病的な匂いの卵白は

百合の雄しべの腐った蜜

盲目の犬を追い駆けて

ママとはぐれてしまったら

アルペジオの森の迷子

隙間の子供達が影造りをしてる

お腹が空いたら宝石菓 ....
貴方の匂いを忘れてしまいました

貴方の平熱を忘れてしまいました

貴方の表情を忘れてしまいました

だけど貴方の声が忘れられないの

電話で一言だけ呼んだ私の名前が

その時の言 ....
首筋にはナメクジが這い
心臓にはミミズ腫れ
貴方の長い睫毛に貫かれて
湿度は上がってゆく
オレンジは凶器
酸は私を溶かすだけ
ガーゼは染み出して
傷は金属光沢を帯びた
夜屑を吸った私の喉には
月の棘が刺さってる
息は熱く凍り尽いて
心海のほうへ沈殿してく
乱視の僕の世界
蝿のざわめく青空
蟻のうごめくアスファルト
猫の舌の様に泣いてみた

懺悔はトイレで吐くのがエチケットで
飛ぶ鳥が落ちるのを願うのが祈りで
神様は武装して何処へ?
子供 ....
私はシュレーディンガーの猫でなければ
チェシャ猫でもなく
百万回生きたりもしない

私は貴方の前から消えたりなど絶対にしない

嬉々として鈴を手渡そう
だが貴方の優しく触れたそれに
時 ....
反対車線
境界線
聞き間違い
場所間違い
意思不通
只今話し中
S⇔N

余白 明白 淡白 空白

口約束を吐き

破棄  
白猫
――=1より
黒犬

涙量-(36.5℃+35.7℃)=空
=0

また

ボーダーの彼=2シンメトリーの彼

となり

Fen ....
何万年もの前に裂けた傷口を塞いでよ
僕等の粘膜が混ざるのを望むのは
溶液だった彼等の本能かな?
だけど生成する気体は過剰反応しすぎて
拒絶反応を起こして分離したから
僕等こうやって穴が空いた ....
僕の願望
蛇口から漏れる水滴
僕の失望
冷蔵庫で腐るウインナー
僕の希望
洗濯機の回転数
僕の渇望
テレビの七色ドット
僕の欲望
毛布の温かさ
僕の羨望
君の絶望
繋いだ手をぎゅっと握り潰してしまったよ
 
強く抱き締めて背骨が折れてしまった
 
長くキスし過ぎて窒息してしまったんだ
 
好きの使い方が下手くそだっただけだよ
 
愛してるの使い方 ....
海に浮かぶ吐瀉物の様な雲
ノアの箱舟で誰か酔ったかな
海と空は溶けてしまったみたい
だからあの飛行機は魚だと思うよ
 
もし本当は僕が魚人で君が人間でも
愛し合う事ができるなら
先祖みた ....
かるび(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
月と爪文書グループ07/12/10
投稿作品
過呼吸ワルツ自由詩108/4/2 19:01
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滲み染みる月[group]未詩・独白0*07/12/8 20:24
剥れ落ちる月[group]未詩・独白007/12/8 20:23
スイサイ自由詩3*07/12/1 20:29
メイデンの猫自由詩2*07/11/21 20:18
隙間の距離の広げ方自由詩007/11/20 11:52
白猫+黒犬自由詩2*07/11/14 0:08
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