札幌の上空でカモメが鳴いている
どうやらまだ私たちを海へと誘っているらしい
窓を開けていた部屋の分だけ
住宅街に波がよせて 返した

積み残した雲を片手に ベランダへ出た
澄んだ宵闇に満月 ....
みずたまりにおとした
あなたがくれたとけいの
ゆらしたわたしのめと
ちいさなきおく

やわらかにかさなる
みどりのそら

あなたをまった
こもれびのないひはずっと
わたしのかさを
 ....
川のせせらぎかと思った
マンホールの奥に それはある
空気入れで押し込めたタイヤの中にも
 いわば
作りかけでいたはずの 夏の星座
暗闇を並べるのは不自由するばかりで
地平まで 窓に映る蛍 ....
高橋良幸(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
残暑自由詩107/8/28 1:20
trefoils自由詩9*07/5/17 1:48
帰還(feedback)自由詩1207/5/7 1:20

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