庭の片隅で蟻が巣を作る

巣穴から砂を持ち出しては
ぽとりぽとりと落として帰る

(その砂が落ちる力を
 私たちは万有引力と呼んでいます)

感心して砂を運ぶ蟻を
見つめているが
 ....
風とは

速さでもなく
強さでもなく

遠さです


風を思うとは

遥かの遠くを思うのです
滝を見たら
胸の中に滝を流せ


桜を見たら
胸の中に桜を植えろ


心が枯れても残る
石に刻んだ文字の愚かさ!
久部(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩006/10/31 21:38
自由詩506/10/9 1:36
記憶自由詩106/10/8 1:23

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