スーパーで仲良く買い物をするカップルを見かけた

はじめて彼氏の住まいへと招待されたようで

得意料理や揃っていない調味料の話が

すでに食前酒よりも効果を発揮している

他の ....
店を出るときが来た

うだうだと四の五の言わず

明日こそは 明日こそはと 一日の締めの言葉にせず

今やるのだ 今こそ頑張るのだと 全身をこわばらせず

大きな深呼吸もせず  ....
朝の始まりは騒音、排気ガスに振動

片棒担ぎの分際で

一丁前に眉を寄せる

やれやれと天を仰ぐと

この喧騒を小馬鹿にしたように

すべてを包み込む静寂の青

今 ....
小学生のとき

チンチンに毛の生える早さと男らしさはあんまり関係ないと知った

中学生のとき

好きな女の子にはほんとうに親切にできないものだと悔いた

高校生のとき

 ....
父親と車に乗る

エンジンのかかりは悪くてうるさい

追っ手などどこにもいないのに

ありったけの白煙をまき散らす

追っ手が来たって逃げようがないほど

アクセルの想い ....
そうじゃないんです

気持ちはうれしいんですが

そうじゃないんです

うなずいてはいますが

そうじゃないんです

ずばりと解決策をしめしてくれますが

そうじゃ ....
天井を見上げて

大きな声で

サンタさん今年もありがとう


プレゼントを眺めて

困惑した声で

サンタさん今年はお手紙忘れたのかな


親を見つめて
 ....
さっきの言葉を繰り返す

まだまだ全然言い足りない

きのうの言葉を繰り返す

言い過ぎたのはどっちだろ

あの日の言葉を繰り返す

世界は二人のものでした

いま ....
タイムマシンに飛び乗って

時空をぶらり

一人旅

特にあてなど ないけれど

我が{ルビ娘=こ}をナンパも 悪くない
わたしのようなものならば

独りの夜は 寂しさもまた友のようなものだ

しかし何の悪戯か酔狂か

時にはおもむろに紙とペンを取り

意を決し かの人に思いを綴る

酒や  ....
自転車のチェーンが切れた

それでも彼は構わずペダルを踏む

漕ぎ続けたところでどうにもならないのに

やっぱり彼はペダルを踏む

ほどなく自転車は止まるだろうが

それ ....
空吠えはするが一向に牙を立てない闘犬

前足を上げるだけで慎ましやかな老後を保障された象

人間以上にマナーを心得たチンパンジー

もはや母国語さえ忘れた九官鳥


そして全 ....
いいのが浮かんでな。
ひとつ、聞いてやっちゃくれんかな。
若い奴らにも、ウケるようなやつな。

うたは、あれだ。斉藤なにがしってあんちゃんが歌う
『歌うたいの なんとか」だ。わかるだ ....
妥協や譲歩など 頭の片隅にもなく

安っぽい貢ぎ物などは 躊躇なく蹴散らし

自分の非や立場など 一切お構いなしで


大地を両足でちからいっぱい踏み締め

目にいっぱいの涙 ....
わたしはプロの修繕屋

まるまる全部直すのだって

お安い御用だが主義じゃない

その場その場で繕って

さすがプロだと言わせてきた

だけど これ以上

自分を繕 ....
遠慮はいらない
わたしは何度も何度もあやまるけれど
許してくれなくていい

遠慮はいらない
ちいさなからだに納まりきれない悲しさは
全部わたしにぶつけたらいい

遠慮はいらない
 ....
わたしは 多分 あなたが好きです

多分って などといぶかしまず 今は聞いて下さい

わたしが あなたを 想うとき

それは とても 哀しくなるのです

何故なら 恋慕の情 ....
ポップこくご(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
< 生 活 >自由詩5*07/8/1 20:34
<スランプ亭にて>自由詩107/7/31 21:18
覗き自由詩2*07/2/22 0:16
<アルバム>自由詩1*07/2/11 1:07
小春日和のこんな日に自由詩1*07/2/9 23:09
親身自由詩8*07/1/21 14:02
<12月25日、朝>自由詩3*06/12/26 0:12
こっぱずかしさ四段活用自由詩4*06/12/14 23:27
休暇自由詩1*06/12/12 20:13
<深夜考>自由詩6*06/12/11 1:14
自転車自由詩3*06/12/3 22:12
<巣立ち>自由詩2*06/12/1 7:05
<ワンカップ プロデューサー>自由詩5*06/11/30 22:34
<人間関係入門>自由詩5*06/11/29 23:47
ほこりとホコロビ自由詩7*06/11/29 23:05
なみだ自由詩4*06/11/28 22:31
< 磁 石 >自由詩6*06/11/28 0:15

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