どこか抜け落ちている
それは誰にでもありうることで
生きていれば当たり前なのだけれど
私の場合は
たくさんのものが抜け落ちている

それはとても大切なものだった気がするけど
本当にそれが ....
ゆっくりと晴れ上がる朝
濡れたコンクリートも
湿った土も
葉に溜まった水滴も
空に架かる虹の下で美しく輝いた

空にはまだ
陰りのある雲が残っている
それなのに
幾重にも重なる虹は
 ....
森の中でさまよう
私はなぜここにいるのか思い出せない

あの時私が言った言葉
あの時君が返した言葉
鮮明に思い出した
君は覚えてるのかな?

続きを求めるわけでもなく去った私
ああ、 ....
地面へ落とされる途中
君と目が合った
その目には
恐怖や
不安の色が映らず
真っ直ぐに地面へと向かう

怖くないの?
僕は問う
怖くないよ
大丈夫、僕らは一つになる
地面で一緒に ....
ついさっき流れていったものが
あんなに遠くにある
まだまだ止まらない
永遠の流れにもうどっぷりに浸かっている
僕はその流れに手を入れて
止めようとするのだけれど
流れは隙間を見つけて、流れ ....
音を立てて
私の胸に突き刺さる一言
ほんの些細な会話の中の
何でもない事実
その音は誰にも聞こえない
聞こえなかっただろう

恋だと知らないうちに
失った
恋だと思わないうちに
消 ....
倖之丞(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
落丁の多い書物自由詩006/11/15 17:48
美しき世界自由詩006/10/25 18:09
自由詩006/10/22 15:53
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