樹を植えよう
できれば楡がいい
私たちが何千回もけんかして
仲直りする間に
樹は大きくなるだろう

やがて子供ができ
大きく育つころ
樹も大きくなるだろう
私たちは木陰で
ランチを ....
僕はけっこうひまだから
君の希望にこたえてあげられるよ
映画も見に行けるし
食事にもいけるし
生活の相談にも乗ってあげられる
君の望む時間に
携帯電話を鳴らしてあげる

今日一日を
 ....
ひとはそれぞれに地獄を持っている
それ故に
その人にしかわからない
幸福がある

その意味で
人は真の意味で
孤独で
自由だ
青空を蝶が浮かぶ。

君の蝶の色は何色ですか
ワインレッドですか
サンライトイエロウですか
私の蝶の色は
エメラルドブルー
です
心のスペクトルは
群青色
青い青い波が
私の心を洗っていく
洗われて 洗われて
私の心も深い青となる

それは
深海の色なのか
それとも
闇夜の深さなのか
ラジオから流れてくる
何気ないナンバーに
心動かされたりする
気付くと世界は歌っていた
木も歌っている
草も花も鳥も歌っている
石ころも雲も風も
空も太陽も月も星々も歌う
私も歌う
 ....
幸せに死ねるかもしれない

そう思うと
心から安らぎます

今は春
眼に映るたんぽぽや
雲の流れ
ひばりの鳴き声が
どれほど美しく
心に響くことでしょう
初夏ー
なぜ空はこんなに青く
輝くのか
雲は白く輝くのか
山の緑は
こんなに眼に痛いのか
川の深い緑は
こんなに心に突き刺さるのか
すばらしき 岐阜の 山河
なんで忘れられようか
 ....
Yよ
私のことを
憶えていますか
私は今
こんなに遠いところに
来てしまいました

初めは近くに散歩に行くつもりでした
なのに 私は
三つの平原を越え
七つの山脈を越え
二つの断 ....
あなたと
愛の形を
まさぐりたい
あなたの身体の形と
私の身体の形は
どのようにつながるのでしょうか

あなたと
愛の形を
まさぐりたい
それは円?
三角?
四角かも
もしか ....
もちろん たしかに
自分の身体を愛するように
私は
この国を愛する
憎悪に満ちた社会であろうと
しなやかに愛してみせる
きらめく山河
海輝き
空はとどろく
はてしなく
おもいは駆け ....
おらのかかぁは
おっちんだ
できればみんな
ないてくれ
かかぁはあした
ほねになる
今日も夜が明けた

絶望するものにも
希望するものにも
平等に朝は来る

私は
朝焼けの中を
疾駆しよう
一匹の蒼き狼となって

狼の眼には
希望も 絶望もない
あるのは
 ....
心の窓はどこに開いていくんだろう
信じ 信じられる心の窓を
もっと もっと 開きたい

心の窓はどこに開いていくんだろう
開いてみたら
宇宙まで届くものでありたい

どれほどの命が
 ....
生きることは
輝く労作業

時は経ち
冬は終わり
春に咲き
夏は廻り
秋に実る

血のにじむ苦しみに
はいつくばっても
ふと見上げれば
季節は輝いている

喜びなんて
死 ....
私が待っているのは光であって
闇ではない

私が待っているのは色取りであって
灰色ではない

待っているのはまぶしいくらいの
まぶしいくらいの
太陽光線であり
けして
けして闇では ....
この耳にきこえる
君の声も
すべてまぼろし

君の肌にふれたこともない
君と五分も話したこともない
私の中にあるのは
すべて理想化され再構成された


私は自分の宿命を悲しまない ....
世の中はいろんな難しいことがあるけれど
心を変えるのが
一番難しい

心は 目に見えない
心は さわれない
しかし 耳を澄ませば
きこえてこないか
命の鼓動が
冷えきった宇宙に 今
 ....
言の葉が 舞い
言の葉が 光り
言の葉が 歌う

言の葉の大樹に寄り添い
顔を上げれば ほら
言の葉が楽しげに 歌う
木漏れ日はまぶしく
光り 舞って
言の葉の旋律を奏でる

一 ....
その時
あなたと私をつないでいた糸は
切れてしまいましたか
あなたは見失ってしまいましたか
もしかしたら
まぼろしだったのでしょうか
あなたと私をつなぐ糸は
そんなにも細かったのでしょう ....
どうしようもない
奈落の底にすいこまれるような
欠落

人生に完璧はありえない
だから

欠落は
欠落のままでいい
闇が深いから
光はまばゆいんだ
君になにかしてやりたいと思うが
今の君には
痛いだけ。

だから
そっと見守ることにするよ

祈りが光となって
大空に響きわたればと思う
やがて君の心に
光がさしこみますように
赤 青 黄 緑と
流れゆく風景が
私には 見える
葛藤をくりかえしながら
私は資本主義の街角を 曲がる

私も三十を越えて
多少ズルくなった
でも
生きる途中でなくしたもの
得たも ....
哀しみが河の流れのように
続いていくとしたら
流れはどこまで
どこまでいくのだろう
喜びの大海へと
注ぎ込むのは
いつの日のことだろう

哀しみが星のように
またたくとしたら
輝き ....
ああ 破裂した 薔薇
君のように
潔い
信じるままに 流されて
生きていくままに 道に迷い
ああ
時の環が廻らんとする

我が胸より出でて
そらにまでとどいた光は

どこに在るのか

木影の濃い森に迷い
二百歳の木の ....
火星と木星の
間のアステロイドベルトで君に逢いたい

そしてそこから
地球を見たい

地球はどんなに小さいのだろう
宇宙空間は
どんなに青いのだろう
世の中に横行する
様々な言説
人はそれぞれの物語を
生きている


星はまたたいて
夜の闇は
いやがおうにも澄んでいく

心は澄んでいくのに
内部は充実していく
ほとんどの言 ....
理性的な言葉と共に吐かれる
暗い情念

どうしても
止められない。

言霊はどこへ
どこへ行くのか

夜明け前の空気は
いかにも澄んで
私を浄化してくれるように見える
しかし私 ....
今日もニュースで
心が暗くなる情報を知った
生活保護を受けられない
男性が餓死していたと
いうのだ。
殺人
強盗
世の中は暗いニュースばかり
「格差社会」
「ニート」
一方でテレビ ....
渡辺亘(611)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩107/8/5 9:23
ひまじん自由詩1*07/7/8 19:16
地獄自由詩1*07/7/8 19:13
てふてふ自由詩0*07/7/8 19:11
Deep Blue自由詩1*07/6/24 5:02
鳴り響く自由詩107/6/24 4:59
春に自由詩1*07/5/27 0:55
断片自由詩3*07/5/27 0:52
Yに自由詩1*07/5/27 0:48
形と力自由詩0*07/5/16 6:55
憲法記念日に寄せて自由詩2*07/5/3 23:13
かなしみ自由詩1*07/5/3 23:06
蒼き狼自由詩1*07/4/19 7:14
窓辺から自由詩1*07/3/30 8:07
無題自由詩1*07/3/30 8:02
待っているのは自由詩2*07/3/30 7:59
統合失調症を患って自由詩2+*07/3/26 2:09
心から命へ自由詩4*07/3/26 1:56
言の葉自由詩3*07/3/1 22:45
自由詩6*07/2/14 1:05
欠落自由詩107/1/30 0:13
祈り自由詩5*07/1/24 22:23
街角自由詩1*07/1/13 17:21
哀しみは河の流れのように自由詩4*07/1/2 14:38
断片自由詩1*06/12/26 0:03
自由詩1*06/12/25 22:29
自由詩3*06/12/19 1:24
時の環自由詩2*06/12/19 1:07
言霊自由詩2*06/12/15 4:45
ポストモダンの夕べに自由詩4*06/12/11 18:33

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