果てない道の先には
いったい何があるんだろう

アクセルを踏みしめる
道端の草は崩れて
線になる
風景はみなみな溶け去って
線になる
僕は
センターラインに沈み込む

過ぎ去った ....
こんなに月の
白々しく明るい夜には
体中を打ちつけて
踊り狂おう

カーテンに閉ざされた
人工の灯の
なんと弱々しい夜よ
建物の形 電柱の影
路上にうずくまる車の
おぼろなシルエッ ....
浮遊するデバイスを跳びこえて
赤青白のケーブルを駆け抜ける
明滅する二進法と
変換される思考と
踊るビットの配列で
最短経路を突き破れ


浮沈するルートの迷宮を脱出しよう
スイッチ ....
夢を見ようか
黒光りするナイフの先で
スカートから舞い散る花びらを
緋色に 緋色に


夢を見ようか
食事と排泄のあいまに
立ち上がる思考を追いかけて
右足で影 左足で光


 ....
ピアノの旋律
耳にこだまし
ガラスのレンズごし
僕を照らす
冷たい指先
氷の瞳は
永遠に伏せられ


夜の女王
来たり
一本の線をひいては
また消して
ひとつの点を描いては
また塗りつぶし
汚れたページの
白を
じっと見つめる
ため息
限りなく遠い
果てしなく遠い
どこまでも遠い


この線上には何がある?
この線は何処で止まる?
この線上でだれと交わる?


限りなく遠い
果てしなく遠い
何処までも遠い
 ....
あいまいに陽に透けた空は
ぼんやりとして
遠く広く浅く
波に洗われる浜辺は
なんて心細いんだろう


風だけが耳にうるさく
沖をすべるヨットの帆を
暴力的に乱打して
僕のコートの裾 ....
僕は車に寄りかかって
煙草を吸う
君はお気に入りの帽子を押さえて
波打ち際を歩く


僕は踏切に立っている
君は向こう側で小さく手を振る


僕は飛行機の中で居眠り
君は隣で楽し ....
静止する
日常

動揺する
僕の手首

太陽をにらむ
君の顔


たったひとつの真っ直ぐな方向へ
走る
たったひとつの完璧な方向へ
動く
たったひとつの閉ざされた方向へ
 ....
由志キョウスケ(40)
タイトル カテゴリ Point 日付
アクセス自由詩208/2/25 16:57
狂い咲き自由詩208/2/17 20:44
Network自由詩108/2/12 16:38
ダンス自由詩008/2/6 13:40
夜の女王自由詩208/1/29 15:01
メランコリー自由詩208/1/29 14:59
遠い自由詩207/12/28 20:52
海に落ちる自由詩107/12/28 20:49
恋文自由詩107/12/26 20:52
Static自由詩007/12/25 18:44

Home 戻る 最新へ
1 2 
0.14sec.