壮大な大地に根をはり
幾通りの風と
幾重もの雨と
幾千もの時を折り
四季を労い
生命を見届け
雲に平和を
星に安らぎを
月に癒やしを
それぞれに祈りを捧げ
老木は
廻る刻みの光と影に
こんこんと沸き立 ....
愛されたかった

そう、愛されたかった


居場所が欲しかった

帰る場所が欲しかった

安心して眠れる場所が、欲しかった


違和感を蹴飛ばして

思い込みをぶん殴って
 ....
瞳を反らされるたびに
鈍い音が響きます

背中を見送るたびに
激しい刹那が襲います


近付く距離の真実は
遠退く距離を意味し
追ってはいけない足跡と知りました


決断の揺らぐ一瞬に
泣けない弱さを ....
もしあなたが
どこか遠くのほうで
泣いているとしたなら
わたしには
すり寄ることも
包みこむことも
その涙を
掬ってやることも
難しい

伸ばした腕の先に
あなたを見つけ
躊躇う指の先で
あなたを撫で ....
切り取られた一部のような

柔らかな陽射しと

穏やかな雲のワルツ


私はただそこに立って

無音のメロディーに

耳を傾けながら

秒針が幾度も描く円さえも

この瞳を奪えないほどに見入っていた
 ....
痛み

傷と呼べば嘘になる
負うを認めれば
悲劇に拍車がかかる

麻痺
緩和
傷と呼ぶにはおこがましい
痕を受け入れれば
強がりは陰を落とす

傷など負っていなければ
抱え ....
封印するも
解くも
操れるほどの孤独
寂しさを嘆いたところで
在りもしない
作れもしない
空想は空想でしかない

生まれゆく不安を片手に
失いし愛情を追いながら
焦りを切り刻む残酷 ....
買って嬉しい華一文女
まけて悔しい華一文女
女の華道、地獄道
血の海に咲く儚い花火
氷を抱え見据えた瞳
生き抜くための身投げ京
男にゃ天国
女にゃ地獄
売られて買われ極楽の
夢も希望 ....
薄暗い辺りにひとり

寂しさに浸りながら

窓際に体を預けて



想いの途切れた一瞬に

光がまつげを掠めたから

思わず顔をあげたんだ



そこに映る光景は僕を

余すことなく飲み込んで

透明 ....
白月
白光
白線

雲、灰、黒

霞む輪郭
放つ零れ帯
匿う護衛糸

面、裏、左右、上下

一点への集中
不可欠な眼孔
落胆の相似
灰、黒、糸、雲

慈悲の眼差し
交わす光線
安息の相互
白、帯、光、 ....
もし、ひとつだけ
願いが叶うとしたなら
君は何をおもう
僕は、距離を想う

埋める術さえ持ち合わせていない
淋しさばかりが募る日々


いつかと信じて眺める星に
君への愛を捧げては
冷たい風を握り返す ....
空想抱く早朝
暁の空に
忍ぶ風と山々の陰


幻想を嗜む午前
青の空に
踊る風と山々の唄


妄想を蝕む午後
黄金の空に
眠る風と山々の眼差し


夢想に託す真夜中
藍の空に
旅路の風と山々の吐息

 ....
何気なく
瞳がとらえたカラー


まばたきを拒んだ時間に
荷物を忘れて来たのかな


イイ顔して笑ってる私が
ガラス越しに見えた
望まずとも
夜は明け
再び影は落ち
また陽は射す


変化など求めずとも
何事に同じものはない
目を凝らし伺わずとも
心は知っているだろう


日々と
自分に向き合うということは
案外
簡単な事かもし ....
面影の降る冷たい夜が
頬で溶け始めた頃
銀河鉄道は
子ども達の寝顔を乗せて
空に昇っていった
星の麟粉を散りばめながら
ゆっくりとゆっくりと
滑車を回して
月へ昇っていった
影を伸ば ....
幾度と見上げても
空はそこにあり
幾月を俯いても
この手に成せぬ色を広げて
微笑んでいる


移ろう姿を眺めては
さだめの意味を問うこともせず
ただそこに漂い流れ
ありのままを差し出している



ち ....
冬の雨は柔らかい
ということを知っていますか


大気が冷たいからこそ
温かな雫を紡いで
春を想わせているのです



冬の雨が静かに降りるわけを
知っていますか


雪が瞳を施すならば
雨は耳を潤し ....
甘さに酔えるほど
少女になりきれず
熟しを待つ肌を整えては
苦さに慣れていくばかり


照明に浮かぶ粒
鮮やかな色彩
チェリーの眼差し


粉雪はそっと
肩を抱かせた…
白が舞う
便りを乗せて


幾重にも積まれ
やがて
銀と化す


肌を刺す冷たさに
誰かを想い
また
指先の凍えた深い夜には
誰かを惜しむ
白い息は気休めの温もり
見上げ ....
なぜだか
ほんの少しだけ
淋しいのは
どうしてなのでしょう


綺麗な夜景は
思いのほか冷たくて
なぜだか
妙に泣きたくなるのです


悲しい出来事など
捉えてはいないのに
 ....
胸の高鳴りは
音を遮り
研ぎ澄まされた神経を
秒針に乗せた


煙草の煙が
静かに揺れる


高さの違う肩は
鼓動を揺すり
目線も上げられぬまま
呼吸を戻す


長さの ....
掌に溢れる
小さな小さな
名前を持たない海は
誰かが忘れた
いつかの涙

そっと還した砂浜に
魅せた幻想は
いつかの真実

風舞い香る
刹那の宴
海をなくした掌は
冷たさと戯れて
指先を転がしている
 ....
黄昏を刻む夕の空

安堵する私の隣で

照れくさそうに笑う貴方を

可愛いと思った

ふたりを取り巻く環境は
変化の中で様子を
変えていきます



ふたりを包む景色は
四季の移りを
教えてくれます



ふたりの間を熱する空は
刻みの果てを
探し ....
優しい雨が降る
今宵もまた
優しい音が降る


『会いたい』を
窓際に並べて
滴る粒が拾う頃
同じ音色を聴けたらと
指先で辿る想い画


出来事を再生する
他愛もない ....
認めてしまうと苦しくて
感じてしまうと切なくて
だから
胸と肌の一部を削除して
空白で埋め尽くした


時間をずらして
目を逸らして
記憶を丸ごと塗り替えたなら
振り出しからやり直せそうな
儚い安楽を ....
小さな
蛹を
見つけた


秋晴れの
肌寒さに浸り
色を増した空と
漂う真っ白な雲を
ただ眺めていた

夕陽に瞬く水面を
冷たい風が泳いでいく
傾きを探しながら
ただただ眺 ....
無の境地
酔わされたままの脳裏
闇に恋をしたわけでもなく
光を庇ったわけでもない
ただ茫然と
駆り立てようとする何かを
拒んで求めて無くして
ほんわかとした雰囲気に
さ迷い浮かんだ風船 ....
留まってなどいません

無意識は
思いのほか器用に
出来事を描写しています

悲観に暮れようが
宙を浮いていようが
現在進行形に変わりありません


停滞などしていません

風にそよぐ景色を追いながら ....
確かに
迷ってばかりだった

確かに
寂しさ感じてた

確かに
見失ってた



先行するものに不安を抱いて
笑うこと、忘れてた
弱さは歪みを生んで
余計なものを詰め込んで ....
見崎 光(164)
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