さつまいもを輪ぎりにして
そのなかのひとつ
手にとって投げた
宙に浮かんで
天にのぼって
ああ
なんて色したお月さま
ああ
さつまいろのお月さま
人生って
生活って
一瞬にして変わってしまうときがある。
彼のケータイ 女の名前 発信記録
余命半年と宣告されたような気持ち。
ガラガラガラガラ ガラガラガラガラ
いや まっ ....
ある夜
なんとなく海へ行くことになった
夜半を過ぎた頃
仕事が終わった開放感の中で
私たちはあやふやな関係のまま
さっと車に乗り込んだ
何気ない話題に
途方も無い話題
ラーメンの合 ....
単線の始発に乗り、
誰もいない車両に一人きり
私はそっと小さな町に背を向けた。
振り切った家族の手とか
待っている恋人の顔とか
浮かんでは消えていく。
やっと始まっていくのだと
....
時計は止まらない
川の流れは止まらない
何を願ったとしても
決して時計は止まらない
その間にも
葡萄は実り
楓が色づく
日は沈むのをやめない
時計は止まらない
何を願ったとし ....
私は毎日あれやこれやと考えて
肉や魚を刻んで焼いて
お皿に並べてあなたに出してる。
するするすると あなたの口に吸い込まれ
気がつけば今日も
色のついたお皿が残る。
私は毎日あれや ....
かきあつめて かきあつめて
真空パックにして送ります。
半年後の私に。
桜が散った頃に、
ふうを切ってあけて かいで。
いやいや、ポテトチップスのふくろみたいに、
ぷっくりまるくし ....
こんにちは。
moon over you というのは、私Soukoの詩を中心としたページです。
なかなか詩って向き合うと難しくて、
思うように表現ができませんが、
それでも、
見ていただ ....
凍った夜にキラキラと光る
もう空は融けかけた銀の花
凍った頬に揺らめく色は
闇に見えず咲く薔薇の花
倒れそうで倒れることの無い
たくましくも辛き牛車の旅
星が美しき涙を流していた
だ ....
紛らわすために見逃した。だがすぐ寂しさに気がついた。
紫色の夜が駆け出す。文字は否応なしに同方向に顔を向け、背伸びしている。
膝先の夜を蹴っとばしたくなった。どうせ目撃者は星か水滴かなんかだ。 ....
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