独身女性二人と
喫茶店でのデートは
楽しいもんだ

ただ意味も無く
だらだらと喋り合うのも
良いもんだ

二人は独身であるが故に
セクシャルには敏感だ

二人である事が
開放的 ....
この ままで いいわけ ない だろう
ほんとの こと いま つたえよう
こころ から きみを ぼくを
なかま ともよ と よべる かい

ピープルファースト  ピープルファースト
さあ は ....
二十六才のお姉ちゃんが十月に入院した
おじさんはボクに
「入院してから笑うことを忘れたみたいなんだ。」と
ポツリと言った。

ボクは、お姉ちゃんを笑わせることができないか
そんなことばかり ....
冥土にも知る人は居るのか
笑いが消え愁いの毎日
娑婆で見た弥三郎ばかり
もう誰もが信じられない
泣かないで
言い当てた
浄土を信じて


出る杭は打たれるけれど
ほらちゃんと揺らが ....
眉毛は太くて下がってて 
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ 
良いとこ一つもないけれど

語り口調はおかしくて 
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても 
心のきれいな人だから ....
しどろもどろの口説き文句
口先ばかりの酔いどれ男
募る想いに夢を紡いで
そんなアンタは大嫌い

あん時悲しくてどうにもならず
泣いてすがって弱音を吐いた
そん時アンタが歌ってくれた
ト ....
光射す海 眠る水面を
波を起こし船は進む
果てない夢を 抱きながら

嵐の夜を 飛沫を浴びて
木の葉のように船は揺れる
心細さで 怯えながら

富みある街を 心寂しく
彷徨うように歩 ....
お前
なんで正月に来てくれなかったんだ
ワシは年越しを
家で過ごしたかったのに
医者が
外出も外泊もダメだ。っちゅうての

お婆ちゃんは
此処に居た方が安心でしょう。って
誰が
婆 ....
夢や希望も見失い 
怒りと憎しみ傷付け合った
その拳には一体何を 
握っているのだろう

共に始まり共に終わる 
思い出して欲しいことがある
どんなに詰まらないことだって 
それが暮ら ....
川辺に馬や羊を連れて
陽射しを浴びながら振り返ると
見渡す限りの豊かな草原の海

この地平線の遥か向うのずぅっと遠く
微かに白く朧気に見える
万年雪に包まれてそびえ立つあの峰は

草も ....
引き裂かれた心と体 
ほんの少しのささやかな幸せを
蝕まれた業火に焼かれて走りながら
帰り道さえ見失う闇の夜 
寂びれゆく街は揺らぐばかり
壊れたはずの夢が 
恥の上塗りで終わる


 ....
くじけた気持ちが満ちてくるのは
自分が気難しいせいだ。

軟化した脳で考えさせ
萎えた手で持つこと

折れた足で立つこと
遠くなった耳に聴かせる
衰えることを許さないかのように
若さ ....
地獄の中の九尾狐 極楽を知らず

ギリギリで見切る者は すれすれに見限られる

そろりそろりと のんびりと生きて来たのは本当だけど

依存でも 中毒でも 構わない 水や空気でも

 ....
自然体で生きられぬ 朝露も消えて

暁を覚えず穢土から浄土へ心焦がれて春の眠り

喩え乞食道のような身となれど満天の星

少子化の国家の空にたなびく鯉幟

愚かさに潜む賢さの種を見つけ ....
深まる夜に ぼんやりと月 すっきりと月

睡魔と闘うしかないのだ 人生の先輩

たとえば 心を込めたおもてなしには 裏もなし

満たされる訳も無かろうに 夜食べて

言い訳だけで生 ....
「恋文(loveletter)」ほど、切実に自分の想いに誠実で
相手に伝えることを強く望んだ文章は、他にあるのだろうか?

突然、激しく心を揺さぶられ伝えることがもどかしく
想うことその全 ....
元気にそして幸せに暮らしていますか?
もう 話すこともできないけど
ただ君にそう訊きたいのです。


あの頃のボクは 意気地が無かったから
君の心の呟きにも 曖昧に笑うしか なかっ ....
人には、
朝、目が覚めて「あぁ。今日も生きてたのか。」
と残念がるのと
「あぁ。今日も生きてて良かった。」
と喜べるのと
二つの人間しか居らんのさ。

ご飯が美味いか不味いかなんて
食 ....
以心伝心お月さん 何も言ってくれないの
月がそっと揺れてるわ 帰って行く太陽
悲しい瞳 星はどんどん増えていくわ
ねぇ 解らないことが多すぎるのよ 気付いて欲しいの

   雲をつらぬき突き ....
味も判らない 色の思い出したくない
僕の身体が昔より 元気になったからなのか
枕元にあった 初めて見た黄色いBanana 
正月の喜びと 帰ってきた親父の笑顔

出稼ぎに父さんたち  ....
焦がれて眠る遠き山越え 虹の癒しを遥か夢見つ 草原の海
風さえ香るか花をほんのり 染める光に そよ風駈けて早春の草
続く旅路に梢縫う風 清き恵みを 煌めく川辺でさやかに想う 
峰の山並果てなくそ ....
もう後は
いつお迎えが来ても構わないだの
早くお迎えが来ないかしらだの
そんなことを、此処のみぃんな 口にしてる
だども、
したら、なして
年寄り達が予約した時間のもっと前から
病院の待 ....
お前、その歳で病院辞めて
老人ホームで何してるのさ。

歳を取ると若い時と違って
目も、歯も、膝も、腰も…
病気になることも、仕方ないことなんだよ。

体がどんどん悪くなるのは、当たり前 ....
瞼を閉じないで流した涙に
自由の空を仰ぐ想いを
声にして届けよう

それこそ自由
何処へでも行ける心が
あるのだから
 
空の蒼を瞳に宿した狐は
俯くことを止め
泪を溜めて夜空を仰 ....
大切だったと
気付いたりするのは
随分と
経ってからのことが
多い

あの感触は
不快でしかなかったりして
そんな風に 
思えてたことに気付いたのが
昨日のこと

生暖かいその ....
私が若かりし頃に尊敬する方から
「夫婦円満の秘訣は、一緒にお風呂に入ることだよ。」と教えられ
独身だった当時はドキドキしたものです。

先日、九十歳を越えた方が
「長く連れ添うには、ありがと ....
海へ行こうか 人魚に逢いに

森に棲むことしか 知らなかったから
見上げた空から降る 見下した雨に打たれていた

虚偽の満ち引きの 浜辺を 彷徨いながら
脚萎えの君と 出逢えたことが 救い ....
少し精神を病んでいるように
いつも 奇抜な化粧をし
当時 流行していた黒尽くめの少女

あたし
ダンサーになる為に上京するけど
あんたの歌が
あたしの住む街でも聴けるかしら

くねく ....
極道のパシリのような学生運動の残党を
羨ましく思いながら
確かに当時、吐け口も見い出せなくて
いつもボクは何かに飢えていた

掴むことさえできない訳の解らない悔しさ
曖昧でどうしようもでき ....
詩のようなモノを
柔らかく温かな眼差しで
読んでいただいている感謝の気持ちを
どうして伝えたら良いものか

ポイント返しはいやらしくて
こっそり私信を送ることも
恥ずかしいのだもの

 ....
板谷みきょう(389)
タイトル カテゴリ Point 日付
デート自由詩3*10/4/3 2:42
人間だから 「ピープルファーストの歌」[group]自由詩010/4/1 2:32
お姉ちゃんのこと自由詩6*10/3/29 22:45
弥陀に逢わずにいられない[group]自由詩2*10/3/29 22:26
あれはいつものこしゃくなびびんちょ[group]自由詩1*10/3/29 22:02
さよならマチルダ[group]自由詩0*10/3/22 23:09
風の行方[group]自由詩2*10/2/10 15:47
21時の消灯時間前のこと自由詩1*10/2/2 22:48
優しさと愛を感じて自由詩3*10/2/2 18:27
山を讃える歌の向こう自由詩1*09/11/28 16:36
引き返さずに生き抜く者へ[group]自由詩0*09/11/18 23:18
・∞00〇◯00時◯〇00∞・自由詩6*09/7/30 14:19
一行詩(十編)[group]自由詩1*09/7/3 12:23
[group]自由詩1*09/7/3 12:22
[group]自由詩009/7/3 12:21
一行の恋文(Love letter of One line)自由詩009/2/14 11:51
届くこともない便り自由詩2*09/2/12 3:38
まことのことば自由詩0*09/2/1 14:38
以心伝心お月さん[group]自由詩008/12/29 21:33
腐りかけのBanana[group]自由詩1*08/12/29 21:31
山を讃える歌[group]自由詩0*08/12/29 21:10
お迎え自由詩4*08/10/26 23:09
死なば盆前自由詩4*08/8/14 23:38
狐の蒼い瞳に自由詩1*08/7/31 23:29
分娩台のシュプレヒコール自由詩1*08/7/13 22:46
〜公開私信〜 「ありがとう」自由詩1*08/7/11 11:22
海へ行こうか自由詩1*08/6/28 16:17
金魚の思い出Ⅰ自由詩1*08/6/25 14:48
Stand by Me自由詩008/6/23 22:31
〜公開私信〜 寡黙で凄腕の殺し屋さん宛自由詩2*08/6/19 11:29

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