苦い苦いキスを覚えてる。

舐めた飴が溶けたのね
貴方が味わう甘さを私は知らない

煙草の煙が逃げたのね
私が味わう苦さを貴方は知らない

これ以上私から何を奪うつもり?

キ ....
冷たい雨に濡れてみたわ
滑稽な自分を振り返らずに
明日見る夢に貴方を重ねて
首をもぎ取るそんな夢

太陽を浴びてみたわ
光注ぐその中で白い手が溶けていった
それでも貴方は言うわね?
そ ....
貴方が笑い
私が歌う

窓に映りこむ二人の姿に涙が出そうになる
目に浮かぶ涙を貴方が拭う振りをする
私は涙を自分で拭って貴方に触れようと手を伸ばす
歌いながら
貴方は苦笑しながら
 ....
 唇を離したその瞬間から
 空気中に置かれた煙草を
 風が吸うのだ
 
 大丈夫
 深呼吸をする用意は
 とっくに出来ている
平和な街の赤い夕暮れ
黒い電信柱の影
黒い山の陰に浮かぶ街の灯り
振り返ると見えるもの

平和なのに
不安になる

この街の平和なんて
誰も保障していない

けれど僕たちは今を信 ....
この先何度こんな別れを繰り返すのだろう
 ただ別れるだけならいい
 この世界の何処かにいてくれれば
 この先何度も出会う可能性に満ちているから
 
 怖いのは
 この世界にも居なくて
  ....
暗闇を走っていたわけじゃない。
 目の端にちゃんと明かりは見えていた。
 幾線もの光が君の目に宿ることだけを祈った。
 街灯の明かりや巨大ビルの明かりが僕を照らさず影だけ落とす
 降り出し ....
歌なら確かに
この手にありました

声なら確かに
この手の中で踊っていました

音は何処かへ
曲は何処かへ

それでも赤い
赤い靴のように
止め処なく踊る声は

足をもぎ取っ ....
いつも
悲しくて
悲しくて

いつも
寂しくて
寂しくて

それでも
空と海
コントラスト

いつもどおりで

それでも
夕闇の月
照らし出す

胸に咲く花
悲し ....
もうすぐ私はこの声を失うでしょう
うな垂れた君がそう云った

魚のような足を組みなおして
煙草から灰が落ちても彼女は俯いたままだった

売れないシンガーと売れない詩人な僕らは
その言葉で ....
僕はもう数時間もそうしていたように思う

この道の先が見えない
この道の終わりが見えない

途方に暮れて
僕は泣いていた

会いたい人がいる
出会いたい人がいる

だけれど
今 ....
羽きり鳥が輪を描き
くるくるくると
舞い落ちた

手の平に落ちた
羽根を握り締めた

地面に落ちた鳥の
翼は無く
何処からやってきたのか
羽きりで

風が吹いた

手の平の ....
何も無い冷たい朝
青白い何もかも
月明かりを殺して
太陽は上がる前に皆で食べた

闇ではなかった

光りを失ったが
そこは確かに闇ではなかった

太陽の名残か
月明かりの残像か
 ....
離れ離れの恋人達が祈る事
どうかあの人の気持ちが私から離れませんように

不安にさせる距離が
想いの近さで縮まるように

同じ空を見上げては
同じ空を見ているだろうかと
嬉しくなったり ....
舞い散る花びらで良い
世界を変える瞬間に
傍にいてくれれば良い

伝わらない感情なんて
要らない
例え離れ離れになっても
伝えに行くわ
この足一つで

空から降ってきたのは
君の ....
こんな事で君を困らせるつもりじゃなかった。と
彼は言った
こんな事で君が嘆くとは思わなかったんだよ。と
彼は困った顔で肩を竦めた

涙の止まらない私のすぐそばにいて
優しく慰めるあなたがい ....
私という人間が世界に一人なら
誰かが私を必要としてくれる
二人は今を生きていて。
 私は声を飲みこんだ。
 夢みたいな空に叫んでしまおう。
 涙も流してしまおう。
 
 悔しいのか
 悲しいのか
 そんなものさえどうでもいい
 
二人は今を ....
白いカーテンだけが意味もなく揺れていた
感情も
体も
もう僕を動かす事は出来ない

胃がグルグル回った
僕はただ洗濯機を想像した

汚れを洗い流している
だけど僕は
汚れを擦り付け ....
大人になろうと努力したわ
大人は
こんなことでいちいち怒らないんだ、とか。
こんなことでいちいち泣かないんだ、とか。
こんなことで、挫けたりしないんだ、とか思って。

でもそうする度に思い ....
積み上げた積み木を君が崩す
幼い頃から一個ずつ僕が積み上げた
それは僕の中の小さなプライド

崩れた積み木を拾い上げる
胸の奥のしこりが取れた気がして
君を振りかえる

君も同じように ....
もうこの声を聞いても
誰も笑わないよ

だから
出てきて
お願いだから

鬼のいない
かくれんぼはやめて

もう誰も
君を笑ったりしないから
溢れる涙を抑えるのは得意じゃないの
むしろ、逆、あたしは涙を流すの
流せるときに流せるだけ

いつか涙が溢れなくなった時

それはあたしが死んだときよ

泣かないなんて心に言い聞かせる ....
誰も罪を認めない
誰も罰を受け入れない
そんな世界に僕は生まれた

自由気ままに
その日のままに
皆がそうして生きていた

自由が一番!!
そんな誘い文句の世界
そして彼らは恐 ....
君がくち付けたカップを見つめる
うっすらと白いカップに色づいた春の色
昼間の光りがカーテンとダンスする
部屋に彼女の姿は無く
彼は一人でカップを見つめる

パキン
ひびが。

昼間の ....
翼をもぎ取るなら体ごと
どうせ失うのなら心ごと
奪って見せて
そうして見せて

ひざを抱える孤独なら
闇に溶けこんでも怖くない筈だ
抱きしめもせず 差し出される手など
誰も望みはしない ....
無意味な世界を漂う風
私の中の小さな世界をどうか護って欲しい
私一人がいくら体を張ったところで
手をかざしたところで
守れるものなどありはしないのだから

だからどうか
私が壊れてしまう ....
恋は一瞬
惚れた方が負け

囁く愛の言葉も
感じる温度も
全てを愛している

喧嘩したり
囁きあったり
肩を寄せ合って
悪戯な
キスをしてみたり

2人は今に酔っていた

 ....
翼をもぎ取って
君を閉じ込めてしまおう
手放した
手から
君が飛び去るのをただ見つめている

離さないと願った手も
抱きしめた甘い体も
柔らかな髪も
僕の手には残らない

けして ....
全ての嘘は
真実に終わる

この口から紡ぎ出された偽りの声
いいえ
真実はいつだって一つなのです
君は言うけど

君は、言うけど。

僕はいつだって
君の嘘が欲しかった
嘘を吐 ....
りぃ(182)
タイトル カテゴリ Point 日付
Sweet sweet candy自由詩104/10/2 20:36
緑の夢自由詩204/9/23 22:34
無機質ガラス自由詩004/9/22 23:39
風に紛れて自由詩004/9/22 2:25
夕陽の中で自由詩004/9/21 15:49
夢で逢えたら自由詩004/9/14 3:58
街灯オーケストラ自由詩104/9/12 6:56
踊る歌声自由詩104/9/3 16:03
緋色の花自由詩204/8/28 21:09
人魚の詩自由詩104/8/13 10:11
道無き未知の先自由詩104/7/21 21:20
羽きり鳥と青い風自由詩104/7/21 11:38
冷たい朝の祈り自由詩204/7/19 23:59
遠距離レンアイ自由詩004/7/18 20:56
例えば花びらのように自由詩204/7/15 6:58
セリフ自由詩004/6/28 21:31
世界の何処かで。自由詩004/6/25 14:26
私もココで生きている自由詩004/6/12 23:54
白の約束自由詩204/6/4 13:57
ピーターパンシンドローム。自由詩004/3/24 19:41
積み木崩し自由詩104/3/22 16:42
君に笑われたら死んでしまう。自由詩004/3/17 2:39
ティアーズ。自由詩104/3/13 21:51
世界の果てまで来てしまった。自由詩204/3/13 20:20
昼下がりのティーカップ自由詩204/3/7 19:44
手のひらの宇宙自由詩104/3/5 22:07
little eden自由詩104/3/5 22:02
恋の病と悪戯なキス自由詩304/2/27 18:37
愛するが故の孤独を翼に託す自由詩204/2/26 13:38
優しい嘘自由詩104/2/18 21:00

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