心臓を
 
氷の中に
 
忘れてきてしまったんだ。
 
君の体温が届かない場所
 
だから
 
いつまで経っても
 
上手く
 
笑えなくて。
 
 
 
春を待つ ....
夢を見るほどに

侵されて

それでも

この脳内のシナプスは

あなたにたどり着く前に

途切れてしまっている

から

ピンクと白の

カプセルを飲むのだけれど
 ....
どうしてかな。

あなたの顔が思い出せないんだ。

存在だけは私の中に

眩暈がするほど鮮明に

鬱陶しく残っているのに。



過去は捨てるものではなく去り行くもの。

 ....
あなたへの手紙を書いていた

のに

万年筆のインクが

なくなった

のに

引き出しには



しか

詰まっていなくて。



白紙の便箋だけで

 ....
4Bの鉛筆を持つ手が重い。

それでも

描かなければ。

イーゼルに立てかけたキャンパスに

目の前の風景を描き込んでいく。

仕上がった下描きは

ひどく

空虚なもの ....
壊死した指先は

君の胸に疼く爪痕さえ残せない 。



陳腐な歌しか吐けない唇は

いっそ腐肉と呼んで

腐り落ちたところを

喉に押し込んでしまおうか。



嗚咽 ....
汗がそうであるように

涙がそうであるように

この胸の中には海がある。



私は一頭のザトウクジラに恋をした。

優雅に泳ぐ様が

アルペジオによく似ている。

勢いよ ....
「ねぇ、あなた、私の為に死ねる…?」
 休日の昼のブレイクタイム。君はキッチンで、僕と君のコーヒーを淹れながら、僕に背中を向けたまま言った。コーヒーの良い香りが漂ってくる。コーヒーで頭を覚醒させるつ ....
崖の途中に

かろうじて

引っかかっていた





ロープを投げてくれた

あなた。

あなたの隣まで

引き上げてくれた

あなた。

私の黒い心臓を ....
焼け爛れた心臓が

裏返りながら喉を焼く。



何が欲しい何が欲しい何が欲しい…
苦し紛れについた嘘すら

君は笑って受け流す。

僕の浮気心でさえ

君を揺さぶることは出来ない。



好きだと言えば

好きよと言う。

愛してるよと言えば

愛し ....
私は林檎。

林檎は落ちた。

恋に落ちた。



ニュートンさん

私も疑問に思います。

何故

林檎は落ちるのでしょう?



落ちた私は

 ....
幸せの白い兎

幸せの白い兎

金持ちの

デブの

禿げの

じじいの

家来の

狩人に

生け捕りに

されました。



じじいは言いました。

 ....
 しとしとと雨が降る昼休み。美奈子はいつも通り、おなじみの女子のグループに混ざり、綺麗な箸遣いで少しずつ、少しずつ、弁当の中身を口に運んでいる。
 俺もおなじみの連中と昼飯を食べる。美奈子の様子を横 ....
あなたが灯台になった



囁く波の声が聞えた

から

私は書きかけの手紙を放り出して

服のまま海へ飛び込んだ。



きっと

あの人工岩を越えればあなたに会え ....
3.

1415926535

8979323846

2643383279…



君を永遠に取り囲む僕になる。
桜井小春(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
春を想う自由詩107/10/15 23:54
電気恋歌自由詩007/10/13 21:07
9秒自由詩007/8/4 23:13
手紙自由詩107/8/3 21:27
そして僕は絵描きを名乗る自由詩1*07/8/2 21:40
廃色—はいいろ—自由詩107/7/20 5:03
青い旋律自由詩907/7/14 0:55
私の為に死ねるなら散文(批評 ...007/7/11 19:24
BLACK自由詩107/7/11 10:46
涙、無く、涙、泣く。自由詩207/7/9 21:09
艶笑自由詩307/7/9 17:12
林檎自由詩407/7/4 21:05
幸せの白い兎自由詩107/7/3 11:40
青い鳥が青い訳散文(批評 ...107/7/2 23:23
海の父、海の母自由詩307/7/2 11:19
円周率自由詩607/7/1 8:28

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