隣人も
両親も
そして 自分も
ほんとうに在ないのは
主体
そして 神
そして 君
銀色の箱は
神をのみこむ
小学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
って言うのを見せ付けたくて
みんなの前で蛙を飲み込んだ
中学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
と思うたびに
あのときの蛙が胃の中で暴れだした ....
日の暮れきったアパート
紙コップに注いだブラックコーヒー
熱くて舌を火傷する 飲めない
自分の中で
いつからか ずっと暴れる黒いナニカ
叫びだしたい 吐き出したい
かさを増していく紙コップ ....
白と青のすきまを
色のわからない鳥が飛んでいる
すべてを包んだ白は
形をなくしてただ流れてゆくのか
すべてを青が支配すれば
心の奥底に矢が向けられるのを恐れ
それはもう青ではなくなるのか
....
今日の僕は0点だったな
0っていう数字は
とっても難しい概念らしいが
教室に入ると
みんな騒いでいる 明日テストなんだって
いっしょに騒いでいたかったのに
僕はいつからか先生になってしまっていたらしい
みんなが僕の一挙一動に注目する
頭を掻いてみようか ....
青春がんばって 土を蹴って走り続ける
シナプスまで酸素が行き渡らなくなったら
さあそこに見えた青春がんばってる僕
よくやったよくやったと
手をたたいて褒めていた
聞こえるパチパチ
まわり ....
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