ひとは、ただ生きることに満足できなくなった

 鳥の羽をむしりとって背中に付けてみたが飛べなかった

 馬の首をはね、その四肢を付けてみたが速くはならなかった


 ひとは、騙され ....
 春の光は、粒子のようにきらめいている

 冬の光のように抜けてはいかないし、
 夏の光のように伝染しない

 春の光は、春そのもので

 ときどき、光が交わって行き場を失うことがあ ....
 もうやめよう。
 小室テツヤのように、無思慮な少年少女を
 持ち上げるのは。

 もうやめよう。
 ゆとり、個性、自分らしさ。
 死に至る病を押しつけるな。

 自分との戦いは王 ....
 震えは、痴呆の歓喜
 痙攣は、貪欲を刷り込んだ紙切れ
 委縮は、捨てられた働き者の汗

 乾いた笑顔の知性は、血も汗も嫌う

 「競争なんかしなくたって、
  あたしたち、こんなに ....
 ピストルは、ひとりでに人を殺したりしないのに
 エンピツでだって人を殺せるのに
 あんたは、形ばかりに気にして
 人間の狂気には興味が無いのね

 薄汚れた愛情から逃げ回り
 こぎれ ....
 生意気な人間が
 酒を飲みながら私をみている

 私は場末のストリッパーか
 足元は腐り始めている

 名前は、斜め読みされた古代の
 使い古された枕詞になる

 もはや私がは ....
 蛇を食う蟻
 群がって
 蛇はもう動かない
 肉でしかない

 蟻は食い
 蛇は食われる
 無くなるまで、食われる
 それだけが続く

 男女の遊戯が
 言葉で飾られても
 ....
 じいさんが縁側で苺を食べてた
 ばあさんがスーパーで安く買ってきた苺を
 安い苺は酸っぱいよ、って言いながら

 じいさんちの庭は、誰も手入れをしないから
 荒れ放題だ

 じいさ ....
 最近太りましたか?と、職場でたまにしか話す機会のない
 女のコに言われたので、体重計に乗ってみたら1kg増えていた。

 ガリでも、普通体系でも、細マッチョでも、ちょいぽちゃでも
 ない ....
 おい、てめー、漫喫待機させておいて、結局、連絡無しで
 次の日の夜中に帰ってくるってどういう量見だ。
 帰らないなら、帰らないって連絡くらいできるだろうよ。
 「急にレコーディングする話になっ ....
 言葉にとりつかれているようだが、
 言葉は魔法では無いよ。

 先生があなたを殺すために体に埋めた
 いろんな言葉を信じてはいけないよ。

 何かを正当化するために増え続ける病気の名 ....
 戦争がゆっくりはじまって
 ひとりずつ消えていきました

 サイレント、人は死なずに
 消えていくもの

 あたしは、マックで、お釣りを
 もらおうとして

 店員がお釣りを差 ....
 あなたが詩人だったなら
 こんな痛みも
 言葉に変えてしまうのか

 あなたが詩人だったなら
 誰かの前で
 それさえ語ってしまうのか

 あなたが詩人でなかったなら
 私はも ....
 言葉なんてみんな神様だから、嘘付きで
 みんな血になって
 笑って沸騰した傍らのペンネ
 殴りあって
 真理見つけた
 懐かしいね、今は
 スポットライト、スターダム

 呼ぶか ....
 冬の野原の湾曲、の真ん中の真冬、あー。

 残された記憶はもっと複雑、身体はまっすぐ、あー。

 笑う声は、あー、行き止まり。

 白樺の、あるいは、切断の、ずっと続く、あああー。
 ....
 いつだってきみは声
 透きとおって、透明になって消えていくよ
 愛情より鎖で
 甘い、ハリボテのニードル

 声になったきみを追いかける
 おじさんの耳に飛び込もうとするのを
 阻 ....
 ぐうたらに、無感情に生きて
 
 神様の決めた日に、死ぬだけ。
 
 言葉は遠ざかり、痛みだけは精緻に

 景色は濁りながら、恐怖は駆け寄り

 すべてを塞いで、

 僕は叫 ....
 とぎとぎ、誰かの体液に名前をつけるみたいなことをして
 死んでみる。

 葬式のはじまりからおわりまでが、あたしの一生よりも
 ずっと長い、そんな悪夢。

 すこやかに笑え。

 ....
 あたしを信じてよ、と
 泣いてる神様

 宇宙はたったひとつしかなく
 うばい合い、ころし合う

 人形はただ
 生きていたいだけなのに

 そして、あなたと
 暮らしたいだ ....
 赤色を失った消えそうな炎が
 ふたつに分かれて、絡まりあい
 絡まったまま僕を燃やす
 炎は愛し合い、僕は焼かれる

 見えない炎は、なにより暑い
 僕は少し泣いた
 泣いて足りな ....
 からだ、こころ、なまえ
 もう、要らないんだよ。

 地球に国境がないように
 このせかいのいのち。

 気づいたら、僕とか、私とか
 ああ卑しい。卑しいことば。

 ずっと、 ....
 指のような生き物が
 小さな隙間から無限に降ってくる
 と、
 人間たちはいっせいに
 歓声をあげる
 次々と飛び上がり、手を伸ばし
 掴もうとするさまを見て
 宇宙船は、
 そ ....
 少しずつ暖かくなって
 あたしは悩みます
 
 花の頃もすうと過ぎ
 若葉のしずくは薄ら青く
 その奥には陽の輝きが見えます
 緩い風が吹けばなびき
 雨が降ればしなだれ
 また ....
 老人が馬に乗ってすれ違っても
 別に驚かないような、日だ。

 薄暗く、降ったり止んだりの雨
 いつまで経っても乾かない、日だ。

 とぎとぎの車の音はいやにでかい
 のに、通り過 ....
 ふと歩いてみようとわき道に入った。

 平らだった。

 平らで、細く、集荷場のコンベヤのようで、
 あたしは進むしかなかった。

 大きなバスが停まっていて、女の子たちは
 そ ....
 彼はひとりで戦い
 あたしは彼を見殺しにした
 それで話が終わって
 あたしたちは目を覚ますの

 
 そこは、人造の公園の一番すみっこ
 それなのに、楽園だった

 公園には ....
Ohatu(86)
タイトル カテゴリ Point 日付
説明自由詩309/5/23 14:32
自由詩009/5/16 2:01
もうやめよう。自由詩109/5/16 1:46
死の模倣自由詩009/5/11 0:29
ピストル自由詩109/4/12 15:50
自由詩009/4/2 23:54
蛇を食う蟻自由詩009/3/31 2:15
じいさん自由詩809/3/29 14:56
最近、太りましたか?と聞かれた日のポエム自由詩209/3/29 14:32
鬱憤散文(批評 ...609/3/22 13:41
少女のふたつのおっぱいへ。自由詩009/3/22 13:18
さまよう夢をみた自由詩009/3/21 13:15
_自由詩209/3/14 0:09
自由詩009/3/13 23:58
あー。自由詩309/1/15 23:26
Voice, Need, YOU自由詩108/12/28 2:37
くもぐも自由詩008/9/19 22:05
とぎとぎ自由詩008/7/14 1:24
エヌ自由詩2*08/7/7 23:33
きれたり自由詩308/7/6 2:02
オートポエム p.201837自由詩1*08/6/26 23:26
ケナフ自由詩408/5/9 20:15
渦巻き自由詩008/5/7 0:28
ピンク、マニア、ストラテジ自由詩4*08/5/5 17:07
ラージ、ラージ、エクストラ自由詩108/5/4 2:45
ボックセトラ自由詩1*08/4/30 15:25

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