実行はできても
実現はできない
ぼくは、きょうも
今を理由に
旅立たなかった。
理由をみつけては
それを原因にして
ここにしがみつく。
....
きみの
破片をみつけるたびに
ぼくは
こころの
欠片をはがしてゆく
きみは
もぅ
....
三日月が降らせた星は
角砂糖のようで
アタシをわくわくさせた
あしたのことなんか
いいや
そんなふうに想いながら
星見夜月のシロの中
角砂糖の星は
カラ ....
まるで難破船が発信したモールスのように
大きな不安に
小さな勇気。
この病は進行し
いつかは、きっと。
ぼくを 蝕むだろう。
....
ちいさな惑星に
ぼくのナカミを移住させ
きみのナニカを移植する。
396の世界で
たくさんの遺伝子を
おどらせて
きみとぼくは
似たものどうし ....
月の舟
星の波間をゆく。
キミの後ろ姿を
ちいさくとらえた、
この瞳を
とじるのを
躊躇うほどに
ワタシは
キミを
見失いたくないの。
....
水色の傘の中
きみを同じセカイに
呼び込んだ。
ネェ、イッショニ、イヨウヨ。
きみが
違う誰かにウツツをぬかしているうちに
アタシの ....
それは
ぼくの唯一の甘えだったのです。
ぬるい優しさにつかるうちに
優しさってものを見失い
ちゅうとはんぱな愛情に
ホントウの愛を迷子にしました。
手にしていた ....
するり
スルリ。
おまえさんは
世界の何処に行こうとも
とかげであろう。
わたしは
世界の何処に行ったら
わたしのような
ワタシでいなくては
....
楽園だと信じた場所は
きみをうしなったとたんに
色褪せた。
そうでしたね
ヘブンは
きみのハートのなかだったのでしょう。
色褪せた楽園で
平和 ....
ゲンザイツカワレテオリマセン。
無機質なボイス
わたしとキミの
距離が聴こえたようで
泣くより
笑えてきた。
前からわかっていたの
....
ハヤク、 はやく
コトバが逃げてしまうよ。
アイディーもパスワードも
まにあわない速度で
言葉の滴はこぼれおち
またうみだされるまで
感情の中を
....
生まれ変わったら
猫になろうと思うの。
君はベランダに足をぶらつかせながら
ミントを手に
はしゃいだ。
雨粒のリズムに
猫のあしあと。
てん てん ....
手にして
きづく。
それは
現実ではなく
わたしの
理想でした。
いまとなっては
あなたを愛していたのかすら
曖昧。
モノクロの世界で瞬くみたいに
それだけが
鮮明に
繊細。
手にしていたのは
優しさのカタ ....
私はわたしでしかないのに
理想論に追い付かぬ
哀しくなるたびに
あなたがミエカクレ。
すすみゆく
日常に
あなたのすこしの残像すらも
期待してしまうの ....
世の中は
シラナイから
うまくいくこともあって
カラクリの世界。
あなたのみている
世界のはしに
私の世界が
すこし
リンクしていたら
....
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