奇天烈な電波が飛び交う
騒音にまみれた街で
正常に機能する体を使って
私は生きています。
本当に欲しい物なんて
分かりません
でも語らせてください
最後は
海に近い一軒家の二階 ....
出会う前から分かっていたのかもしれない。
離れてみて分かったのかもしれない。
認めたくなかっただけかもしれない。
久々に会って分かったんだ。
握った手がどこか遠くにあることを
触れ合った ....
よーい、ドンで走り出す
無機物の連鎖を断ち切り
心臓の鼓動だけが確かに教えてくれる
心臓から指先まで回る回る
限界のモット向こう
アドレナリンがかれるまで
あの扉の向こうまで
....
懐かしく感じることができる瞬間
とても「帰る」がふさわしくない帰宅
雨の匂いに鼻をくすぐられ
遠くからやってきたビル風に目をくすぐられ
何枚ものフィルターの向こうの夕焼け
決まっ ....
町の明かりに急かされて
いそいそそわそわな12月
ちらつく雪のかすかに向こう
陽炎の様にぼんやりと
朧気ながら照らす月
ああ、手をたたけば師走は走る
閃光瞬く一瞬で
ふとした ....
切ないほどに澄み切った秋模様の空が
夏の入道雲を押しのけ始めた
遠くの海で広がる波紋が
砂浜に打ち寄せ
引いていく
その間に繰り返される
「ありがとう」と
「さようなら」
....
疲れ果てた身体で恋しがった光を
自分の手で消す
暗闇
一寸先もみれなくて
心許なし
身体儚し
締め付けられるような
何度も言い聞かせて
強くあれ
強さ ....
なんて低能な自分がいるんだろう
鏡に映る変わり映えのない自分を
他人の様にボケーっと見つめて
「アホそうな面して見てんじゃねーよ」
そう呟いて
おいおいそいつは俺だぞ
なんて鏡の向 ....
飽きるほどの情事を重ねたい
そんな願望
明日地球がくたばってしまえ
そう願いを込めた
冗談ですよ
神様
その代りギターをかき鳴らしても良いですか?
少しだけ
深夜だ ....
鷹のような眼をしながら
唇を湿らせて
近寄って
カナリアのキス
雨降りな土曜日
梟な時間帯
ウィスキーを飲み干して
煙草をふかす
体が疼くの
どこもそこも
そしてむ ....
幸せの一時が
紫煙の曲線の様に流れて消えて
部屋を出て行った
追いかける左手を右手で制して
時間を止めてみた置時計
シャワーの放物線をローアングルで眺める
ゆっくり
ゆっくり ....
朝と言うか昼に起きて
適当に曲を流す
今日はレディオヘッドか。。。
なんて言うか叙情詩的な
寝起きに聞くもんじゃないね
とテーブルのセブンスターをひったくり
キッチンの換気 ....
全身が軋む
あの匂いが切なくて
待つと決めたあの夏が過ぎて
秋を通り越して冬になった
色々な事が起きて
俺の心にまた夏が帰ってきちゃったよ
もう放っておいてほしかったのに
ま ....
路地裏から抜け出して
一瞬の風に乗る
鼓動が速くなるにつれて
汗が流れる
照りつける太陽も
夜道を照らす月も
打ち付ける雨も
風を感じられれば関係ない
....
壊れた操り人形のような
ただふらふらと心が浮かぶ
片腕が折れた鳶のように
いつかはあの空へと思いを巡らし
いく数日
焦がれた思いは消えていく
悲しくもその思いを繋ぎ止めよう ....
都会の隅
ライオンが吠える
地響き
鳴り止まない豪雨にかき消されて
泣き出すテルテル坊主
薄い口紅で線を引く
とりとめもなく流れるメロディー
この光で走り出す ....
サボテン
針に触れる
ちくり
流れる赤い液体
すくい取ってなめた口先で僕にキスをする
忘れられないのなら
薬を求めて彷徨う野良犬
自分の写った鏡を割り
....
あなたはギターじゃない
あなたはレコードじゃない
あなたは消しゴムじゃない
自分を傷付けないで
自分を責めたりしないで
その傷跡で悲しい気持ち
残さないで
どんな ....
闇夜に浮かぶ灯達
それに集う虫たち
ひょうしに合わせて踊る騒ぐ
光と音に現実は少しずつ離れていく
ドンドン
カンカララン
水で冷えきったラムネ
瓶から滴る水滴
....
季節はずれ
心に雪が降る
街灯に照らされて
輝くはダイヤモンドダスト
煌く粒は
儚さを導く
あぁ幻想
積りだす雪に
きたきつねの足跡だけ残る
ダイヤモンドダストは音を ....
悲しみの鎖に繋がれて
僕はもがき苦しんでいる
3畳半のこの狭い空間
窓から覗さしこむ光
三日月の月が笑う
断ち切りたいと願えば
どんなに楽だろう
大層愛しかろう
切なかろう
....
静止したかのような闇が
赤く燃え立つ
一閃の煌きを感じる
幻想に思いをくぐらせ
今日と言う未来を始める
時計の針が刻み始める
闇を焼き尽くし
皆に光を与える
....
陽炎燃える
ユニフォームにはシミができ
汗にまみれながら白球をおいかける
楽しいから
負けられないから
どこまでも上に行きたいから
色々な思惑が行き交うダイヤモンド ....
今でも貴女が好きです
最初に貴女と一つになれてから
良くない噂が耳に入って
会う機会が減っていって
キリキリと心が締め付けられる日が続いて
いつの間にかマヒしてしまった自 ....
いつの頃だっただろう
明日が来るのを恐れていたのは
思い通りの毎日に充実して
君がいたことを喜んだ毎日
無くなってしまうんだろうか?
失ってしまうんだろうか?
....
「邪魔だから外れてろ」
その凶器がボクを貫く
灰色の感情が血液の変わりに流れ出す
大きなパレットには様々な色の感情が最初沢山あった
新鮮な感じだった
そこへ入るために新し ....
さて物語がまた1つ始まろうとしています
瞬きをしている時間が惜しい
昔々。。。ほら始まった
お決まりのフレーズから僕達を色々な世界へと誘う
朝霧の発生
靄が辺り一面に蔓延 ....
俺の前世は武士だったのかもしれない
いや、そんなに大層なものじゃない
野武士だ
それも山賊や海賊に近い荒くれ者だったんじゃないかな
堕落した生活の一途を辿ればひたすらに他のもの ....
またこの季節がやってきた
ぽかぽかの陽気に誘われて
眠気眼で布団から這い上がりベランダへ
春眠暁を覚えずって誰が考えたんだろ?全くその通りだ
少しだけ冷たくて、雨の匂いをはらん ....
言葉には命がある
それは自分だけじゃなく
相手にも見える小さく大きい生き物
だから暴言は生んだ人間の首を締めに帰ってくる
どうして私を生んだのか
何で私はこんなに醜いんだ ....
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