月と過去は悲しい光り
優しい光り
照らしてくれよ
見える様に
もっとはっきり
見える様に
崩れたのはあのビルで
僕じゃない
その隣に立っているのが
僕だから
崩れたのはあのビル ....
千切れた神経
直列繋ぎで何ワット?
ウー ウー ウー ウー
パトカーだって腹痛になるんだね
ウン
蹴り飛ばせ後頭部
目の前の世界を塗り潰せ
ボヤっとしてたら置いてかれ ....
見えるかい?
草 虫 鳥 人 猫 等 等
生と生と生と生と生と生と生
みんな繋がってるんだよ
だけど
だけどね
君と僕だけ堅結び
なんてね
走って走って
絡まっちゃって
転んじゃって
痛いのなんのって
やってられっかって
ふてくされて
拗ねちゃって
潤んじゃって
拭って
後ろ向いて
懐かしんで
うつ向いて
....
雨の降る夜
マンションの入り口に猫
雨宿りしてるみたい
近寄ったら奥に入ってった
でも
見える位置で待機
こっち見てら
毛繕いして
寝転んで
そのくせこっちの動きには敏感で
一 ....
子守唄のかわりに醜い話をしてください
泣いたりしません
僕はいい子だから
その後
あなたの望み通り
静かに
眠ります
けれど
あなたの望み通り
僕は
瞼を閉じたりはしま ....
友達
いらない
僕の心臓ぐらい
家族
なくていい
僕の存在ぐらい
恋人
手切れ金の代わりに
性器をあげるよ
残ったものは餌にでもなればいい
歩幅の合わぬ錦帯橋で
先人のそれを知る
真似てはみるが無駄なこと
染み付いたものを落とせはしない
悔しさは川に流れることもなく
虚しさが風に吹かれてやってくる
怨めしの吐息を柳 ....
誰もいない学校の記憶には
目障りな人形の影がケタケタと耳障りな音をたてながら奇妙に歪んでいる
机の上に伏せて寝たふりをしていた僕は
その下にノコギリと木工用ボンドを隠し
使わないことを祈っ ....
あの月は飛んでいるわけではない
浮かんでいるわけでもない
ただ、そこに在るだけだ
始まりから終わりまでの必然的な過程により
ただ、そこに在るだけだ
何を羨むことがある
私と同じでは ....
悲しい悲しい物語
その主人公には言葉がありません
すすり泣く事も出来ずに
その虚ろな目をただ、震わせて
溢れるものにも蓋をして
彼は紙に記すのです
何もせずとも指先に滲むインクで
赤 ....
長い髪がその頬を撫でれば
僕も負けじと指でその頬を撫でる
その指をあなたの細い首に巻き付けて
ゆっくりと締め付ける
偽りではないならば
微笑んでみせて
そして両手で持った刃物を ....
海は泣いている
行き場のない涙が、あれ程までに溜まっているのだから
あれは地に邪魔されているのだろうか
それとも励まされているのだろうか
悔しそうに右往左往する姿は
届かぬものへの憧れ故 ....
昼間の光りは眩しすぎるから
月の様なあなたが好きなのです
だから、どうか私の頭上でいつまでも照らされていてください
幾分欠けたところで見失うことはないでしょう
だから、どうか私の頭 ....
明日は晴れろよ
特に何もないけれど
たまにはわがまま聞いてくれよな
冷たい雨に打たれ続けて
雑な彫刻が出来上がっちまった
素材は「消耗品」または「使い捨て」
何が出来た?
悲しい ....
誰もいない体育館でシュートを決める
飽きる事はないだろう
バスケットゴールを見れば今でも疼くのだから
広い無音の空間はその音を生むためのもの
広い無機質な空間はその軌道を妨げないための ....
ドンガラガッシャン
って感じで何かが落ちて来た気がしたけど
気のせいだよね、多分
でも、その後
ドンガラバッコン
って感じで何かが落ちきった気がしたけど、これも気にしなければ良いだけなんだよ ....
空中浮遊もいいけれど
水中舞踊も見てみたい
汚職事件は気になるけれど
おちょこ試験ってあるのかな
支離滅裂っていうけれど
日々切実はしんどいよ
赤い糸は小指ごと切っちゃって ....
転がる波は足元へ逃げ遅れを残し
また、海へ戻って行く
平衡感覚が無くなる
不思議な感覚
押し寄せる恐怖は波の様
錯覚ではないようなこの錯覚
制御しきれずバランスを崩し
砂と塩水との境界を ....
木の分かれ目に砂糖水を染み込ませると
それだけで明日が待ち遠しくなる
そんなラジオ体操そっちのけの少年の目には
明日はどんな風に映っていたのだろう
罠に掛かったお目当てのカブトムシは
....
火種が落ちたキャスターを
未練たらしくまだ指先で挟んでいる
甘ったるい味と匂いも
灰のそれしか残っていないと
上手く出来た脳ミソは分かっている
でも、ついつい確かめてしまう
そろそろ捨 ....
家庭崩壊
学級崩壊
日本崩壊
ああ、ほうかい
あ、阿保ぅかい
信じるべきものを教えなかった
守るべきものを教えなかった
絶対的なものを教えなかった
貴様らの偽善の結果だろ
脳 ....
今夜は寒いな
夜空に白い亀裂でも走れば
心も躍るだろうに
残念ながら雨さえ降らず
今夜は静かだ
今夜は静かだな
夜道に赤いサイレンでも走れば
心も躍るだろうに
残念ながら涙さえ降ら ....
僕は死なないよ
寿命が来るまではね
死んであげないよ
誰もが僕の死を望んでも
僕は死んであげないよ
嫌われたって気にしない
お互い様だからね
殺してくれて構わないよ
ただし、死 ....
ふと見た墓石に鳥の糞が落ちていったが
誰が綺麗に拭いてやるのか私には分かるはずもなく
結局はふと見ただけなので知らん顔してれば
それはそれは結構な事でしょう
ふとしたところから鳥の糞が落ち ....
いつぞやの夢はまさに夢
思い出すも叶わぬまさに夢
混ざりっ気の無い私のみた夢
再度みるには叶わぬその夢
混じった私にはみれぬ夢
それは滝を昇る言の葉
それは深海に沈んだ小石
それ ....
熱いコーヒーの波紋とカーテンに伴い
それに映る表情は分かりづらくなっている
その表情をすすりながら
「ん〜、マンダム」
と、何度呟いたことだろう
飽きもせず、すする度
「ん〜、 ....
憐れみの視線に眼飛ばし
優しい言葉に唾を吐く
世間の風は煙に巻き
計画的な表情はサングラスで黒く染めてやる
手ぶらな左手はポケットに押し込み
誰も知らない道を二本の足でゆっくり歩く
左 ....
賑やかな夏の夜
人も水面も金魚も踊る
紙で出来たスプーン
それに魔法をかけよう
色鮮やかな君の姿から
呪われた様に目が離れない
君を上手くすくえたならば
僕はきっとす ....
独りポツンと僕がいる
誰もそばにいてくれないから
寂しいと思うときは誰かを好きになったとき
好きになんてなりたくない
寂しいんだよ
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