雪に覆われた心の中のバス停の小屋の中
 僕はバスを待っている
 しかしバスは来ることはない
 雪は静かに降り続いている
 思い出の人達は記憶として僕の脳裏に現れる
 僕はその記憶をなくすつ ....
 記憶を遡り 苦痛と恐怖を味わう
 もう二度と戻らない時間 しかし愛おしい
 僕は気分が少し楽になる 呪縛が通り過ぎていったおかげだ
 夜空の波を漂う 僕はもう少しこうしていたいだけ
 腰に雲 ....
 詩を書くのは楽しい
 なんだか冒険しているみたいで
 時間も忘れて書いてしまう
 それも夜の帳が降りた後の深い時間や星々達が消えてしまう前に
 詩になる生き物達を失う前に僕は目を泳がせてキー ....
激しい雨に打たれて
 僕の世界は潤っていく
 新しい世界では僕達は
 自由と希望と太陽の光を手に入れて
 乾いた地面から手を伸ばして太陽に向かって大声を上げる
 作物は実り小川の流れは穏 ....
 密封された世界では洗剤とらっきょうの匂いがする
 
 空に亀裂が走って雲が張り付き太陽の光が滲み出してくる
 
 すると星が消える
 
 光る猫が通り過ぎていく
 
 何処かの玄関前 ....
 夜になると
 緑色に輝く布に僕は立ち上がりながら包まれ
 凍った吐息を漏らす
 指の爪が長く伸びて尖って
 僕は白い吐息を何度も吐く
 夜を駈けたいと思う
 地上に落ちた三日月を横目で見 ....
 君の自我は哲学的な概念と心理学的な概念と精神分析学的な概念から完成された
 アンドロイドを創造する技術は既にあった しかし?自我?のシステムはまだ開発されていなかった
 ドイツ観念論哲学の祖であ ....
 君の街で喫茶店を開いてから八年が経つ
 今年も染井吉野が色鮮やかに咲き乱れる
 桜色に滲むトンネルを通って君に会いに行くよ
 今までの経験を基にして書いた詩で賞を貰ったよ
 今度詩集が出るん ....
 君の街へ白のバスに乗って病院へ行く
 君の街は僕の乗っているバスを最後に閉じられる
 僕は病状が悪化し 入院することに決まった
 喫茶店のバイトも辞めた 詩を書くこともやめたのだ
 氷でコー ....
 彼女は意識が戻らないままだった
 季節は夏を通り越して秋になっていた
 生き物達は冬に備えて食料を蓄え
 永い眠りに就く準備をしていた
 僕は情緒不安定になっていた
 彼女のことを思う度
 ....
 君が死んでからもう二ヶ月が経つ
 僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
 僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
 最近調子がいいんだ
 病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
 桜色のバスに乗って染井吉野のトンネルを抜けて君の街へ行く
 トンネルを通る時花びらが風に乗ってガラスに付く
 運転手はいつもワイパーをかけてそれを退ける
 君には桜の花びらがよく似合う お ....
 雨期に入った頃 舎衛国の祇園精舎で安居が開かれた 安居が終わってお釈迦様はカピラヴァスツに立ち寄り コーサラ国王波斯匿王の訪問を受け 最後の伝道が王舎城から開始されることになった
 故国を急襲する ....
 137億年前に生まれた宇宙=時空連続体のまとまりは137億云々歳の誕生日だ
 宇宙の外から家族や親戚 友達らが宇宙を取り囲むようにしてお祝いにやって来た
 宇宙の外側の世界がどんな色なのかはご想 ....
 片栗粉が積もっている
 神様が空から降らしたのだろう
 この世界ごと唐揚げにするつもりか
 良かったこの世界は丸くて
 平らだと歪なものができてしまうから
 きっとイエスの大好物なのだろう ....
 何度唾を呑んでも先程飲んだエビリファイの先端の感触が喉の奥にある
 絶対的な幻聴が僕の頭を支配していて現実を捻る
 物音が過度な音となって敏感となった全身の筋肉を硬直させる
 特に鼓膜は僅かな ....
 2007年 1月24日 午前7時26分 東京にインプロージョン方式のプルトニウム型の原子爆弾が投下された
 東京は一瞬にして吹き飛んだ
 3度目の悲劇がこの現代の日本に訪れたのだ
 投下後の様 ....
はじめ(257)
タイトル カテゴリ Point 日付
春の土手自由詩3*07/2/8 6:53
大樹自由詩2*07/2/8 6:52
詩を書くのは楽しい自由詩5*07/2/7 6:02
激しい雨と冒険自由詩1*07/2/7 6:01
密封された世界の話自由詩0*07/2/6 18:50
三日月自由詩5*07/2/6 0:48
君の自我が創られるまでの軌跡自由詩1*07/2/6 0:47
君の街まで桜色のバスに乗って〜それから〜[group]自由詩4*07/2/5 5:48
君の街まで桜色のバスに乗って〜冬から春へ〜[group]自由詩5*07/2/5 0:27
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年秋〜[group]自由詩5*07/2/4 21:42
君の街まで桜色のバスに乗って〜2004年初夏〜[group]自由詩7*07/2/4 3:59
君の街まで桜色のバスに乗って[group]自由詩3*07/2/4 0:09
入滅自由詩007/2/3 19:52
137億年目のハッピー・バースデー自由詩2*07/2/2 21:31
片栗粉自由詩4*07/2/1 21:43
実験的感覚的その4[group]自由詩0*07/2/1 14:14
3度目の原爆自由詩2*07/2/1 13:59

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