江古田のアパートで阿鼻叫喚していた頃
鎌倉高校前の砂浜で
途方に暮れる
溢れる涙は
激しい波打ち際で海の滴になる
どれだけ涙を流せば
砂漠は森に還るだろう
ドキュメン ....
僕は愛しい君と北鎌倉を歩く
新緑萌ゆる樹々
色鮮やかな草花
心地よい音を奏でる清流
小鳥たちの歌声
明月院の石段を踏む
両脇を埋め尽くす紫陽花は
彩りの季節を待っている
....
駱駝が砂漠に流した涙
海亀が砂浜に流した涙
炎天下の甲子園に流した涙
新宿ゴールデン街の路地裏に流した涙
君は今どこでどんな涙を流しているのだろう
その涙を流した君の物語を聴かせてほしい ....
恋人たちのパレート最適の解を求めて
神戸商業大学の屋上で接吻する
シュレディンガーの猫を抱いて
フラクタルな広葉樹の枝越しに月を眺める
終電後の摩耶ケーブル
猫の眼球で月の光を採集し ....
氷山を溶かす煩悩を
慈悲の仮面で覆い隠し
夕陽を追いかけて跳ぶ
紫水晶の天壌が憑依し
摩天楼の熱帯雨林でゲリラする日常は
深海に眠るシーラカンスに飲み込まれ
百五十億年の記憶を曼荼羅に ....
欲望の鉛を引き摺りながら
知の砂漠を横断する革命家に
思想の雨が降る
右手には弁証法
左手には力への意志
瞳に映る世界は空虚で
輪郭のぼやけた風景は
ただ後ろに流れていく
....
氷山を溶かす煩悩を
慈悲の仮面で覆い隠し
夕陽を追いかけて跳ぶ
紫水晶の天壌が憑依し
摩天楼の熱帯雨林でゲリラする日常は
深海に眠るシーラカンスに飲み込まれ
百五十億年の記憶を曼荼羅に ....
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