飛び出せ 殻を突き破り
駆け出せ ここではない場所に
狭い狭い部屋の中
何にも始まりゃしないだろう?
探せ 行くんだ 今すぐに
捨て置け 余計なモノ全部
時間は待ってくれやせん
方向定め ....
蛍の明かりより清かなる
月の明かりを光源に
夜の闇間に歩き出す
夜の空気を身に纏い
影法師だけを引き連れて
夜の闇間に歩き出す

冷たい空気を吸い込んで
夜との同化を試みる
身体に夜 ....
闇夜に全てを曝け出せ!
陽光溢れる昼日中
隠し通したモノを出せ!
人目に曝すが怖いなら
闇に全てをぶちまけろ!

明るい光の袂では
全てが見えてしまうから
他人の顔色うかがいつつ
抑 ....
正義のためにと称して
己が刃をふるうのか
その行動に迷いはないのか

「ただ、正義のために」


家族が殺された
社員が殺された
国民が殺された

ビルが壊された
街が壊された ....
私に至る道は 一体どんなであったろう
今はまだ 知る術はないし
特別 知りたいとも思わない
でも思いを馳せるのだ
私に至る道とは 一体どんなであっただろうと

母から受け継いでいるはずのミ ....
圏外なんだ 新しい部屋は
アンテナ折れたPHSじゃ
電波をしっかり捉えられないらしい
だから多分 圏外なんだ

初めてその事に気付いた時
一緒に思い出したんだよ
アンテナ折れてるわけをさ ....
淋しい事は 何もない
そう思っていました
荷物を詰めながら
全部持って行くんだから
そう思っていました

全てを運び出した後
部屋に残されたのは四年間の跡
机の跡 棚の跡 冷蔵庫の跡
 ....
夜のまぶたが開く時
夜の瞳が 世界を見下ろす

始めははにかんで 伏し目がちに
そのうち けだるそうにまぶたを押し上げ
まぶたが開き切った時 夜に光の好奇心が注がれる

好奇心に満たされ ....
ぐるぐる 回って代わって
イスとりゲーム
さっきのあなたの場所には
今 私
イスは変わらず 立場が代わる
ぐるぐる 回って代わって
イスとりゲーム
いつかはあなたもあのイスに


 ....
鳥かごは宿り木になりたかった
鳥が休める 宿り木になりたかった

でも鳥かごは 鳥を捕まえておく所
鳥は安心して そこにいる事が出来なかった

捕らわれている恐怖感 羽ばたきへの焦がれる想 ....
一つだけ願い事が叶うなら
もう一度 裸眼で星が見たい

無理な願いとはわかっている
だから半分 諦めもついているけど
叶わない 無理ではない願いに
諦めは付け切れない




{ ....
夜が好きだった
暗くても明るくても 夜が好きだった
実家にいた頃 夜はすぐそこ
手の届くところにあった
今はもう 背伸びしても届かない
夜が好きだった
夜に抜け出す私も好きだった

夜 ....
有刺鉄線に裂かれた薬指から
流れ出たのは赤い色だけではなく
どうやら約束も流れてしまったらしい

薬指の約束でもなかったのに




{引用=
2000
事の始まりは 事の終わり

過去が終わって
未来がまた始まる

可能性が一つなくなって
新しい可能性が生まれる

事の終わりは 事の始まり
新しい何かが 生まれる時




 ....
夜をやり過ごせ!
夜をやり過ごせ!
引きつった月に見つからぬように
音を吸いこむ空気にとらわれぬように
夜をやり過ごせ!
夜をやり過ごせ!
乾いた部屋で自発呼吸を確認しろ!


昨日 ....
自虐的な響きを込めて
自嘲気味に自分に呟け「頑張れ」と!

「頑張れ」は心の足枷
眼前の問題から逃げ出さぬよう
辛い事から逃げ出さぬよう
自分で自分にはめる滑稽な足枷!
自分で自分にかけ ....
渇望するよ?切望してるよ?
あたしのためだけの精神安定剤
自律神経が途切れる前に
抑えこんだ不安が逆流する前に
適量投薬して欲しいんだ!

「精神安定剤を持ったあの人は
 何処に行ってし ....
有刺鉄線に絡まれて
裂かれた薬指の赤い色
流れる流れる 流れる流れる
脈々と続く赤い色

薬指で交わした約束はなかっただろうか?
流れる赤に約束までが
流されてしまう恐怖を感じて
慌て ....
モラルと規則に生きるオトナ達!
モラトリアムを生きるあたし達!
モラルに規則を引き剥がす!
モラトリアムの自遊人!

硬くて強い鉄格子
三重に巻かれた有刺鉄線
取り払われた螺旋階段
気 ....
サディスティックな檸檬をいたぶって
サディスティックな快楽を!

サディスティックな刺激を含んだ果汁を
搾り取れるだけ搾ってやろう
青く分厚い果皮にカッターナイフで切りこみ入れて
透き通っ ....
誰かが言った
「世界は蜜でみたされる」

私は夢見た
「世界がレモン水に沈んでる」

世界は今
一体何で満たされているの?

私は蜜より レモン水の方がいい
満たされるよりも
沈 ....
夜に響かす バイオリン
月夜に響かすバイオリン

月のしずかな夜ならば
せめてバイオリンを響かそう
月が何も ささやかないのなら
私は バイオリンを響かそう

きゅーんと音が 月まで届 ....
小学校の時
夏休みの宿題で
日記を書いた

まだ 朝だったから
今日は何もしていない

でも 朝のうちに
勉強をすませたかったから
何もしていない今日の
これからする事を 日記に書 ....
満身創痍の豚は 空を飛ぶ

傷だらけになったら
耳が 大きな羽根になるんだ

嬉しそうに だけど
だけど その短い足は
慣れない空気の足応えに
ただ ただ 成す術も無く
ただ ただ  ....
内側から
ほとばしる強い力で
殻を 割るの

抜け出したいのに
この殻から 抜け出たいのに
ああ 飛び出したいのに

殻が 割れない

足りないの?
力が 足りないの?
私はこ ....
カードが散らばる
ばらばら 散らばる

揃っていたと 思っていた
カードが散らばる
ばらばら こぼれ落ちた

手持ちのカードは
揃えていたつもりだったけど
あなたとの会話が
成り立 ....
誰が故郷を思はざる
遠く離れているけれど
暮らす場所は違うけど
私が望むは 故郷の発展
私の心は 兵庫県民
たとえ 今の住みかはちがっても

迎賓館も高速道路も
はっきしゆって 知った ....
あの頃の私は
お父さんはなんでもできる
と信じていた

あの頃の私は
日本が一つの星で
アメリカが一つの星で
その間を新幹線が
走っていると信じていた

あの頃の私を
懐かしく思 ....
ふきっさらしの橋の上は
厚着をしていても寒く
あんましその場に 留まりたくない
早足で駆け抜けようとした時
地べたにうずくまっている
毛布に包まった塊が
ぺこん とお辞儀した

ここは ....
鴨川の河川敷を
流れに沿って歩いていく
川面にはたくさんの鳥
思い思いに羽根を休めている

橋の下にさしかかる
橋の支柱に寄り添うようにして
ダンボールでできた家が
しっとりとたたずん ....
明楽(153)
タイトル カテゴリ Point 日付
表へ出ろ自由詩107/9/20 23:55
月夜の散歩自由詩407/9/19 17:50
闇夜に自由詩007/9/19 17:49
正義のために自由詩0*07/9/19 17:49
私に至る道自由詩1*07/9/18 17:07
圏外なんだ自由詩007/9/18 17:05
引越し自由詩207/9/18 17:04
夜のまぶた自由詩007/9/17 9:01
イスとりゲーム自由詩007/9/17 9:01
鳥かご自由詩007/9/17 9:00
一つだけの願い自由詩1*07/9/16 8:50
夜が好きだった自由詩607/9/16 8:50
流出自由詩207/9/16 8:49
事の始まり自由詩107/9/15 8:49
夜をやり過ごせ!自由詩1*07/9/15 8:48
「頑張れ」自由詩107/9/15 8:48
精神安定剤自由詩107/9/14 8:37
薬指自由詩207/9/14 8:37
給水塔自由詩007/9/14 8:37
檸檬自由詩1*07/9/13 8:27
世界を満たすもの自由詩707/9/13 8:26
月夜に響かすバイオリン自由詩107/9/13 8:25
日記自由詩107/9/11 22:09
満身創痍の豚は空を飛ぶ自由詩007/9/11 22:09
羽化自由詩107/9/11 22:08
散乱自由詩107/9/10 21:21
誰か故郷を思はざる自由詩1*07/9/10 21:21
あの頃の私自由詩007/9/10 21:20
橋の上で自由詩4*07/9/8 23:24
橋の下で自由詩1*07/9/8 23:24

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