寒い夏の朝

早朝
きみが帰ってゆく

言い残したことば
さりげない仕草

ぼくは
部屋の片隅で
膝を抱えている

きみがいた日々は
あまりに濃密で

この
薄い空気に ....
ふと気づくと

忘れかけてた
古い柵から
想いがこぼれそうなんだ

柵を直す気にはなれない

懐かしい想いを
流れるままに
溢れさせたい

懐かしいきみの姿が
きっと見えるはず
秋の花が
咲き乱れている

ほら
こんなに可憐な
宇宙が咲いている

秋の花が咲き乱れて

もう
夏の灼熱には
戻れない
おはよう

今日も世界は
美しいよ
今日は
朝から
小雨が振っていた

病院への帰りみち、
電車で人身事故のアナウンスが流れて

こんな雨の日、
どれだけのひとが
自ら命を絶ったんだろう

彼らに
季節外れの ....
ごめんね

きみの優しさに疲れたぼくは

こんな陽の光にさえ
うんざりしてしまうんだ

きみが隠してたカード

探すのにも
限界があったんだ

ごめんね

今でもこんなに
愛しているのに
遠くに

忘れてきたものが
ある気がするんだ

はかなくて
美しいもの

でも
切なくて

思いだせない僕は

夕陽をみて
すこし泣いた
砂浜で

きみとぼくは
ふたりで座っている

ぼく以外のひとを想ってるきみと

きみのことしか考えられないぼくと

夕焼けは
残酷に
こころの隅々まで
照らし出す

あの夕焼け、きれいだねって

それ ....
いつもいつも
きみのこと
考えてるわけじゃないよ

ただ
青空を見上げて

時々
どうしてるかなって
思い出すんだ

胸につかえができて
切なくなる

もうあえないきみが
 ....
夏の終わりも
あのひとの面影も
消えゆく

こんな
ちっぽけで
ささいな存在でも

神様を信じよう
恐る恐る

生きることを
諦めてしまわないように
色褪せた空に
薄赤い月が
張り付いている

神様
あたしにもまだ
やり直せるチャンスを
くださいますか

たいして信じてない神に祈る

せめて

あのひとが
幸せでありますように
昨日から
風の香りが
変わった

もう
空も色褪せて

し残したことが
たくさんある気がしてるぼくと

したりないことが
たくさんあるきみと

明日はみえない

季節だけ ....
もうすぐ秋だよ
そういう風の香りがする

もっと僕を
欲しがってよ

長い夜の
秋がくる前にね

もっと僕を
あなたは

今頃
アパートの一階、
小さな庭のある部屋で
寝転んで
テレビでも見てるんだろう

わたしは

届かない窓に
小さく手を差し伸べて

それでも足りなくて

こころのなかで
あなたの名前を呼 ....
夢を見て
夢で見て

それ以上に
何が

これが僕らのリアル

透き通った現実
暗闇が

夜景さえもが
怖くなったとき

いつでも
ぼくのところに
おいでよ

ぼくの腕は
いつでも
きみのものなんだよ
やっぱり
きみに
戻ってしまう

狂おしいほどの恋慕も
雨に閉ざされて

花も涙する
こんな夕方には
朝の子が
帰っていく

いちにちの
つとめを終えて

ピンクのグラデーション

さよなら

また
明日
あえるね
透明な風が
ぼくらを包む

夏の香り
夕暮れの風

きみは
笑うけれど

ねえ
今一瞬だけ
真顔で言わせて

きみは

きみのままでいて

きみのすべてを
ぼくが肯定するよ

無理しなくて
いいから
 ....
天井高く
はめこまれた窓

少し欠けた
月が見えている

それは
絵画のようで

そして
こうやって
病院生活をしている自分も

まるで
すべてがフェイク

変えようのない過去

変わるかもしれない未 ....
小さな太陽が
点々と続いて

水面にまで
その光を落としている

泣くもんか

景色が滲んだって

泣くもんか

新しい橋を
渡るよ

灯が
ぼくを導いてくれるから
みっともないくらい

キミが好き

世界が
美しく見え始めたんだ

キミのおかげで


キミがいなくても

こころの中で

キミの名前を呼ぶよ

呟きながら
俯きな ....
暗闇にいたんだ
ボクは

うずくまって

それに気づかせてくれたのはキミ

あたたかな灯りが
霧を照らして

朧な
小さな太陽が
いくつも現れた


さあ
行くよ

橋を
渡るんだ

優しい灯りが
ボ ....
天空が開いた

光の梯子

天使が舞い降りる

お願いだ

ぼくを連れて行って

憧れの空の上

待ってるひとが
いるんだ

でも

天使は帰っていく

空が雲に覆われる

人々の願いは
いつだって
 ....
この朝

キミはまだ眠っている
ボクの横で
安らかな寝顔で

でも

ボクは気づいているんだ

キミが
ボクから去ろうとしてること

新しい船に乗り換えて
ボクから旅立とうとしてること

ボクは
ここ ....
あたしの
こころの

キレイなとこだけぜんぶ

あなたにあげるよ

受け取ってくれなくても
夜明け

目が覚めかけて
うとうとしたまま
窓辺に寄る

朝の蒼が
とても深くて

ぼくの眠りを
追い払っていく

わかっているんだ

イマジンみたいな世界は
どこにもな ....
健やかなるひとにも
病に侵されてるひとにも

何故か平等に
朝が訪れる


でも

きっとみんな
気づいている

平等なんて
有り得ないってこと

そんなキレイな世界は
訪れないってこと


わかって ....
まだ青い実が
道に落ちている

成熟を知らぬままに
その存在を主張する

ああ
ボクに
何が出来るのだろう
いつまでも
子供のままじゃ
いられないんだ

青い実が
道に落ちている

誰もそれを
拾おう ....
太陽が昇り始め
朝がきた

キミとの
最後の夜が
終わった

寝不足の瞼に
氷を押し当てて
苦いタブレットを噛み砕く

明日から
どう生きようか

つまりは
キミのいない ....
風音(642)
タイトル カテゴリ Point 日付
寒い夏の朝自由詩209/10/6 20:57
携帯写真+ ...109/10/5 10:34
コスモスの花言葉携帯写真+ ...209/10/4 18:55
おはよう携帯写真+ ...409/10/4 10:22
こんな雨の日携帯写真+ ...209/10/2 19:44
携帯写真+ ...209/9/29 15:30
忘れ物携帯写真+ ...709/9/26 12:03
夕焼け携帯写真+ ...709/9/23 19:22
祈り自由詩209/9/14 21:50
何もない秋の空に携帯写真+ ...209/9/12 20:55
薄い月携帯写真+ ...209/9/4 20:32
夏の終わり自由詩309/8/24 17:08
もっと僕を携帯写真+ ...309/8/23 18:26
天窓携帯写真+ ...309/8/19 18:32
ゼリー携帯写真+ ...309/8/18 20:26
暗闇携帯写真+ ...309/8/17 19:38
水滴携帯写真+ ...309/8/17 17:07
1日の終わり携帯写真+ ...409/8/16 20:46
入道雲携帯写真+ ...509/8/8 15:40
リアル携帯写真+ ...309/8/6 20:19
光の橋携帯写真+ ...309/8/5 12:02
キミの名前を呼ぶよ自由詩309/8/4 20:34
霧橋携帯写真+ ...109/8/4 16:36
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出航携帯写真+ ...209/8/2 16:36
プレゼント自由詩509/7/28 13:13
イマジン携帯写真+ ...209/7/28 12:02
病院の朝陽携帯写真+ ...209/7/24 20:35
未成熟携帯写真+ ...709/7/20 23:31
ありふれた朝携帯写真+ ...909/7/16 22:14

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