いままで
何度目を逸らし続けてきた
私の遠くない未来を

いままで
誰かに尋ねずに
ここまで来てしまった
禁忌(タブー)の言葉たち

そして
何かに、否、誰かの言葉に
現在(いま ....
 咲く花の
 けして人には創り出せぬ
 神に与えられし うつくしさの
 やわらかな色も形も質感も
 愛しく思う感情の裏側で

ひっそりと息づく

 “この手でうつくしい花を潰し、
  ....
 
いつか みた 写真

 花を食べる 仔猫

ねぇ 君。
その花は甘いの?

 例えば
 毎年花開く 木蓮の
 絹のように白く肉厚な花弁

 例えば
 夏の百合たちの
  ....
 彼の人の唇から
   こぼれる言の葉は

 朝露のように
   一瞬 煌いて
   流れ落ち

 私の耳から
   皮膚から
少しずつ 染みこんでゆく

   そうして
 ....
冬の

凛とした刺すような冷たい空気も
見渡す限りの
白銀の世界も

とても、好き。


でも

歩く視界に

萌え出ずる緑や
優しげな桃色、暖かな黄色、目の覚める ....
  あなたの てのひら

 熱くて
 ちょっぴり汗をかいている

 大きな てのひら

 あなたの てのひら
 “あったかくて うっとりしちゃうね”

 なんて
 
 そっと心 ....
 ユキ。
 白くやわらかな印象の

 ゆき。
 冷たく、結晶のままでは儚く

 雪。
 それは全てを白く覆いつくして

 ユキ。
 発達した文明も
 大いなる自然の前では無力
 ....
夜の薄明かり

腕枕された角度で見上げた、
   あなたの閉じた瞼・睫毛の長さ・頬のライン。
 
飼い猫の体を撫でる、
   優しい手つき。

やわらかい声のトーン。

わたしを束 ....
『最近忙しくて…』

なんて言い訳。

積み重なった想いも、
紡ぎたい言葉たちも、

私の中に確かにある筈なのに。

繰り返される日常の中で淡々と過ごす内に
炭酸の泡のように
( ....
鏡の中に
瞳の曇った自分がいる

笑いかけてみるが
瞳は曇ったまま
依然として
人形のようだ。

飾ろうとする
ワタシの意志に反抗するかのように
表情が変わらない。
ただ
こち ....
凍てついた大地に
透きとおった花弁。
水晶の葉。
小さくて
脆い棘をもつ
花が一輪。

誰が知るのか。
それはかつて
紅い花弁をもっていた。
棘すらもその身に纏っていなかった。
 ....
 鼠に喰われた 林檎のように

 夜空で
 侵食された
 月のように

  どこか欠けた自分。

 異端を糾弾する声が
 “欠片を探せ”と
 追い立てる。

 どこかで
 荊 ....
この胸の中が貴方にみえればいいのに。

貴方を愛しくおもう私の心が貴方に伝わればいいのに。

私の出来る限りで貴方を好きだって。

そうしたらもう、そんな淋しい目をさせずに済んだでしょう? ....
自然のものは

花でさえ それを悟っているのに

嗚呼 何故ヒトだけが

運命(さだめ)を知らないのだろう・・・
ちぇしゃ猫(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
戸惑い そして…自由詩0*08/10/19 19:06
花を愛でるも 壊すも自由詩1*08/4/30 19:03
花喰らい自由詩0*08/4/19 10:37
一葉の雫自由詩008/3/25 11:50
恋しい色自由詩2*08/2/24 16:55
てのひら自由詩1*08/2/4 16:24
ユキ・雪・ゆき自由詩1*08/2/4 16:19
いい尽くせない愛しさ自由詩0*08/1/26 16:28
詩(うた)にならない自由詩1*08/1/26 16:05
鏡の中の…自由詩2*07/2/12 17:53
氷の花自由詩3*07/1/16 9:30
欠片自由詩2+*07/1/8 11:58
ねがい自由詩3*07/1/7 17:58
無題未詩・独白0*07/1/7 16:30

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