いらないよ
そんなお荷物 いらないよ
いいから そこへ置いてきなよ

そう言って赤子は指をしゃぶる
くだけた言葉の端々に
忘れ形見の思い出が
赤く染まって流れゆく
風が舞い桜花散らす

花は散っても樹は倒れない

また咲かす 一巡りして
気だるくて あったかい 春の陽に
なにもかも捨てちまった 
なんでもかんでも捨てちまった

もう 丸裸
君の肩に
顔を押し付けて泣いた

夢の中で
はじけるよ
虹色の しゃぁぼんだまが ひとつ

あのしゃぼんだまは あの子のいのち
あのしゃぼんだまは あのひとのいのち
それから あのちいさいしゃぼんだまは 学生のときの記憶の色

み ....
ドライもウエットも 同じにんげん 卒業なんてものは 単なる通過点だと
そんな醒めた目で

寄せては返す 波の音
海の緑は 誰かの目の色に
似ている
あなたといっしょにすごせた十ヶ月間、わたしはとてもしあわせでした
母なる子宮のあたたかな海に守られて、いつもわたしはまどろんでいました
わたしはあなたを選びました そしてあなたの愛するひとを選びま ....
髪の毛をいじる
ふたつのちいさい手が 髪の毛をいじる

結んで 縛って ほどいて 感触を確かめて
しあわせな時間 あたたかい手

ほっぺを挟む 
両手でちいさな 餅のようなほっぺを挟む
 ....
花の素顔
(http://www.ne.jp/asahi/tochigi/sakamoto/index.htm)の中に掲載されている
この詩(http://www.ne.jp/asahi/toch ....
その男の子は、まん丸い顔に頬のあたりを赤くして、道端に忘れられたように立っていました。
わたしはなんだか、ころんころんした、起き上がりこぶしのお人形みたいだな、
とおもいました。

男の子はわ ....
月が雲間から顔を出す

雲が月の前を通り過ぎる





月は動かない
昔々、白雪姫という、まぁそこそこ可愛いけどとってもわがままなお姫様がいました。

白雪姫の周りには、いつも取巻きの男達がたむろしていました。
その数は7人。いわばボディーガードでした。

白 ....
堅いしこりをときほぐそう
溶けて 溶解してしまおう

きっと楽になれるから 

昨日のあなたをときほぐそう
昨日のわたしを溶解しよう

今日のわたしはいないから
どなたか、

空を見上げりゃ満天の星

という文章を使って、詩を書いてはいただけませんでしょうか。
てがみの やま
てがみの せいり

つらくなっちゃうね
それはたとえば 透明バリアで区切られた部屋のような
そこでは会話できるけど 行き交うことはできない
そのバリアはとても強固で どんなものでも破壊できない
そのバリアの向こう側から 満面の笑みが
 ....
ただの ひとり よがり

たのしいかい ひとりでヨガルのは
夕暮れの 空の向こうに誰がいる

だぁれもいない 
だぁれもいない

いないいない ばぁ

空の向こうに問い掛ける

げんきでいますか 
げんきでいてください と

大きな声で ....
思いと傷の深さは比例するという
言葉のあやとり キャッチボール
傷の深さ 存在を笑顔の奥にひた隠し
おざなりの営業スマイルで
微笑むあなたは どこかの他人
鎧をひとつひとつ脱いでいく
次に洋服を一枚一枚脱いでいく
その次に皮膚を一枚一枚剥いでいく

(思うこと)をひとつひとつやり過ごし
(感じること)をひとつひとつ通り過ぎ
(私)を融けさせ
 ....
一 恋愛より友愛だ
一 周りより自分自身だ
一 何であれ楽しんでみよう
一 今年は部屋を整理するぞ
一 今年はDVDを買うぞ
一 目標体重に近づくぞ
一 独りある喜びってやつを見つけるぞ
 ....
ずっと抱えていた からっぽが
どんどん大きくなって
あなたの背丈を越えたとき

からっぽは 溢れる濁流となって わたしを流していった

わたしは からっぽを抱えたまま
どこへいくの
ど ....
浜田省吾を聴いていたら 
いつものように眼から透明な液体が出てきて すっきりしてしまった

聴きながら抱いていた ぬいぐるみの感触は
このあいだ亡くした 愛するともだちの背中

愛するもの ....
あなたの精子が欲しいのではなくて
あなたが欲しいのに
なぜ
そんな簡単なことがわかってもらえないの
意味のあることは何ですか
すべてに意味があり すべてに意味がない

あなたは誰ですか どこかでお会いしましたか
いや 一度も会ったことはありませんね

知っていると思っていたことは ことご ....
ごめんなさい あなたを死なせてしまった

ちいさくて あったかくて やわらかいいきもの

唄もつくった こどもたちも だいすきだった

日々 あなたと過ごすのが きらきらした宝石のように
 ....
ukiha(57)
タイトル カテゴリ Point 日付
赤子の思い出自由詩204/4/4 20:45
一巡り未詩・独白104/4/2 15:23
丸裸自由詩004/3/31 16:46
未詩・独白404/3/22 10:56
しゃぁぼんだま自由詩404/3/20 11:13
同じにんげん未詩・独白004/3/17 12:10
寄せては返す自由詩204/3/16 12:20
愛するあなたへ未詩・独白104/3/2 18:32
ちいさくて やわらかい あたたかい いきもの自由詩204/2/22 16:37
千の風おすすめリ ...104/2/20 11:40
ゆきだるま未詩・独白004/2/8 13:38
月と雲自由詩004/2/3 20:52
新・白雪姫散文(批評 ...004/1/30 20:38
溶解未詩・独白104/1/27 9:07
どなたか。未詩・独白004/1/25 18:35
てがみ(おもいで)未詩・独白104/1/23 20:32
笑み自由詩004/1/23 13:51
ひとりよがり未詩・独白104/1/20 18:26
だぁれもいない自由詩104/1/18 17:17
知らない他人自由詩104/1/13 8:11
最後に残るのは未詩・独白104/1/12 13:58
新しい年を迎えるにあたり未詩・独白004/1/1 21:41
からっぽの壊し方未詩・独白1*03/12/30 19:22
枯れない自由詩203/12/26 23:51
欲しい未詩・独白003/12/23 15:02
海に溶けるとき未詩・独白003/12/13 20:43
げんきくん自由詩1*03/12/8 0:25

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