フラクタルな現実が 左肘の辺りで破壊音を放つ

アスファルトの憂鬱に 存在意義を失う電話ボックスのソウル




電子的なマリンスノウ 液晶画面が北北西に明滅

天空 ....
川の向こう側から見る僕の街はこんなにも虚ろだったか


長雨を全て天に突き返すかのような強圧的な陽炎に揺られ
幾万もの人間の疲労と鬱屈がうごめいてやがる


ゆく川の流れは絶えず ....
Emは後ろに座り込んで、新しく買ってきた消しゴムの角を使おうか使うまいか

ためらっている。


Emは久しぶりに街に出て、輪郭のぼやけた春の生温い空気に少しだけ辟易する。
 ....
? 冷雨


踏みしめるたびに僕の右足の靴底が
ひゃあひゃあ
鳴っている


今日はやけに
ひゃあひゃあ
鳴っている




*****


? その息吹を ....
霧のエニグマ
降り停まり 指に纏え

…………………………

空に掴んだ
君の手を 僕は妬む

…………………………

霞み疲れた
恣意的な 下卑るソウル

………… ....
無音なんて瞬間はない
なんていったのは4分33秒のジョン・ケージか


見上げる路線図に刻まれた黄の疵は
痺れ絶えた僕の海馬を流す距離の苦厄紋様だ


ほら
見てみろよ
さ ....
銀の鱗たちの抱擁に
十重二十重に被覆されたまま
世界の深奥に 沈むもの



嵐 過ぎて後
マンホールの隙間より聞こえる
ゆるやかに 鼓動するもの



いつか伊太利亜 ....
日常の破片が 通り過ぎる車を眺めている
日常の破片が 四角い空を見上げている
日常の破片が アスファルトの憂鬱を凝視している
日常の破片が 街路樹の根元で焦点を見失っている


 ....
君の言葉はまちがいなく真実なんだけれど
僕が目にした現実が全てを否定する



確実にこの想いは存在しているはずなのに
否めないありのままの宇宙の真理は 
梅雨空に本来の姿を映し ....
すり減るばかりのラバーソウル 



「もういいかい」



「もういいよ」
と言えず咬みつく爪は 



ずらるらり ずらるりら
ムラコシゴウ(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
ワンダー・パフューム自由詩5*08/9/3 11:17
バカげた空間自由詩308/6/11 19:58
Emの視界自由詩408/4/5 23:50
自由詩7*07/11/21 15:21
断片756未詩・独白3*07/8/1 23:22
氷点下15度の灼熱自由詩607/8/1 23:21
千のベーゼ自由詩7+*07/7/25 0:02
日常の破片自由詩4*07/7/22 8:41
現(うつつ)自由詩7*07/7/22 8:36
摩耗自由詩5*07/7/21 23:01

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