腹の満たされない論争劇

子供のように泣訴して、それから?
これがスープの空き缶よりも中身が無いと知っているわ

からんころん

主張の薄い討論者
論議に決着は先延ばし

から ....
酷く落ち着いて、それでいて
にわかに悲しい

夜にいます
夜に包まれています

やがて頭の中で五月蝿く論争していた鳥達も、大人しくなって
音沈まるでしょう

夜にいます
眠りにつき ....
恋の終わりを見たのです
傷ついた牝鹿が打ち震え 月夜のインディゴブルーにか弱い叫びが木霊しました

私は牝鹿の隣で 飲めもしないブランディが琥珀にたゆたって月を模し 星空の端でぽっかりと暗い闇に ....
薄っぺらい夢を宝石のように抱きかかえて
空虚な真白さに目は眩む

振り返ればそこに横たわっているような気がして
そこに居たのは誰だったのか

人に会わなければ理性は保たれるか?
 ....
真昼の空の海底に
ゆらゆら浮遊する金魚たち

レトロモダンな窓から眺めて
私はあれを夢見がちな彼女が見たらどう思うかしらと一人考える


「最期は深海魚になるの」と言った彼女は妄想癖 ....
宵色(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
不味いスープ自由詩012/3/5 1:45
夜の中自由詩112/2/2 1:08
月模しブランディ自由詩008/11/18 22:31
薄い膜、の幕自由詩008/3/26 22:15
魚に嫉妬する自由詩4*07/4/15 22:46

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