忘れかけてた
ブレーキランプ
“未来予想図”は
一瞬にして
脳裏を独占したこと

蘇り始めた過去


否定し続けて過ごした年月
今更、受け入れても遅いこと
幼さの過ちが痛い

 ....
金色の野に魅せられた夕刻の空

どこかで産声をあげ
どこかで、
永い眠りへと就いた

心の奥底は昔
表面は今

曖昧な生の狭間で
何を見、
何を聞き、
何を残す


手元 ....
溶け込んで

溶け込んで

吸い込まれて



求めて

求めて

集めすぎた
おはじき



土の柔らかさは
幼少に還り
セピアの草原は
少女に歌を教え
風と恋をした木々は
乙女に夢を託した



 ....
上手く言葉を綴れないけれど

あいを届けてくれた、

あなたに

きみに。

どうしても贈りたい

ただ、ひとつの言葉。

“ありがとう”
静寂という
無音に垂れた水
眠りを解くように
柔らかな粒となり
夜明けと共に
地上の陽と化す

何かを補うように
鮮やかで
何かを満たすように
光りを乗せていく


成し始めた音
空に木々に草原に
わ ....
浮き沈み

笑って泣いて


一人芝居に明け暮れて
忘れてみたり
浸ってみたり


行き交う靴の音に
追いかけっこの背中
諦めかけて
見つめ直して
終わりのない波動

 ....
ひとしずく
感じる体温に赤らめる
小さくも力強い様相


白い華、ひらり
舞うころには地上の衣となり
還りを待つ温もりと化す


ひとしずく
染まるは心
幾通りもの模様に揺れ
 ....
相変わらず

此処の景色は最高です

点と点を結び

“ハート”を三つ探しながら

合わせた輪郭を

愛おしくおもうのです

幸せを分かち合う

ふたりぼっちのネオン画を

描いてはにかむ

一輪挿し ....
空が

きれいです


海を越えて見る世界は

新しい風の匂いと

爽やかな空の青が

生きています


今頃あなたは

どんな風を感じ

どんな空に触れているのですか


わたしはなぜか

独りよが ....
黄昏を渡った虹
それはそれは
綺麗なものでした

黄金に染まる雲
茜に滲む木々
そして
太く丸い七色は
星のように輝いたのです

半円の真ん中であなたを想い
背中が夕陽に溶けだし ....
時に 花となり
微笑みを 届けましょう

時に 鳥となり
詩(ウタ)を 奏でましょう

時に 風となり
涙を 拭いましょう

時に 月となり
静寂(ココロ)を 抱き ....
手遅れ、と


浜辺に寄せる弱音


汽笛に消された潮騒を


どこかに探してみたりして



声をなくした鳥のよう


唄うも風は冷たくて


結局ひとりを持て ....
赤い月

雪洞灯す夜行花

呟きすらも飲み込んで
碧に佇む夢想燈


想いおこすは影法師
恋し焦がれて待ちぼうけ


意味のない涙が
ほろり
何に伝わせたなら
何に乗せた ....
こころ、が
ほどけていく

ゆるり、ゆるり、と
流れていく

苦水を干し
甘水を欲する

頑なに形を得ようとはせず
熱に垂れて
想いに焦げて

こころ、は
時折 玉となり ....
世界中の小さな命
この手で抱きしめてやれたなら
痛みを背負ってやれそうな
自惚れに似た感覚を温めている

柔らかな声で愛を届ける唄い人
救われた夜を数えながら
抱き寄せる肩の小さな鼓動へ ....
秋色の冷たい風を伝い
夏を施してゆく


胸を締め付ける余韻を撫でるように
下へ下へと流れて消えた
涙を堪える癖は誰のためでもなく
移りゆく“時”に静寂を与えるため


咲いては散り
散っては咲いて
 ....
死に際の無様さを焼き付けた思考
業火に狂い、踊り
痛みの感じぬ体を切り刻む
吸い尽くされた活き血は
妄想をも蝕み滅びゆく眼球

死にたいと願う誠の矛先に
愚かさと醜さと汚らわしさを
熱 ....
とうに心は朽ちている
廃墟のような重い空間と
隙間だらけの空しさが
戯言を吐き出しているにすぎない
風さえも知らぬふりを通し
荒らすほどの風景など
もう、無いに等しい

急に老け込んだ ....
生けた花
秒針は成り行きを着飾り
刈り取られた脈に
美を埋め込んで
陰りを待つ

施されて息吹きを残し
敷き詰められた水に唇を投げ
盲目に似た器の感覚を舐めていく

刃は清めの儀式 ....
冷たくなっていく肌を

指先で縫ってみた

どれだけ刹那に微睡もうとも

過ぎ行くものを変えられはしない


せめて

残暑漂うこの空が朽ちるまで

傍においてくれないか


邪魔はしないから…


 ....
些細なコトが嬉しくて
飾りたがる涙が
イタズラに濡らす頬

滲むライトに照れ笑いをはためかせ
ひとときを切り取り
貼り付けていく

肩を並べた夜に始まり
歯痒い午後を通過
風を抱く ....
雨粒の滑り出す夜間
光りの集いに誘われて
虜は踊る

はためかす羽の美しさは束の間
秒針だけが見届ける
華麗なまでの毒牙

瞳を流し
甘い罠を香らせ
一夜を
蜘蛛に捧げたなら
瞼に焼き尽くほどの毒で
 ....
余韻は鮮明に
昨夜の熱気を絡ませる
臆病風は自然に溶けて
二人の視線を交差させていく
互いの笑顔を抱きしめた
霧の繁殖する蒸し暑さ
それすらも愛しいほどに
胸の高鳴りは
あなたを求めて ....
お気に入りの場所

そこは

あるデパートの

屋外駐車場

なんのヘンテツもない一角

何も考えずに

窓を全開に風を浴び

無になれる瞬間を

楽しんでいる
丹念に整えた羽を広げ
今宵
貴方の元へ飛び立ちます
月光が優しく降る頃に
どうか
窓辺で待っていてください
黄金の粉をしたがえて
迷うことなく
貴方の胸へと向かいます
月光を舞い描く ....
ぶらんこが 揺れていた

夕暮れの校庭
静けさが影を落とし
風に
ぶらんこだけが
そよいでいた

なんとなく
ただ
なんとなく
寄り添って
いっしょに
泣いてあげただけ
 ....
最終的に行き着く先は
やはり 過去なのか
途切れた雲に重ねるパズル
欠けたピースがいじらしいほどに
巡回を滞らせた

転んで泣いて
起き上がって笑って
当たり前に出来ていたことが
鈍さを増していく
 ....
切り刻む術を得ていない手は
汚れの中で服従する

卑下の渦は思いのほか深く
改善しうる点から背けさせ
怒りばかりを生み
暫定をも喰い荒らしていく

未熟故の愚かさを
飲み込めないまま ....
理由など探せないけれど
赴くままに尋ね行く旧家
急ぐように古びゆく様を
呆然と眺めることしか出来ず
異空間の佇みに安心を覚える

理由も探せぬまま
歪む扉をこじ開けた
古さを物語る音はあの頃のまま
荒 ....
山間の小さな村の入り口

20年という年月は
視線の高さと
肌の感覚 そして
静寂の形すらも
変えてしまった
所々に見つけていく面影
巡るコントラストは
“芯”という部分を揺さぶって
映し出す風景に ....
見崎 光(164)
タイトル カテゴリ Point 日付
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