センセーが言った

内申点だけは取り返しがつかないから 
今精一杯頑張りなさい
今辛くても、頑張った分
将来の夢に繋がるから
さぁ、もう言ってる間に期末テストだよ


センセー、ぼく ....
体がじわじわと熱をもつ
あなたを感じたいと叫んでる
あの歌が聞こえてくる
あなたを強く感じさせる風が吹く
携帯の着信音はあなただけ違う
一度もその音を聞いたことはない
ドアが開く音がする
 ....
CMで流れるあらゆるラブソングが
(もしかしたらラブソングじゃなかったかもしれないけど)
今はまだ隣に居ない君をキンモクセイよりも強く匂わせる
僕を取り巻く全てが君を求めて夜が永くなる
間違い ....
あまりにも星がきれいで僕は出掛けた
君に初めて触れた秘密の隠れ家
今もまだ変わらずそびえ立つ古びた貯水タンク

登る手助けと名付けられ勇気づけられた
下心と呼ぶには純粋すぎるシェイクハンド
 ....
ひと呼吸ごとに口をついて出る君の名前
まるで足の裏で触れる猫の毛のように
心地よく僕を刺激する

ひと場面ごとに脳裏をかすめ
1秒ごとに鮮やかに再形成する君の残像
まるで裸でもぐりこんだ毛 ....
二人離れた月日が鮮やかに浮かび上がる
すれ違った理由も今ならはっきりと分かる
戻れないと諦めた夜もある
幸せを手放した自分を悔やんだ

今もまだきみをこの腕に抱いたわけじゃない

だけど ....
見慣れた間取り、見慣れた家具、染み付いた薫り
その景色の中に溶け込み一寸の違和感もない
まるでずっとそこに居たかのように
きみは微笑いながら名前を呼んでいた

僕も何度呼び違えただろうその名 ....
水茄子だと思ったまぁんまるの茄子は
なんとただの小振りな米茄子で
サイズはちょうどあなたの新しい彼女の
左のおっぱいくらいだった
ええそうです右ではなく左です
心臓を守らなくてはいけないので ....
今年も砂利トマトの季節がやってきた
この県にとって砂利トマトは秋の風物詩
この地球が丸いがためにできる産業
砂利トマトの穴は今日もぽっかりと
磯辺の岩に口をあけてトマトを待っている


 ....
例えばこの淡いマニキュアが私の指に馴染むように
あなたの指は私の体に溶け込んでいたし
ニュースキャスターの声が耳障りでないように
私の声は心地よさを訴えていたはずで

ただ気が付いてみれば
 ....
卵焼きを作ってってせがむあなた
手料理をねだるくせに好き嫌いが多くて
わたしの大好きな茸料理は当分作れないかな
けど、子供ができたら南瓜料理も作るからね
なんて話してた1年前

私たちにで ....
夜に一人でキャベツをかじるという行為について考えてみた
それはまるでコンビニの成人コーナーで立ち読みをするような矛盾と
その内容を部屋に帰ってから思い出して勃起してしまった情けなさと
その不満を ....
ガソリン代がさらに値上がっても毎夜迎えに上がります
その距離実に52キロつまり往復100キロオーバー
0.05カラットのダイヤを誕生日に捧げます
そのブランド的に諭吉5名オーバー
ハンドルキー ....
幼い頃はトカゲのちぎれた尻尾を大切にするような子供だった
今や部屋の中を横切るコバエにさえ鳥肌が立ち殺虫剤を携帯する始末
時は絶え間なく流れ僕はとめどなく変化している

田舎の母は未だに生活費 ....
この躰のここそこらにウタが棲んでいた
そこに巣くうあなたを想う言霊よ
飛べばいい届くはずはなくとも
排泄せど輩出せどトメドナク

あなたを想う言霊よ
梅雨か始まりここ最近熟まれない
傷に ....
犬が吠いている
雷が鳴いている
最後まで気付かなかったが君が涙いている

夜が明ける
窓を開ける
何時の間にか胸にぽっかりと
穴が空いている

もっと早く
もっと速く
現実から逃 ....
都会の大通りに面したアパートのベランダは
驚くぐらいに黒い砂埃に塗れている
5階にでもなれば鳩まで糞害をもたらす
煙草を吸わない僕の部屋に君がいる
朝になるとこっそりベッドを抜け出し
黒いベ ....
体の水分が78%ほど麦芽になったんじゃなかろうか
庭では鳩が騒音被害をもたらし
ブラウン管では官僚がこれまた騒いでいる
両親は既に他界
そして今祖母が死に向かっているそうだ
なんだかあべこべ ....
髪を切った
古くさいと言われるかもしれないけど
欲求を吐き出すために
私は昔のドラマの女優のように
髪を切った

誰かと性交した
『性交』という表現は昨今では聞かないが
確かにセックス ....
桜が散る頃には君を忘れるだろうか

君の薬指に光ってた指輪が
もはや自分とお揃いでなかったことや
髪をかきあげる仕草が変わってなかったことや
相変わらず椎茸を食べられないことも

季節が ....
帰り道にコンビニで煮物を買う
慣れ切った日常が続く

相変わらずな路上駐車常習車や
やる気が0.7ミリ程度の駅員や
噛み合いが悪いオートロックキーに囲まれて

夕食の味も興味がない
食 ....
生まれて初めて恋を知った男が
生まれて初めて失恋をしたのも
当然のことだが今夜のことだ


彼は駆けてみた
走り去った白い軽自動車に追い付けるかと
車種はよく知らない
ただナンバーは好 ....
中華鍋を豪快にさばくラーメン屋がある
確か前に一緒に来たのもお前だった
その鍋さばきをお前に見せたくて
炒飯を注文したんだ

でも気付けば目の前に料理が出てきてた
鍋返しショーは終わってし ....
クレープ屋さんがつぶれた
事象としてはただそれだけ
毎日通る商店街の一角に起きた小さな変化

しかし私にとってそれは
嬉しそうに笑う君の喪失であり
その君の思い出までもの損失で
君に遭遇 ....
足元にワインの空ビンが転がる
一滴残らず溢してしまった
一滴残らずひからびてしまった
今となってはただの碧いビン


こうなる前に挫ける努力が必要で
あなたを失ってから気付いた
努力し ....
キミが得意なカルボナーラ
てっぺんにポコッて黄身がのってるやつ
僕はその光景が味と同じくらい好きだった
『キミは料理が上手だね』
と誉められると決まって
『キミって呼ばないで』
って怒られ ....
週末に飲むビール
一通りのつまみを食べてしまうと
決まって君が冷蔵庫から取り出すちくわ
飲み物がワインや梅酒にかわっていても
決まってちくわと練りわさび
その動作を観察する僕

君は
 ....
誕生日に買った赤ワイン
クリスマスに買ったスパークリングワイン
お正月に買った白ワイン
バレンタインに買ったロゼ
一人暮らしのワンルームで
ワインセラーができるほど
リボンつきのボトルが並 ....
無造作に並ぶ文字列に意味などない
電子音も聞き飽きた
もはや親指も疲れ果てた
偽るのも取り繕うのも

愛してないのに媚びた絵文字
拗ねてないのに誘う文句
怒ってないのに我儘な要求

 ....
一人じゃ食事もする気にならない
ひとつ
欲しいのは電気毛布の温もりじゃない
ひとーつ
さっき服んだ風邪薬が胃を締め付ける
また、ひとつ  
怖い夢を見たんだ
嫌いな蜘蛛が服の中を這い回る ....
智哉(109)
タイトル カテゴリ Point 日付
センセー自由詩008/10/25 2:53
あなたの音自由詩008/10/19 2:28
雪の香りがする頃に自由詩008/10/16 2:30
星がひかり、僕はひとり自由詩108/10/10 2:46
感触は刺激を伴い僕は膨らむ自由詩008/10/9 2:01
詩が書けるよ自由詩008/10/9 1:48
夢から醒めて自由詩008/10/5 5:18
茄子とおっぱいについて自由詩108/10/3 2:58
砂利トマト出荷始まる自由詩2*08/8/28 7:13
孤独から自由詩108/8/27 8:00
偏食彼氏自由詩108/7/21 1:51
やみつきキャベツ自由詩108/7/20 1:46
生きる全て自由詩108/7/18 2:13
日常の意味自由詩108/6/11 2:48
ウタがとまった自由詩008/6/3 6:53
現実逃避自由詩008/5/14 6:53
黒いベランダ自由詩108/4/22 3:55
ばちあたり自由詩108/4/13 10:38
古風自由詩108/4/12 2:56
忘却モラトリアム自由詩108/3/28 1:26
日常の出口自由詩108/3/24 0:21
かけるゼロ自由詩008/3/20 1:07
ラーメン屋自由詩108/3/13 1:20
深爪自由詩108/3/11 9:50
遥かなる矛盾自由詩108/3/6 2:47
きみ、黄身、キミ自由詩108/2/18 1:05
ちくわ自由詩108/2/17 5:17
ヴァインケラー自由詩008/2/15 2:37
虚言の殻自由詩108/2/14 3:32
ひとつ自由詩008/2/8 0:17

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