こんにちは こんばんは おやすみなさい
おはよう

そんな 挨拶が 日常になって 僕達は
そんな 挨拶を 当たり前に 思ってしまうけど

本当の 本当は

君と そんな挨拶を ....
人の流れに逆らって 夜の隅で
束の間の休暇を 弄ろう

僕達は あまりにもお互いに貪欲で それでいて
お互いを 労わりすぎるから

いつも 触れるか 触れないかで 離れてゆくけど
今日だ ....
朝の空気に 背筋を伸ばして
あなたが好きな あのお茶を 高く太陽に
掲げて 乾杯

今日も どうか あたしとあなたと 愛する人たちにとって
素晴らしき日で ありますように
涙を流すことが  ....
君の 香りが残る枕に 顔を埋めて
今日一日の 奇跡を祈る

僕の ささやかな ささやかな 儀式

遠く遥か向こうにいる 君の笑顔を
神様どうか 守って下さい

僕にはまだ 全部を守る力 ....
エンバリーさんは その日も青をつくっていて

もう一体 いくつめの青になるか 自分でもわからなかったけど
それでも いつもと同じように青をつくっていて

赤だとか 黄だとか 緑だとかが もて ....
目覚めると。針のように細い雨が
全てを彩るように 濡らしていて

僕の頬が 濡れているのは

きっと この雨のせいだ。と 自惚れてみる

再生を告げる雨は 停滞する僕に そっと そっと降 ....
手紙を書きます
あなたのために

今日起こった 様々なことを 便箋に
何枚も 何枚も

日記ではありません 手紙です
あなたにだけ 伝えたいから

でも あなたに 宛てて 投函するこ ....
想い出が散らばる机の上で
昔の色で塗られた 地図を広げよう

君が指す国の名を 僕が当てて
僕が当てた国の言葉を 君は流暢に喋って

僕達はあまりに小さい国の中に
未来を詰め込むんだ
 ....
あたしは何もない女だから

あなたが枯れてしまわないように ここで祈るだけ

あたしは何もない女だから

あなたが消えてしまわないように ここでただ 笑顔を作ってる

あたしは何もない ....
迷ったり
困ったり
ぶつけたり
泣いたり
笑ったり
抱き締めたり
考えたり
キスしたり
撫でたり
戻ったり
気付いたり
教えてもらったり
抱き合ったり  ....
君を待ちながら眺める空は

心なしか寂しくて

致し方ない事情でも 持て余した時間に途方にくれる

時間が足りない 足りないと いつもわめいてるのに こんな時ばかり 何一つ やることはなく ....
喧騒の中で 君は 何かを考え込むかのように
じっと虚空を見つめて

僕は 思わず その横顔に 息をのむ

まるで 君の全てが キセキのようで
僕は君のために買った チョコ菓子が
今の君に ....
そのスピードで。キミだけの速度で。
キミにしか見えない道を まっすぐ歩いていって

そのスピードで。十分間に合う。
誰も目的地までのキョリなんて
わかってないんだから

まっす ....
「春は すぐ そこですよ」

通りすがりに 誰かが私に 声をかけたのです。
私は 驚いて辺りを 見回して そして誰も私を 見ていないことに 首を傾げました。

春が すぐそこだなんて ま ....
愛してるのに 窮屈なのよ

なぜかしら

一人考えたの


アルコールに半分意識もってかれた脳みそフル回転して




愛されてるのに 窮屈なのよ


なぜかしら

 ....
あと一ヶ月で春になるんだ。知っていた?
本当の春はまだ先だよ。だって今年はまだここに雪が降ってないんだもの。
でも、そんなことどうでも良いんだ。
僕には春がくる。

春がきたら 君に会いに行 ....
フライングで駆け出したあの 太陽を
追いかけてみようかと 君は言った


暗闇の中



何も見えないのに 走れるわけないじゃないかと
嘲笑って僕は

その場に座り込む ....
白く無骨な あなたの指が
真っ白な鍵盤の上を 滑るようになぞって
この世の何よりも 美しい音を奏でるように

いつの日か

あなたのその 無骨で愛おしい指が
あたしを 奏でる日が来るよう ....
古びた 石でできた半円球の舞台があって



その中央には それまた 大層 古びた ピアノが一台




音が出るのか誰もしらない。
そこへ辿りつく者がいないから。
誰が置いたの ....
その濡れた髪が
乾くまでの
わずかな時間

滴る雫を
眺めながら

あなたへ紡ぐ

奇跡を祈る



あぁきっと


今日も明日も


昨日と同じように


 ....
本当に。本当に。…少しでいいから

あなたが抱えているその 大きな大きな ものを
あたしにも 貸してほしいの

あなたが閉じてしまったサキをどうか
あたしに 紡がせてほしいの


ね ....
暗闇の中 沈みかけた月の光を 受けて
ぼんやりと その姿を晒す 赤い 赤い ポストの前で
あたしは 酷く 緊張してる

やんわりと 吹き付ける冷たい北風は ジワジワと
あたしの体温を 奪って ....
悪夢に魘され 目を覚ます
暗闇に 君をさがしても 見つかるわけもなくて

僕はイヤな汗を背中に残したまま 少しだけ熱い額に 手を翳すのだ


泣かないで。どうか。僕の愛で 君の身体はもう守 ....
君が おやすみ。と言ってから

僕が おはよう。と言うまで

こんなにも長い
時間を
僕はもてあましたまま


深い深い 暗闇に沈む


そしてまた ぼやけた時間の中で
追い ....
凛とした空気の中
唯一の色が 始まり行く姿に
一度だけ背筋を伸ばして 僕は
ワンフレーズのみメロディを口ずさむ

宵の終わりに 見たワルツ

三拍子の一拍目

誰も知らない 似て非な ....
スゥとどこかへ消えてみたくなる。
風邪ひきな休日。


咳を一つしたら。
パッと体が溶けて

貴方の目の前に現れることが できたなら。

今日1日で一体。
何回貴方の目 ....
閃光は 僕を超えて 真っ直ぐに 延びていく

触れれば その光の粒子は 弾けて四方へ飛散していくけど
すぐにまた 一筋の線に戻って 
立ち止まる僕を 嘲笑うかのように まっすぐまっすぐ延 ....
ずうっと握っていて頂戴ね
って約束する前に


貴方は 風に乗って 消えてしまった


それは必然であり 偶然でもあった


貴方は本当の本当に 偶然と思っていたかもしれないけど
 ....
暗闇に 紛れて

このまま飲まれてしまうのも  悪くないと思った



理屈なんか通用しないのに
全てを理屈で
固めてたんだ



わかってる


あたしの負けだ

 ....
日常と日常の狭間にある 奈落に
いつもなら 気付きもせずに 過ぎ去ることのできる狭間に

ふとした瞬間に躓いて

酷く恐ろしい残像にあたしはとらわれる

一瞬にして あたしを取り囲み 耳 ....
ウデラコウ(104)
タイトル カテゴリ Point 日付
anytime anyday自由詩2*07/2/27 12:14
世界から抜け落ちて<18のprose-5->[group]自由詩4*07/2/26 22:45
1日のハジマリに<18のprose-4->[group]自由詩5*07/2/25 22:49
君を祈る<18のprose-3->[group]自由詩5*07/2/23 23:27
エンバリーさんはその日も青をつくっていて自由詩6*07/2/21 0:47
春をうつ雨<18のprose-2->[group]自由詩2*07/2/20 19:01
手紙を書きます<18のprose-1->[group]自由詩7*07/2/19 23:35
冬の残る 春の中で自由詩3*07/2/16 23:24
あたしは何もない女だから自由詩7*07/2/13 9:32
僕達は自由詩3*07/2/7 17:33
窓際の片隅で自由詩2*07/2/6 13:30
幸月夜自由詩2*07/2/5 21:42
アンダンテカンタービレ自由詩5*07/1/31 15:25
芽吹く自由詩4*07/1/16 11:42
窮屈自由詩6*07/1/6 0:06
春になったら自由詩5*07/1/3 20:28
as if自由詩3*07/1/1 20:44
impromptu自由詩3*06/12/26 23:31
その森の中程には自由詩5*06/12/18 23:36
曇天にただ春を待つ自由詩3*06/12/12 11:01
小願未詩・独白2*06/12/11 0:12
その前に自由詩3*06/12/6 23:10
真夜中に待つ自由詩3*06/12/1 23:06
こんなにも長い自由詩8*06/11/19 22:17
スロウ ワルツ自由詩4*06/11/14 20:53
こんな何もない日は。自由詩6*06/11/12 19:37
有限スペクトル自由詩7*06/11/8 22:44
その手を自由詩1*06/11/6 22:59
言葉を忘れた自由詩2*06/10/24 16:22
道標自由詩2*06/9/25 23:15

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