あなたは舞う
幼い頃の記憶は
公園で転けていた思い出ばかり
坂を下るのは補助輪の付いた自転車
駄菓子屋で一日100円
どうして地球は回っているのでしょうか?
それだけ時が進み
足 ....
3つの画面
3人の大人と
3才の子供
他の人生を道具に使う
輝きを持っているそれを
悪魔の手が握る
悪魔だって必死
悪戯な神は
悪魔にだって容赦しない
3つの画面は大 ....
ズレていた
真夜中の寒い雨の後
外に出たら空間には靄がかかり
街灯が月がぼやけていた
デフォーカス
誰かがピントを合わさないといけないかもしれないけど、
神秘漂う演出効果で 靄の中 ....
白い世界に音は無し
吐息を細く長く
準備を整える動作は慎重にして
命をかける心構えは無かった
そこまで考える奴はいるんだろうか?
でも
いるんだな
ごく僅かでも
頭の良い奴が ....
理想の高校生活を過ごした人は
何人いるだろう
特に訳も無く、朝は早く来て
教室の窓から通学する生徒を見下ろし
嫌になっていた
そんな日々
物語りの主人公になるには
理想の環境 ....
料理をしないと会えないの
それだけが口実だから
レパートリーも増やさなきゃ
味では勝負出来ないんだもん
種類の多さで圧倒しなきゃ
私は子供
我がままで 甘えて 世間知らず
でも 変わ ....
裏側には何があるの?
知っているのに言えない人が言う言葉
気付いた時には遅くて
隠すしか出来なくなって
タイミングが良くなくて
つぎはぎに紡ぐ時に嫌悪
裏側って何?
知ろうとする気付 ....
甘い匂いに誘われて
私の思考は止められた
この感覚が幸せという世界
散歩道で立ちすくむ
ショーウインドウが華やかに
踏み出した方向の違う私を手招いている
私は天性の柔らかさで
脚 ....
『 お前を泣かしてやる 』
いや、まじで本当にどのように
背中に突き付けられた人差し指は
銃に変わるのか
グリグリ メリメリ
銃口をそんなに押し付けなくても
ここからは逃げられない ....
何も深く考える事は無いし
眠る事も無いのよ
空は青くて人は飛ぶし
翼なんて
背中のプリントTシャツで
補える
何も深く考える事は無いし
起きる事も無いのよ
人は青くて空は飛 ....
歩くスピードが遅いと言われても
そこで泣いてはいけないのよ
だって キーボードは早く打てるんだから
これで釣り合いが取れてると言う事
バランスが世の中を支えているのと考えれば
お ....
この味を知るのに20年以上かかりました。
「嫌よだってあなたって、何か臭うし、好みじゃない」
人は固定概念に左右される物です。
芳しい香り、まったりとしたコク、甘み
「あなたっ ....
ある日気付く
Jー2
飛行機の座席
電車の座席
バスの座席
そして
映画館の座席
前の座席はいつも
Jー2
知らない内に
?啓示?
頭によぎるキーワー ....
映りこむわ何処でも
窓
車体
あなたの目
私達二人
世の中を知ってから
笑ってもいないけど
一瞬でも私を見かける時は
口元を吊り上げる
世の中に出てから
?鏡にしかあなたは ....
もう一人の誰かさん
私にそっくり
右頬を吊り上げて
左目を閉じて
お決まりのポーズ
あなたは
左頬を吊り上げて
右目を閉じる
お決まりのポーズ
笑えてくる
あなたも
....
象の足なら足跡を刻む事が出来るか
一瞬の内に門を開いて頂けるでしょうか?
私の世界には林檎が足りません
バナナなら有り余るほど
入園口で僅かに目を合わした程度
そんな人に林檎を欲しが ....
地べたにぺたん、と
座る事が出来ないで
しゃがんでいます
空は霞
綺麗な心を忘れて
知らんぷり
ギターケースを背負って横切る人
本当の音楽を知っているでしょうか?
目の前に ....
気付いていないだけで
対等なんだ
背中の大きさは関係無い
同じ物は背負っている
付いて来てくれた
それだけ自分を保って来れた
お前に恥じない様に
どちらが死のうが関係ねぇ ....
慌ただしくベランダに飛び出した
早朝、
小鳥の首を絞めてやりたい
なんせ眠れていないんだから
爽やかな祝日に寝込みを襲われた気分
何処で誰かが交わしている会話
何処で誰かが交わしている ....
血が滴れ落ちる心臓を握る右手
潰さない様に一定のリズムを保ちながら
君が還って来るのを待っている
花はいいよね
寝そべる君の横にも咲いている
水をあげればいいだけだから
何なら僕 ....
世界は私に嘘を吹き込むのに
価値を求める
自分には価値が無い
と言うのなら周りを見た方がいい
嘘、嘘、嘘
男らしさは偽り
化粧は偽り
優しさは偽り
この中で存在しているのなら ....
涙に溜まる、傷
温度は人肌
塩の効いた食前酒
乾杯
体に溜まる、傷
鮮やかな深紅
辛みの痛さがある前菜
促す
心に溜まる、傷
重いとろみと弾力
濃厚な味わいメイン
満たす ....
そう遠くない未来
『誰かの為に・・るのは幸せな事だと思う』
独り暗い部屋
夜明けを眺めながら呟く
死に恐怖を感じない奴は
既に死んでいる
痛みや未練、執着心、生の理由でもある。
....
開かないドアの前
ポケットを探すけど
鍵がない
?耳を貸して?
例の彼女が僕の耳を捕まえて
唇が触れるぐらい近付き
水のせせらぎみたいな響きで囁く
?あなたの鍵を ....
高層ビルの屋上から
飛び降りる
観覧者に手を振る余裕はないけど
地面の凸凹が鮮明に迫り
接地に至ろうとする瞬間
バサッ、と 翼が背中から
それは貴方かもしれない
観覧者に ....
ア・オ・ニ・サ・イ
『何かの野菜?』
そう尋ねる愛しい子、
優しい響きで答えてあげる
『君や僕の事だよ』
彼女は真意を理解していないけど、
気にもしない
『私達みたいな野菜の ....
その目や耳や心は本物か?
確かな事を捉らえているのか?
その本に音楽に映画に人に
?を感じないか?
操られてる恐怖はないか?
あなたの本物にそんな事を感じなければ大丈夫
本物
た ....
移り行く早さはお手の物
たいした男がいないんだから
似たようなセンスで髪型で
後は分類分け程度
あっちの人はこっちにもいるし
本質は隠してるけど
覗けばたいして珍しい物じゃないし
....
ある人達は夜上を向く
昨日の月を何人見ただろう
今日の月は何人見るだろう
隣の人のアゴを持ち上げたら
一人増えた
歳月を経ても
自ら輝いてる訳じゃないのに
枯れる事なく視線を集める私 ....
噴水のある公園を見渡せる高台に
子供が三人
カップルが二組
上半身裸のおじいちゃんが一人
うらぶれた僕と私一人づつ
ハシャグ奴らが
シットリしてる奴らの邪魔をし
ハツラツ翁が笑い
....
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