こうしている間にも
宇宙線が絶え間なく
僕等の体をつらぬいている
知らず知らずのうちに
暗黒の宇宙から
僕等は洗礼を受けつづけている
道を行くと行き止まりになっていて
そこには高い高い壁があった
そこで俺は人生と出会った
人生は袋小路で俺を待ちかまえていてこう云った
「さあ、この壁を乗り越えて前に進むか、
逆戻りして別の道 ....
{引用=――夢との婚姻}

俺は泳いでいる
泳いでいるから 俺はひとりだ
息をしたり
腕をふり回したり
脚をばたつかせたり
それぞれの動作を単独で行う時には
自分の側に他人を必要とする ....
うららかな 鳩のような日
もう季節は移り変るという開放感で僕は
浮き上がる
僕は (手ぶらで)
散歩に出てみる
空は (裸足で)
僕の上にのしかかる

道をゆく
この道をゆく 受胎可 ....
高宮シンゴ(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
宇宙線自由詩310/1/28 20:29
人生自由詩010/1/28 20:19
自由詩207/6/5 22:44
にせの春自由詩507/3/11 22:46

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