振り向いたっていいじゃん
だって後ろに目ないもん

泣いたっていいじゃん
だって誰も見てないもん

つまずいたっていいじゃん
だって僕がフォローするもん

キスしたっていいじゃ ....
 
「手、繋いでもいい?」

もうすぐお別れだというのに
人で溢れかえる通り、二人の影だけ温かい

泣き出しそうで、話したくない
コートの中の手、離したくない
最後まで最低な ....
 
昔から池袋の雰囲気が好きだった。

上野より危険な香りが少ないし、新宿のような毒もない。
かといって渋谷のように媚びるわけでも恵比寿のようにお高くとまるわけでもない。
デゾレイトで ....
 
「カワイイネ」
今日も買い手は5枚の諭吉(かみきれ)で
私から春を奪う

幾重にも重なった諭吉に
「苦シイ」と書いては投げつけた
帰る家なんてない

ラララ、ラララララ ....
 
緑葉、色褪せてゆくよ
彩る星空に秘密を残して

ちょっと我慢しすぎたね
謝ることに疲れたんだ
君は私の幸せだけど
首輪を取れない猫じゃない

どっちつかずでもいいんだ ....
 
洗面所に残された手記より 

(19XX年4月7日、高級住宅街にて殺人事件、洗面所の浴槽で女性の変死体発見、
死亡推定時刻は3月28日午前3時40分、死因は頚動脈圧迫による窒息死。栗の花 ....
 
偽りと誇張でできた塗料で、真実を塗り潰していました。

塗料はすぐに揮発してしまうので、定期的に塗り直す必要がありました。
しかし、塗料はわたしの性格を反映するように不安定なので、すべ ....
いつくしむ べっどのきしみ ぎしゆらり 夏の終わり、堤防の匂いが心地よく
僕らはまた夜を掻き混ぜるのです

僕の腕を引く君の手が少し、緩んで
近眼の僕の視界には唇

「好きです」

十号玉が一斉に横顔を照らして ....
夜、高台に吹く風は
ほどよい冷気と湿り気を帯びて

ふわり

汗ばんだ髪をすり抜けて
着古したスエットを撫でて
僕の涙をもさらってゆくのです

「昔、イカロスという天 ....
雪間 翔(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
正当化自由詩309/10/8 16:22
みれん自由詩208/12/18 12:10
Set me free softly散文(批評 ...208/12/18 12:05
YUKICHI自由詩408/8/8 11:56
Starin'自由詩108/4/8 21:34
浴室散文(批評 ...108/3/5 14:40
嘘と足枷散文(批評 ...008/3/5 14:27
劣情俳句107/6/21 17:34
解夏自由詩507/6/21 17:28
月影自由詩307/6/21 16:39

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