手を伸ばす
届かないものにむかって
届かないとわかっているから
つくつくと
並んでいるね
今にも
歩きだしそうだね
私はね
おしゃまさんに
似ているらしいよ
こんなに
カメラを近づけても
知らん顔して
ひなたぼっこ
警戒心ゼロだね
つかまえたりしないけど
米粒ほどのからだだけど
立派な建築家
洗練されたデザインのお住まいが
完成間近
乞うご期待
まあるい背中が
少しだけ哀愁
種が風に乗って
そこに着地したことは
わかっているけど
私の頭の中には
君がうんしょこらしょと
木に登る姿が
浮かんでしまう
実家の庭の木蓮が
見たこともないくらい
見事に咲いている
今年の冬は暖かかったからだろうと
母が木蓮を見上げて言う
とても小さくなってしまった母と
高く咲き誇る木蓮
きょうはいいお ....
流れていくのは
時間と風景と私の思い
うんと遠くにあるものと
途切れることなく続いているものは
つかまえることが出来るんだね
もう10分も
おんなじポーズ
その亀さんの
まねをしてるの
どんなに待っても
動かないよ
その亀さんは
真っ青に
地塗りされた
大きなキャンバス
いく筋も
重なりあう
白いライン
ちょっと
黄色が欲しいかな
どこかに
どんなに
いやなことが
あっても
きょう
という日は
もうおしまい
どんなに
楽しいことが
あっても
きょう
という日は
もうおしまい
あしたは
また
別のあした
....
一号線沿いの道端に
束になって生えていた
いったん前を通り過ぎ
え?と思って後戻り
まだまだ青い小さな小判
なんだか少し豊かな気分
先生
それ池じゃないです
空なんです
蝶々がなかったから
トンボですけど
そういう問題じゃあ
ないですよね
どうしたの
匂いかいでるの
ちがうよね
ああ
やっぱり
踏んでった
亀の前に道はない
亀の後ろに道はできる
あ〜あ
流れてくる音楽を
つかまえようとして
つかまえられないのは
あなたがそれを
自分ひとりのものに
しようとしているから
かもしれない
つかまえるのではなく
ただ両手を頭 ....
いい匂いでしょ
ハーブだよ
興味ないの
ないみたいだね
何か聞こえた気がして
自転車を止めた
少し低空飛行ぎみの
この頃の私
声をかけたのは君たち?
まっすぐに伸びていくね
まっさらな空にむかって
まっすぐでゴツゴツの
こんな壁みたいなところで
いったい君は
誰のために咲いているの
誰のためでもなく
自分のために咲いているのかな
打ち寄せる波のような
灰色の雲
この雲のむこうに
青い空があるなんて
思えない
今は
飛び立てはしなかったけど
花が咲いたね
でも本当は
飛びたかったんだよね
枝の先から
飛び立とうと
しているの?
まるで
小鳥のように
何となく
心が
晴れなくて
でも
泣きたいほど
でもなくて
雨のしずくで
間に合わせてみる
ゆらゆら揺れる
マツバウンラン
か細いけれど
ホントは強いよ
ちょっとよそ見を
しているすきに
あなたの心を
埋めつくす
歌うように
咲いている
心地よい
リズム
高く低く
強く弱く
命の
リズム
ミントの茂みの中に
もぐり込む君
そんなところに
何かあるの?
カナヘビの赤ちゃんが
びっくりするよ
生まれたての
葉っぱの間から
きらきらと
降ってくる
やさしい力
この手に
青紫の風ぐるま
くるくる回る
この心
誰も気づかぬ
庭のすみ
ひっそり花を
閉じていく
またきょうも
ぼんやりと
1日が過ぎて
いろんなことを
他人のせいに
したくなる
はやく
立ち上がれ
わたし
見上げれば
ほら
こんなに
きれいな空
某カルチャーセンターのアートセラピーの講座に通っていた。
いやすでに6月分までは受講料が納めてあるし、
いったん納めてしまったものは返してはくれないのだが、
すでに頑張らないと行けないような状態 ....
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