自由詩106/8/3 0:36
水族館散文(批評 ...306/7/31 23:56
月燈自由詩606/7/31 2:00

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