ねっとりと

甘く

甘く

いっそ官能的な


そして

ハートのかたち


本能に従う夜
羽を休めているのか

羽ばたこうとしているのか

あたしの

アゲハ

風を待っている
自分の好きに従えるほど

私は強くないから
さよなら

今日

明日なんて

来なくていいから



今が
柔らかな陽射し
カーテンも開けずに
部屋でじっと

何かを待ってる

話ながら

キスしながら

ずっと
何かを待ってる

この可哀相な僕たちを

神様は見放してくれるだろうか

神様はまさか
救いの ....
今までありがとう

その
強靭な精神力
その
強靭な肉体に

そして
垣間見える
とても脆弱なこころ


あたしは
そこに惹かれてた

いつも
自分自身を守り抜こうとする
強い意思に


でも

あた ....
ここに至るまで

この夜を迎えるまでの

長い月日を思う




爪を見る


少し伸びはじめた爪は

同じ場所にいすぎた愚かさを

嘲笑う
キミにだけは

疑われたくないんだよ

キミのことだけは

疑いたくないんだよ

でも

なんて鈍感なキミ

季節はもう

夏になったのに
誰かを好きになるってことは

いつか
その誰かを
嫌いになるっていうこと

誰かに好かれるってことは

その誰かに
いつか嫌われるっていうこと


わかっていたはずなのに
ごめんね

わたしの値打ちがわからないひとに

わたしをあげるわけには
いかなかったの

眠れない夜の
睡眠薬よりも

あなたの温もりが
いいって言ったのは

うそ

離れるね

わたしから

さよな ....
そういうことは

もう

しないほうが

いいと思うの
私たち

だって

さよならしたんでしょ

桜の咲く頃
握手して
さよならって

いくらきれいな日陰があっても

もう

ふたりで涼むことは

 ....
もう

下を向いて歩くしかないのなら

せめて

きれいなところを

歩く

歩きたい
ただ
無駄にすぎてくような毎日

自分が自分であり続けることの恐ろしさ

過ぎていく

過ぎていく

時間が

そらはこんなに
心変わりするというのに
変質

劣化

腐敗。


没落

退廃

形骸化。


解脱

虚無

歪曲性。


無常

残留

ノスタルジック。


そしてひとは
忘れさってゆく。

晒されて。
どんなそらでも
もう
怖くない


ひとりじゃないことに

気づけたから

だから
なんとなく

うそ、みたいな気がするの

一緒にオムレツ食べたり

れんげの花道歩いたり

刹那は、永遠

永遠は、刹那


そうよ

そうじゃなきゃ

お月さまが
あんなに輝くはずはないもの
一日中
迷惑メールばっかでさ

たまに混じったメールは

ナンパされて
うっかり教えてやった相手ばっかで

最近ろくな目にあってなくてさ

知らない男とベッド入っちゃったりさ

あたしは

ずっと待っ ....
風が
爽やかでね

陽が
あたたかでね


こんな季節だから


アイシテルくらい

言っちゃおうよ
ごめんね

貰いすぎたね
気持ちを

ごめんね

あげすぎたんだね
心を


一月前の気持ちが

春風に吹かれて
冷えてゆく


さよならをするのは

多分初めてなのに
青空に月

こころは
もっと

大切なことに
とっておいて
透明な水を見ている

結んでは
ほどけてゆく
深い約束を

水の中に沈めて

透明な水を見ている

僕らまで
溶けこんで
しまわないように
夏に
一度
命を絶とうとしたわたしが

いま

赤くなりかけた
木々の葉を見上げる

この涙は
なんだろう

生きているしるし

いのちの讃歌
小さな秋を
てのひらいっぱい集めたら

ポケットに入れて

冬に口笛を吹こう

あたたかい想い出を
たくさん集めて

冬に冷たい涙
こぼさないように
少しずつ
ほころんで
甘い香りを放って

あなたは

いつまで
さよならを
言わないつもり?

ふたりでいるこの部屋で

生き物の気配を漂わせ

早く早くと
急かしてるんだよ

満開になる前に

さよ ....
花が
己の散るときを知るように

ひとが
自分の限界を
自分で決められたら

消える

そんなことを

秋の夜に
考えてる

こんなにも
小さな花が

芳香を放つ夜に
きみという嵐が去って

ぼくに残されたのは

まだ青い希望の実

どんな風に育てていくのは
ぼく次第なんだろう

けどね

ぼくは
やっぱり
同じ道を歩くと思うんだ

また
きみという
嵐に吹き飛ばさ ....


おまえは
ひっそりと
息づいている

遠く
生まれ故郷の
砂漠を思い浮かべて

ひっそりと
欲望を募らせている

ああ
なんて

かわいそうなおまえ

せめて
おまえを愛でよう

せめて
記憶に ....
夜空に星をぶちまけて

ただ
ぼくのすべてを
きみに知って欲しかったんだ

天使よ

思い切り
吹き鳴らせ

もう
きみには
届かないのだから

最後のファンファーレを
盛大に
こんな
青空の下で

あなたは
結婚式をあげる

おめでとうなんて
ありきたりだけど

言わずにはいられない

おめでとう
おめでとう

神さま
ふたりに祝福を

ぽっかり開いた
青空のような
幸せを
どうして泣いてるの
なんて聞かない

そっと手を差し延べて
濡れた頬をさわるよ

きっと

きみの涙は
太古から延々と続く
海からの
贈り物だから
風音(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
本能携帯写真+ ...210/10/30 18:45
アゲハ携帯写真+ ...410/10/30 18:12
さよなら携帯写真+ ...010/9/8 1:11
_携帯写真+ ...110/7/30 1:13
この可哀相な僕たちを携帯写真+ ...110/7/9 2:56
あの階段を携帯写真+ ...410/7/8 23:09
夜、爪を見る携帯写真+ ...210/7/6 23:12
あおぞら携帯写真+ ...210/7/6 0:53
永遠携帯写真+ ...410/7/3 17:11
睡眠薬携帯写真+ ...110/7/2 2:27
夏が来る携帯写真+ ...210/7/2 2:05
俯いて歩く携帯写真+ ...210/6/28 17:43
そらはこんなに携帯写真+ ...410/6/27 2:27
朽ちゆくもの携帯写真+ ...410/6/3 15:12
光の射す方へ携帯写真+ ...210/5/12 20:09
満ち欠け携帯写真+ ...110/4/30 9:41
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こんな季節携帯写真+ ...310/4/8 16:27
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水のなかの何か自由詩309/12/17 6:43
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きみの流す涙自由詩109/10/8 7:46

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