この空を
あなたにあげる

だから
最後に
ぎゅっと
してね

それから
お互い
忘れっこしようよ
神々の手が
大地に触れて

春が来る

木々は若葉を
そろりと取り出し

花々の
つぼみが色づく

息吹

いろとりどりの
鮮やかな季節が
やってくる

春が来る
 ....
罪深い
赤を飲み干す

キール・ロワイアル

これくらいじゃ
酔わないはずなのに

微かに
血の香りがして
言いたいことが
あるんでしょ

いまのうちに
言って

月が射している間に

そのあと

そのあと
わたしは
闇を彷徨うから

月の光が
私の影を落として

さよなら ....
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに

透明な水に
ゆるり、と入って

冷たい水のなか
人魚を探した

水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って

わた ....
まぶしくて
見えない

あの光のむこうに
何がある?

あの光へ

闇を抜け出て
光をめざして
草むらに寝ころがった

ふたりで

もう
なんにも考えずに

この
ゆるい風に吹かれて

しばらく
うたた寝しようよ

春の気配を感じながら
さよなら
さようなら

この病院とも
さようなら

血だらけのわたしを
丁寧に親切に
手当てしてくれた
看護士さんたち

見えないところで
支えてくれた
看護士さんたち

 ....
その雷は
曇天を引き裂き
暴風雨を引き連れて

街は
次の雷を
静かに待っている


悲しみ
悲鳴を伴って

わたしは
それがくるのを
あきらめて待っている
梅の咲きはじめとともに

恋が終わった

馥郁とした
香りを残して
こんな
青空の下でも

泣いているひとが
たくさん
いるんだろう

白い雲が
空を支えたとしても

支えようもなく
孤独に苛まれるひとが

きっと
たくさんいる
マニュキュア塗った手を
ひらひら乾かして

さあ
次に
何をしよう

顔のパック
髪の手入れ

すべて整って

ただ
決まってないのは
今日着ていく服だけ

デートまで ....
蘭が咲いている

甘く魅了する
香りをふりまいて

重い花をたらしている


キミに触れたのは
いつだったんだろう

最後にキミに触れたのは

もう
触らないでというなら
もちろん

キミの香りがする ....
約2年、私は欝で精神病院にいる。
3回の入退院。

ここでの暮らしは快適だった。
全室個室で
プライバシーはしっかり守られている。
誰にも惑わされない。
(自分以外は、ということなの ....
ほら
また
雪が降り始めた

春に
なりかねた
冬が

名残の雪を
散らす

それは
音を消し
街はまた
姿を変える

ほら
また
雪が降り始めた

さよならの雪が
それだけで
なんて
透明で
美しい朝
オートバイは嫌い

あなたを
どこかに
連れて行っちゃうから

最速のスピードで
あなたを連れ出す

お願い
事故らないでね

2人乗りも
楽しいけど

オートバイは嫌い

あなたの関心を
引きつける ....
お月様のうしろで
キスしよう

誰からも見えないよ

真っ暗な中で
ふたりきり

荒涼とした大地から

地球を見下ろして

ふたりでキスしよう

笑いながら
じゃれあいな ....


薄紅に
色づいて
ふくらんでる

花咲くのは
もう少し
日向で

猫が
まんまるくなって

昼寝をする
午前10時

おだやかに
すぎゆく時間

のびやかに
すぎゆく時間

平和が
ここにあった
開かない窓

患者たちの
絶望や
やるせなさ

狂おしいまで
窓を全開にしたい

でも

10cmしか開かない窓

もうすぐ
さよなら
時々
無性に
ラーメンが食べたくなる

蛍光灯を映して
きらきら光る油

立ち昇る湯気

スープを引き連れて
手繰り寄せられる麺

あぁ
ラーメンが食べたい
 カウ・ボーイがあたしに言った
 
 「忘れ物だよ」
 
 あたしは
 忘れたんじゃない

 わざと置いていったのだ

 もう
 いらないから

 「よかったら
  あげ ....
ほら

夢が
零れて

あんなに

海にまで
映りこんで

眠る人々
煌めく街々

夜明けまでは

まだ

まだ
行けるとこまで
行ってみようよ

0からのスタート

お巡りさんも
振り切って

走れ

この途が果てるまで

0からのスタート

スピード上げて
しっかりハンドル握って ....
暗闇から
ドアを探して

向こうは
光に溢れ

ドアを
開ける
支度は
出来てる?

逡巡しながら
わたしは
ドアの外を
見つめる

外は
光に溢れて
 わたしたちは
 永遠に探し続けるだろう
 自分たちの
 {ルビWhatness=本質}を
雨の音と
エアコンの音が
重なりあう
夢の汀

目を閉じると
海が見える

砕け散る
水晶の波

泡立った
真珠の泡

深い深い
青に吸いこまれて

夢か
現か

深い夜の
反対側では

きっと
誰 ....
結局は
みんな
愛のために
詩を書いている
 2月29日って
 記念に書いてみる

 4年後のわたしたち
 どうなってるんだろう

 日本は
 世界は
 どう変貌しているのだろう

 そんなこと
 考えながら

  ....
風音(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
最後のプレゼント携帯写真+ ...12*08/3/16 19:20
春が来るとき・神々の自由詩2*08/3/16 7:05
赤を飲み干す携帯写真+ ...5*08/3/15 17:31
月の光が射してる間に自由詩3*08/3/14 21:45
それは春だったから自由詩10*08/3/13 7:44
あの光携帯写真+ ...4*08/3/12 7:16
このゆるい風に吹かれて自由詩7*08/3/11 6:44
退院散文(批評 ...1*08/3/10 18:32
春雷自由詩5*08/3/10 14:55
初梅携帯写真+ ...2*08/3/10 12:00
青空の下携帯写真+ ...10*08/3/8 18:53
デート自由詩3*08/3/7 19:09
蘭が咲いている携帯写真+ ...1*08/3/7 6:30
精神病院での2年間散文(批評 ...5*08/3/6 9:03
三月の雪携帯写真+ ...3*08/3/5 11:51
あなたがいるだけで川柳6*08/3/5 8:55
オートバイは嫌い携帯写真+ ...4*08/3/5 7:41
お月様のうしろでキスしよう自由詩4*08/3/4 18:48
早春携帯写真+ ...2*08/3/4 16:23
まどろみ携帯写真+ ...3*08/3/4 11:30
これだけしか携帯写真+ ...2*08/3/4 4:59
ラーメン食べたい携帯写真+ ...9*08/3/3 16:13
乾いた風が自由詩17*08/3/2 19:42
夜景携帯写真+ ...1*08/3/2 19:18
0からのスタート携帯写真+ ...1*08/3/2 18:40
支度携帯写真+ ...0*08/3/2 15:51
Wahtness川柳1*08/3/2 12:50
海の汀携帯写真+ ...8*08/3/1 10:37
愛のために川柳3*08/2/29 19:59
2月29日自由詩2*08/2/29 18:18

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