降りやまぬ雨
タイヤの音と
心地よい冷たさ
不快な湿度
それらが重なって
自然と一人になった
夏の夜
君と出逢って
幾度となく通りすぎてきた
季節もま ....
何かを手にするその度に
何かを落としてしまっていたみたいだ
ちょうど溢れ出たばかりの滴
儚いものだね
大切だったはずのものでさえ
いとも容易く流れてゆく
手に ....
高層ビルが建ったとか
そんなことで揺らぐ
モノでもなかった
それでも
"変わらない景色"さえ
風化されていたから
もたれる場所を見失った
....
うず巻く ふるえる
心だって
重力には逆らえないんだ
ね ねぇ ぇ
儚さが
すべてじゃあ、ないよね
おいてゆかないで
ゆらり ユラリ ....
屑、だった
ここにあったものは
笑うしかなかった
泣いていても
何もかわらなかった
歩くしかなかった
座っていても
何もかわらなかった
夢、だった? ....
昨夜
動物たちの会議が緊急生放送された
深夜の2:00だというのに
視聴率はオリンピックのそれを
ゆうに超えていたらしい
黒ぶちの眼鏡をかけたアナウンサーが
唾をとばしな ....
不協和音の響く街
叫ぶ声はノイズに掻き消され
冷たく 雨と共に落ちた
真っ暗な空に微かに見えた月
あなたも叫んでいるのですね
過ぎゆく季節に霞んで ....
静まり返ったときの
わずかなすき間にあなたはいた
あのとき
置き去りにされたのは
何だっただろう
あのとき
あなたが笑って
ぼくが泣いていた
....
ねぇ 君は知ってる
欲に紛れ
望み高らかに
愛を語り
情を盾にして
無作為な時間の中に
生きる意味を
ねぇ 君は知 ....
冷たい水に耐え切れずに
何を思って息絶えたのだろう
異国の水の中で何を思っただろうか
そこに愛がなかったのは必然的なことで
涙がでないのは不思議でも何でもなくて
きっとそれはエゴに象られ ....
微かな香り
私の唯一の記憶
青い海の上をハングライダーで飛ぶような
それでいて排気ガスのような
曖昧な記憶
あてもなく彷徨うのは慣れているけど
背中のリュックに詰め ....
いきおいを増し
加速し続ける時間(とき)に
取り残されてしまった
そんな君へ
「幸せの価値観なんてものは
誰が評価できるもんじゃないんだよ」
なんて言ってみたら
....
霧のかかった情景の中に
あたかもそれは当たり前のように
あなたの姿を見つけられなかった
肩を抱いて歩いていられれば
おそらくキレイな星空や街並みは
この情景の中 ....
あんなにも苦しくて
忘れられずにいた
君を置いて
いともたやすく
僕は笑えている
振り返るその先に
君の姿はもう
失くなっていた
夕暮れ
青い雲 ....
こんなにも騒がしい街が
愛しく思えるのは
きっと僕が淋しがりだから
いつか君の言った
「ごめんね」
の一言が
こんなにも僕を孤独にするのなら
果ての ....
君を縛りつけるのに
5ヶ月という時間は短すぎただろうか
永遠を誓った
そんなすべてが
灰となり
遂には存在証明さえできなくなりそうだ
君の居ない恐怖を
できれば君に ....
時を運ぶ歯車は
錆び付いてしまったのだろうか
未だ此処に癒されぬ傷がある
夜明けを誰よりも待ち望んでいた私は
叫び続ける雷鳴の中に
青白い月をみつけた
気付けばとう ....
ミステリアスな彼女は
サジタリアスの墨を纏った
僕のマドンナ
言葉遊びではなく
めがねが曇っているのは
ラーメンを食べているから
ここに来るミュージシャンは
皆口パ ....
夏の空に浮かぶ
積乱雲
何も語らずに
ただ静かに
力強い優しさをくれた
「空を飛べたらいいのに」
自由に生きたら孤独になってしまいそうで
僕は臆病な ....
ある朝大量発生した小鳥の群れを
何事もなかったかのように
ポケットに押し込んだ
空は
晴れとも曇りともとれる
曖昧な態度で僕を
試しているようだった
「晴れ」 ....
こんなにも遠い夜明け
肌は一段と白くなってしまった
ベトナムの生春巻きやら
インドのカレーやらを
物欲しそうに眺めているのだろうか
大人も子どもも寝てばかり
ニ ....
何故だろう
生まれ落ちた言葉のひとつも
君に伝えられない
やさしく降りそそぐ
木漏れ日に
いまは心を委ねたい
目を覚まして
君がそばに居てくれたら
最高
....
新しい雪へ
眩い光が降りそそぐ
白い世界から
窓ガラス一枚の
暖かい部屋で僕は
UVなんてものを浴びずに
ニュースばかりを見ている
今日もたくさんの人が死んだ ....
降りだした雨が
ひたすらに歩く
あなたを休ませた
行き着く場所は
何処でしょう
誰にもわからない
誰にも知りえない
差し出された傘を
あなたは必死に拒むけれど ....
踏み切りを
越えて
交差点を
左に曲がれば
君の家のはずだった
しばらく来ないうちに
ずいぶんと変わってしまったみたいだ
君の笑顔青空に描いた
「また逢いに ....
青い空と碧い海と積乱雲
果てしない空間がそこにはあった
油断でもしようものなら
水平線に吸い込まれてしまいそう
波音と潮風と笑い声
澄みきった空間がそこにはあった
....
何事もなかった
そんな天気
昨夜あんなにも悲しくて
泣き叫んでいたのに
変わったことといえば
痛いほどに腫れている目
それくらい
雨でも降っていれば
もう少 ....
曖昧なその瞳に
躍らせて
溢れ出す涙は
頬を伝わらないから
BGMに身を委ねて
あなたを感じるわ
曖昧なその瞳に
酔わせて
ぼやけた瞳は
あなたを映さな ....
ふらリふらりと並木道を歩いている
穏やかに陽射しは射し込むが
涙に暮れていた視界は遮られてしまった
童話の狼のように
石を詰められてしまったのだろうか
もう歩く気力さえない ....
どうして此処にいるのか
そんなこと考えてもわかんない
いつかわかるのかな
なんてとっくに諦めてます
窓の隙間からシャアシャアと入ってくる風
隙間風
冬の風
それでも太陽 ....
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