捨ててしまいたいもの
大事に取っておくもの
見たくないもの
目を離したくないもの
瞼を腫らしながら考える
あなたはどこに分類されるだろう?
もえるごみもえないごみ粗大ごみ
も ....
病めるものと健全なものの間を漂う
苦しそうに咳き込む老婆の横で
帰りにデパートで買うお菓子について
考えている
家族に毎日見舞いに来てもらっているののと
長い闘病生活でできた友人に訪ねて ....
億万彼方の果ての果て
君に伝えたい言葉を
運んできたんだ
とっさに掴んで来てしまって
言葉を選ぶことはできなかった
でも握りしめた言葉は
朝焼けの太陽の様に
きらきらと輝いて ....
ここは鶏小屋
将来
卵を産むのか
産まないのか
産む気がないのか
産めないのか
雌鳥の小屋
好物は人の不幸話と
次元関係なしに
魅力的な雄鳥
こけー ....
世界が終わるとき
君になにを言ったらいいんだ
来世説も
終末論も
信じていないから
もう会えない気がするのに
僕らを構成する
小さなが世界が
陰った瞬間
君は
なん ....
四.五畳間
小さな巣穴
軟体生物になりきる
私はクラゲである
私は蛸である
なんでもいい
骨のない生き物になる
なんせ軟体生物ですから
背筋はしゃっきりでき ....
変わらない、と
思っていたのは〈雲〉でした
大切にしていた「かたち」は
吐息ほどの微風で
変わってしまう程度のもの
アドレナリンが放出すれば
入道雲のように
....
あの日私が信じた彼は
「大人」だと思っていたんだ
でもね
喧嘩するし
玉葱食べれないし
朝起きるの弱いままだし
間違いなんてしょっちゅうで
二十歳を過ぎれば
振 ....
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