青色と緋色の境界
急ぐ足
丘を駆けて
このまま翔んでゆきたいと
神様という やさしい人が
与えてくれた やさしい時間
わたしは悟る
誰しもが赦されるため
生まれてきたと
....
一本の 果てない 直線の 上を
ただ ひたすらに 踏付ける
理由なき 旅 か もしくは 業 か
付き纏い 続ける 疲労と
唇から 零れ落つ 溜息
緊張の 糸を 切らない よう ....
青色へ 崩れおちゆく
世界はただ
切ない音色を奏で
それは私の心を震わせる
未来への約束を破ることさえ
厭わない
明から暗への埋没
通りすがる母と子の
健康な残り香に
私 ....
わたしは
とらえたものを
ひとつ ひとつ
千切って 割いて
溜め息の風に
流します
永遠は
はかないもので
だけれども
信じずにはいられない
だからわたしは
....
頭の上を とんでいく月
わたしは 乗りたい
どこまでもさらってほしい
見下ろす街の その果てに
広がる海の波音などを
この耳にやきつけながら
わたしを焦がす
酷い痛みを
声 ....
バタバタと 風にふかれる ライナスの毛布
自分から 洗濯ばさみ はずしたの
ひらひらと 風にゆられる 大すきな毛布
雨なのに わざとおそとへ 出たんだよ
笑っていった わたしは 風にふ ....
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