落ちこぼれてまた
ここにきてまた落ちこぼれて
また落ちこぼれて
そんままじゃおわれねーわうん
落ちたものは拾わねーんだ
だれも
言われなきゃ俺だって

そこそこに
地べたから見る ....
二十歳を過ぎてしばらく経って
飽きるまで好きなことを考えていようと思った
ギターに飽きた
漫画に飽きた
アニメに飽きた
食事に飽きた

二十代が暴力の痛みのように過ぎゆく中で
飽き ....
路傍壁
錆薔薇道路
爪如雨露

子百々目鬼
釣瓶三食
紐葡萄

羽小羽根
榊斑駒
糸土留

崖男
地金加賀染
米野揚

富士富士見
蝤蛑弘 ....
甘いもの
辛いもの
を選ぶときは
どっちを選んでみても
お金を払わなきゃっておもわねーよ

羽根があったら
飛ぶのにな
足があったら
行くのにな

もう寒がり方もわかんない鳥 ....
何処なんて場所はねーんだ
さみしーなんて言葉なんて
アンテナ立てて鼻かんで
みんなその荒野にぶちまければいーんだ

十九日二十日前
骨散らばって腐れの影もねえ
誰かの影が
視界の端 ....
羽をくれたまま消えたあるじは何処
膝を抱えたアイツを
忘れて世界を救った英雄は何処

君はさるしばいをする
そしてほんとに消えちまう
君はさるしばいをうまく扱う
僕もうまくうなずく
 ....
壁にぶつかる男は踵を返し
ここが部屋だと知る
三つ葉を刻み鍋に入れて
男は壁に思いを巡らす

壁はきっとやさしんだ
壁はずっとここにいるんだ
壁はしんだんだ
壁に巡らすこの気持ちは ....
離れてく雲のかけら
太陽の影をさえぎって

神様たちが議論する波止場を
行き来する船の上で
ガラクタを寄せ集めて水パイプを作る

水上機の影から
光が
小さな生き物たちの声の隙間に
 ....
雨だれのある風景
腐った猫のいる町並み
夢の奥深いところで
ハンバーガーを赤いゴミ箱に投げる

爪切りの仕事の成果
死後の破片
破片の持ち主は今日も黒いかばんを持って
出かけてった ....
爪を切るときに
深爪しないようにするのと一緒で
なにか喋るときには
何も考えないようにする
世界の果てで
自分が待ってるんだ
名も無い鳥にも
名前はあるんだよ
自分で名乗ったりはし ....
君は赤い花束を窓辺に
僕はキノコを束ねて天窓に
グリーディングカードの壁を見て
二人で笑ってる8月の昼下がり

雪のことを思い出して
一つのカップを挟んで話し合う
あれは青ざめて刻ま ....
誰かとなんかいたくない 誰かじゃないから君といたい
誰かじゃなんかしっくりこない 誰かじゃないから君といたい
誰かはいつか忘れてく 誰かじゃないから忘れない
誰かはいつか飽きちゃうよ 誰かじ ....
反動前進
衝動前夜
構うのやめて
ドアの向こう消える

修復する窓
生まれる壁
ここには一脚の椅子
どうしたさみしさ
お前綺麗じゃねえか

開放された共同戦線は
罵詈雑言の歌い ....
風が夜をたどり
僕の部屋への道を見つけた
何の覚悟もないままで
吹き飛ばされるまでの時間を過ごす

壁ももう何の役にも立たないし
布団をつま先から頭まですっぽりかぶったって
その時が ....
逃げろ 逃げろ 逃げろ
結局同じ場所に戻る道
苦し紛れに差し出した自分の全ては

帰れ 帰れ 帰れ
ここで作った全部
全部が満足できるまで逃げろ

今日こそはどっか行こうね
んで
 ....
耐熱ガラスの砕ける音を
耳の中に飼ってるんだ
どっこいそんなのかんけーねー
音だから耳で飼ってるだけ

ハメるならパズル
外すなら狙い
みみっちい時間を
お互いにぶつけあっていよう ....
入力したテキストが失われても
あちこち蚊にくわれても
なんか今日はいい気分さ
眠たくなるまで起きてられる

米炊いて
菜っ葉塩に漬けて
どっかから
肉もらって生きるんだ

朝と ....
F C Am
寝言の多い男が一人
F C Am
街の暗がりを歩く
F C Am Dm
冷たい風はまだ
F C  ....
誰かより幸せであることを
生きる糧にしていることを告げる

夜に月の出ない街に住むと
きっと何の手応えもなくて
夜は夜ですらなくなるだろうし

世界の何処かに
オーロラが揺らめくこ ....
電気の流れないコイルが
頭の中にあるとして
こころのない人間が
この街を歩いてるとして
夢のない眠りが
世界で少しづつ増えてるとして

僕の間違いは
毎日を照らしている
僕の間違 ....
自信を持って×前に進む
これをプラスとする
自信を持って×後ろを向く
これをプラスとする

自信はプラスかマイナスか
前に進むことはプラスか
後ろを向くことはマイナスか

全部マイナ ....
一人反逆推奨
塊を交わす貿易
一人三千冒頭
だまりの疼く変幻自在

熊の目を避け
夜の停止を砕き
つま先に従って
届いた、臭くて、鋭くて、負い目で埋もれた過去の可能!

事故の温存 ....
たのしいことした
悲しいことばっか
面白いこと探した
カネのことばっか

二日酔い
良くない
酒やめて

肺気腫は
こんなことでも
やめやめ
たばこもやめて

探してる ....
神社で一人叫んだ
神様の声は帰ってこない
仏閣で一人泣いた
仏陀は生き返らない

どうして
会えない人がいるの
どうして会えないのは辛いの

つぎさえあれば
会えないは消え得るのに ....
眠りに降りて
ドアノブ畳んでお別れの準備
ハーモニカのある部屋にいれば
ハーモニカぐらい吹くし
窓がある部屋なら
外ぐらい眺めて見るし

ふらふら動いて
だらだら過ごす
今日が特 ....
神様がくれた言葉を忘れても
大丈夫大丈夫
どうってことねーよ
神様がくれた役割なんてわすれてもいーよ

僕が許すからOK
神様も僕も君にとっちゃ他人だ
あいつも僕も
君のことの責任 ....
夏のある日
ガイドを雇って森の奥
腐ったヤモリでいっぱいの
毒ガス地帯でマスクを付けた

こっから先では息すんな
五分も持たねえ
肺が錆びるぜ
ガイドが篭った声で喚く

肉のすえた ....
あるはずのことがない
ないはずはない
さがす しゃべる わらう
でもない そんな夜は
かみくだいて のみこむしかない

ないはずのあるがない
あるはずのないもない
あいも ちかいも ....
明日が来るのが怖くて
眠れない 安心できない
よそ見してる間に違う場所に行ってしまいそうで
眠れない 安心できない

けど
宇宙船に乗るんだと思って
違う宇宙へ
旅するカウボーイ気 ....
何故か偽物の振りをしてしまう
本物の振りに飽きたからかもしれない
お前殺すぞクソガキが
なんだこれ
空を見ながら聞こえる幻聴が
なんか なんか 子供の頃に通った道みたいで
吐き気がして ....
竜門勇気(810)
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