私は不器用です。
定規で線をひいても
いつのまにか
ななめになるし
コンパスで円を書いても
少し内側にずれちゃうし
絵の具で色を作って
ぬりぬりしてても
必ずあと少し足らなくて
....
君のために
鶴を折ってたり
するんだけど
ねぇ
君は何色が
好きなんだろうか
わたしは
何も知らないんだ
ごめんね
本当にごめんねと
謝ることしかできない
わたしを
憎いと思う ....
夜空が綺麗でね
吐く息が
ふわぁって白くて
冷たくなってる
洗濯物
取り込んで
指先とこころが
冷たいんだ
わたしは
いつも君を探してる
どこかな
あいたいよ
この ....
もしも
もしものお話ばかりで
本当につまらん女です。
単細胞で
能無しで
尻軽で
いいところ
なにかあるのかな
わたし
うちの主人の同僚が
姉さん女房でね
職場でも家庭でも
気を使うんだと
しょげてたそうな
ふむふむ
話を聞いてると
なんだか少し
同僚くんに共感してた
うちは彼とは逆で
主人 ....
きみがいなくなったら
わたしは
おかしくなるとおもう
けど
わたしがいなくなっても
きみは
だいじょうぶだと
おもうんだ
つまらない女だから
わたし
瞳と瞳を
合わせたら
汗とにおい
まぜて
かき回して
一緒に踊ろう
2人のリズムで
何度でもいいよ
来て
欲しいもの
手に入れられず
泣きじゃくる
子供のような
私の回路
この想い
ないものねだりと
わかっててもなお
きみ想う
初夏の雨降り
相合い傘
公園の子供に
草笛 ....
今夜も
Shaggyの声を背に
夕食作るよ
昨日よりも
美味しく
なりますように
お尻
ふりふりふりふり
パパちゃん
美味しく
食べてくれますように
お尻 ....
太陽とお月様
毎日、毎日
かくれんぼ。
ときどき
太陽が
念入りに
お月様探すから
夏の空。
お月様も
しぶとく
太陽探すから
冬の空。
どこかの国では
ずー ....
あなたの
髪を
まぶたを
鼻先を
くちびるを
優しくキスするの
首筋を
鎖骨を
脇腹を
あまがみしたい
あなたをまさぐって
吐息と汗と…
ねぇ
....
先ほどまであった
小さな鼓動は
もう
どこにもない
麻酔が醒めかけ
意識が朦朧とするなか
今は亡き祖父が隣にいて
「最近の病院はどうもようわからんが、まぁ、間に合った ....
この
腹の底から
溢れ出る
涙は
私の涙でもあり
君の涙でもあるのだろう
サヨナラの時は
刻一刻と
近づき
そんな
酷い
答えしか出せない
この母体を
子宮を
....
君は
どうして
ここに来たの?
もう
君を
抱き締めて
あげることなど
私には
できないというのに
毎日
毎日
手を
伸ばしたくなる
この手で ....
おいらが
君の
記憶や
残像の中に
いる
必要性は
もうないようで
寂しくも
虚しくも
悔しくも
あり
君の
声を
聞きたくなる
夜の
心も
悲しくも
....
昔
歯ブラシをくわえ
ベランダから
父親と並んで
満点の星空を眺めていた
夏の夜空は
広くて
蚊にさされるのが
難点だけど
それに勝る清々しさが
いいね
そんな感 ....
またねは、
バイバイで
ありがとうは、
さよならなのかな
何があるわけじゃない
君とわたし
何があるわけじゃない
未来だが
君を
まつことにする
勝手に
まつ ....
昨日まで
またねと
笑顔をくれた君が
突然
いなくなった時の
悲しみを
忘れる事ができないから
今も
明日には
いなくなるんじゃないかって
怖くて
怖くて
怖くて
....
夕食どき
うまい匂いを
換気扇で
まわし出す
数年前
子供の声と
その匂いを
そとからクンクン
羨ましく思っていた
あんな自分が
いまや
家のなかで
騒がしい息子たちを ....
私は幼なじみに高校生の頃までO型だと思われていたA型だ。
いわゆる、ざっくりとした、そんなに細かくないA型だ。
私は、好きな人にはキャンキャンしっぽをふり付いていく戌年だ。
雷がなると家のな ....
不思議よね
懐中時計はとまったまんま
だけど家の前に走る車は
今朝から忙しく
騒がしく
たのもしく
そうね
自分でネジを
回さなきゃいけないのよね
開けては
閉めて
....
あの隣り合わせの星たちは
何を思って輝いてるのだろう
近くて遠いその距離を
寂しく悲しく時には憎く思うのか
それとも
隣り合わせで輝ける今を
嬉しくありがたく誇らしく思うのか
....
わたしが死んだら
だれが
なみだしてくれるかな
友達とかくるのかな
どんな花を
もたせてくれるのかな
眠っているようですねって
言ってもらえるのかな
何で死んだんだ ....
君の街も
晴れてるかい?
こちらは青空
突き抜けて
春が夏を
探していたよ。
きみと初めて出会った季節はすぐそこで
相合い傘を思い出す
寂しがり屋のわたしはいまも
この青 ....
上京してまもない
夏のあるひ
一夜を共にした男性に
マルボロに火をつけたとき
背中でポツリと言われた
付き合う?
うれしかったのに
あぁ、その気なかったのかとその時気がついて
....
専門を出てすぐ就職したさきは
なんとも不思議なお店で
美容師になるために入ったはずなのに
夜の11時をまわると
バイクや車いじりが始まりました。
私は薬剤の名前の前に
工具の名前を覚えまし ....
ある日
男友達からの電話
アバンチュールしない?
は?アバンチュールってなぁに?
やはり頭悪いわたしにゃ理解不能なカタカナでした。
難しいカタカナは相手を見て使ってほ ....
21さいのとき。
グアムの海。
スコットランドからきた
白人の青年に声をかけられた
綺麗な瞳に
キラキラした髪の毛
鼻は高いし
口角もスマートに上がってる
かっこいい感じの ....
かたおもい
しててもいいよね
こっそりと
ひっそりと
だれにも
気付かれない所に
咲く
タンポポみたいに
こっそりと
ひっそりと
いつまでも
どこまでも
おじいさんと
お ....
そうか、
わたしとは
社交辞令さえもなし。
付き合う気
さらさらないわけね。
だから
なにも言わないんだ。
ごめんなさいね
迷惑なはなしよね。
きもちわるいわよね。
....
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