どうしてそんな風に 浮かんでいられるの
この 真っ暗な世界に
怖くはないかい
怖いよ
怖いよね
いつか 落ちてしまいそうで
浮力を なくしてしまいそうで
怖い ....
きのう ころんでないたこと
もう わすれてしまってる
あんなにいたかったのに
ひざすりむいたのに
ぼくらは
つまづいたりころんだり
たちどまったり
ふりかえって もどっ ....
夢を見たいと望むなら
夜になるまで太陽を
にらみ続けて
なぐり続けて
ようやく昨日のリングに沈んだときに
ガッツポーズして
ふらふらで
歯とか何本か折れて
へとへとで
....
熱を失ってしまったこころを
電子レンジに入れて温めようとするけど
なかなかうまくいかなくて
いらいらしてきてふたを開けるけど
まだ全然冷めたままで
あったまったとしても
またすぐに冷め ....
揺れる
運命の場所で
神様の子どもたちに
優しくなでられながら
咲きたい場所で咲けるわけじゃない
揺れたいときに揺れるわけじゃない
けれどこの場所で咲いていくと
揺れていくと決 ....
君に惹かれて
ひかれて
ぼくの水面に波が立つ
君に惹かれて
ひかれて
あふれそうになる
この思い
だからぼくは夜が好きで
こうして夜更かししては
君に会う
その裏側 ....
ごめんね
君を失って知った
今更どうしようもない思いを
とてつもなく切ない気持ちを
「大切」と呼ぶこと
ありがとう
君と出会って
気づけた
憂いに寄り添うことが
「優しさ ....
起こされるのではなく 自ら目覚める朝
妙に頭が冴え 迷いのない朝
空気に全身(からだ)を浸したいから
コートを羽織り 明るみはじめた外へ
静かな寒さに 顔を上げれば
....
ナポリタンロマンス
ペペロンチーノスパイス
混ぜあわせた君が大好きさ
子どもみたいに夢中で頬張るよ
汚した口元は
君が拭いておくれ
枯らしたくなかったんだ
だから枯れる前に摘みとり飾った
窓辺を美しく見せてくれたよ
その向こうの世界の色がどんなのか
僕に隠して
そのうち世界の嘘に耐えられなくなって
ゆっ ....
君に居場所を与えるため
僕は居場所を与えられた
初めての日
君は笑顔をパーッと輝かせて
本当に嬉しそうに
僕を受け入れてくれたね
君にふれたとき
熱が全身をかけめぐり
....
喫茶店から帰ったぼくの
ズボンにしみこむ
コーヒーとタバコの匂い
なぜかおじいちゃんの匂い
「こーば」から帰った作業服の
おじいちゃんの匂い
洗濯は
また今度
ぬくもりが目 ....
人間の「芯」を知りたい 触れたい
そして でかい人間になりたい
今も過去も含めた世界を知りたい
そして
冒険をしたい
全力で生きたい
カッコつけたりせず
小さいことを気にせず
....
灯を見ていた
小さな 小さな
夏の灯
揺れた
ちろちろ ちろろ
なぜか 見つめられなかった
それほど眩しい光でもないのに
それでも見ようとつとめた
何を見ていたというの ....
あせる気持ち抑え
自転車 降りて坂道
恋し夕の空に
秋のはじまりを見る
はじまったか
つまり終りだ
ぼくは今年も
この感じが嫌いで
冷えた空気は大人の感触
暑く 夢中 ....
ドアを開くと 光
強烈な光
だけど目は閉じてはいけない
この眩しさが
ぼくの望んだ光度だから
開け続けた
明るさに慣れた
そしてぼくは
まばたきを忘れた
つまり ひとりの暗さを
淡い月を
蛍のは ....
夜の世界で 光
猫背の君はただひとり
ぽつんと
照らす場所は小さいけど
遠くで誰かが
君を見てる
君を美しいと思う
なぜか切なくなる
ぼくも猫背だよ
ぼくはいぬ
といってもはしれない
ぬいぐるみのいぬ
ママもパパもいない
このへやに きづいたらいた
ぼくをだきしめて ほおずりしてくれる
あのこが おおきくなってからも ....
コーヒーがすき
だからコーヒーを受け容れた
でも牛乳もすき
だからコーヒーの思い出の上に
牛乳を流しこんだ
コーヒーの苦味を
牛乳の甘みで
消そうとした
だけど
どれ ....
しずく
きみに会いたくて
眠らずに朝を待ってる
そんな朝にかぎって
きみに会えるから
寒い夜が好きだ
しずく
そのまぶしい肌
透き通るこころ
あまりにかよわい ....
1.風の運命
風はどこへでも行けた
神様がそう決めたから
風は旅した
誰よりも自由だった
風は見た
いろんなものを
地平線のかなたの 鮮やかな光を
海をゆく 船の帆の白さ ....
信じること 信じられること
人のそばに いつも言葉があって
認めること 認められること
言葉のそばで いつも耐え忍んでいて
言葉は大切なのだけど
心が言葉と一致しない ....
ココ・ド・コード
充電中のケータイも 起動中のパソコンも
ウォークマン中の僕も
コードで世界とつながっていて
世界は 壁の向こうの記憶と つながっていて
記憶は その向 ....
ねこねここねこ
こねこねこ
こねこねこねて
こねこのて
こここね そここね
どここねこ
こねこころんで
ねころんで
ねこねころんで
ねころんで
....
その名が彷彿とさせたから
コンビニで買う「冷たい潮らあめん」
ふたを開け中身をとりだし麺のカバーを外し
透明な冷たいスープを染みこませる
めんま、海老、のりなど乗せて出来上がり
聴く ....
なにもない場所をわたっていく
すーいすーいとわたっていく
今しも水面下では熾烈な争いが
繰り広げられていることも知らずに
アメンボだからしょうがねぇや
濃いも薄いもオレにはわかん ....
目を覚まし
横になったままカーテンを開ける
その瞬間にはもう君のこと考えてるから
君といる時に君を意識しないはずがない
笑顔がうれしくて
笑顔がせつなくて
話せなくてせつなくて ....
思った
弾いてみたいと
ふれてみた
ぎこちない指で
鳴った
小さいけどせつない音が
もう一度ふれてみた
今度は少し大きく鳴った
はじいてみた
いい音が鳴った
はじい ....
夜の高速を走る車の群れ
未知を照らすオレンジの光
その周りにそびえ立つビル
そして歩道のぼくと君
刻んできた時間の長さは違うから
同じ場所にいながら同じ時を生きていない
君 ....
君はそう太陽のようで
眩しすぎるその笑顔をぼくは直視できない
君はそう月のよう
ぼくが夜を歩きやすいよう
やわらかな優しさをくれる
君はそう地球のよう
あまりにも側 ....
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