三本だけ
僕が折ってしまった
桜の枝
八歳と十二歳と十八の春
今日はダレかと
話す気なんかなかったんだ
一人で居たかったんだ

歩きながらでも
煙草は吸えたけど
歩くのに精一杯にな ....
雨合羽の表面 も
それ以外 も
冷たくてふわりとした雪が
覆い隠してしまう中で
ぼくは道路に立ってる

歌を歌いたくて
部屋を出てしまった
誰ともつながってない時間は
少しづつ長 ....
お礼をですね、人に言い始めたら、一生かかっても一番大事な人に言えないのですよ。
大事な最後をとっといてもそれはきっといえない事なので一番最初に、一番大事な人に会いに行くといいですよ。
嫌な奴らがい ....
だいたい僕が書いてるものは何だろう
半分ほど埋まったノートを見て思う
やはり僕の中には無数の猿が叩くタイプライターが存在するのだろうか
薄暗い廊下に並んだ果敢な類人猿の挑戦を
選んで指先に ....
きらいなけしきは
きのうにきえてった

街の夜は
妄想を許して
どっかにきえてった

自転車のタイヤ

自転車のタイヤ


ふたりのふりして
言葉と言葉
接続はゆがんで ....
半分どこかへ
わすれながら
歩いてきたけど
最初だけ意味がなくて
終わりぐらいには
価値ある何かに変わるなんて
錬金術なんて信じない

久しぶりに
はなしに来たよ
暇だったから ....
からだにいーものも
ずっとそればっかじゃおかしくなっちゃう
例えばビタミンだってそう
おいしい水だってそう

いつもにこにこ笑ってるのは
世界のすべてが毒に見えるから
箱の中身は ....
比較的に緩やかな様を
眺めている
それだけで言葉に出来なかったことが
伝わったような気がしている

新しいニュースが
平べったく流れていく
変わってしまった人
喉が鳴って一人
真 ....
欲しかった
ほんとは

赤いビー玉の中には炎がある
青いビー玉の中には星がある

僕が欲しがるから
くれないんだ

欲しがらなければ
悲しくはならない

欲しかった
ほん ....
八月半ば 空気は舌がしびれるほど甘い
ページを捲ることを諦めた詩集を捨てる
ただ長くて行ったりきたりするそれだけの詩集だ
誰もが一度口には運ぶけど
飲み込むものはいない

{引用=眠るよう ....
ぼんやりと空を見ている
車のエンジンから
かちかちと熱が砕ける音が聞こえている
ただ夜は自分のあるべき姿であらわれた
それがどんな暴力かなんて知らずに
蟻の一匹が黒く湿った小さな紙屑にな ....
今年は寒い冬が来るだろう
火のない冬になるだろう
原子力の冬は来るだろう
大寒波にそそのかされて

僕のバイクのタンデムシートはない
ひっぺがして捨てちまった
かっこつけて電信柱の数を数 ....
思い出の数を数えてしまう
指を折っている間は
少し幸せだった
両手を握ってまた小指から
ベッドに寝転がったまま
天井に光の帯が回転するんだ
どれだけ時間が経ったっけ
窓の外は雪が降っ ....
無意味な恋をして
無意味な愛を知り
空っぽの器を厚くしていた
失うものもないのに
失うすべを探している

電信柱でほつれた蛾の一匹に
苦痛を
衝動を
僕は押し付けてポケットの中を ....
町からずっと遠い場所で
朽ちた家を買って
暮らすことにした
灰色の屋根と毛羽立った床のある風景

どうやったって
取り返せないものが
あんまり遠く小さくなったので
僕は自分を騙すのをや ....
匂いだけ
街を歩いてるのに
感じるのは
匂いだけ

いつまでも続くと思って
歩いてきた道は
僕にはながすぎる
道は果てしなくても
僕にはながすぎた

人に優しくしなきゃだダメ ....
1980年代の午後は
こんなに明るくなかった気がする

僕は、歯磨きが嫌いな子供で
今は、命がかかるまでは歯医者に行かないと決めた大人
ルールや倫理が
どんなにえらくっても
大人の中 ....
アスファルトの
無音の
道路をいく
熱風が
絡まって
空の色が
濃くなっていく

青いワンピースの
少女が
かけていくのが見える

くたばりやがれ!
ゴミ野郎!

振り向 ....
色素のない目で
晴れた日を煮ている
寒い日でも
ビールを飲んでいるのは
腐った体の中で
黒い陽が
沈もうとしないからさ

分厚いパーカーを
スタジアムジャンパーの内側に着込んで
 ....
ずっと張り裂けそうだった
胸はやっと張り裂けた
中身全部膿だ
僕の腐敗でしか無い
膿だ 膿だ
手のひらに掬って
口に運ぶその膿が
なぜなんだろ
青い 青い

aoi aoi
 ....
高校生のスカートが
湿った風ではためいて
僕は地獄の底にいる

気持ちのいいことは
部屋の中にしか無くて
外にある
綺麗で頭がおかしくなりそうな風景は
僕とは関係のないことだと
 ....
へそ曲がりが残してった
テレビがある
君のうちの近くの川

二人で歩いてたっけ
手をつないでたっけ

小さなよどみが
複雑に捨てられてる
君のうちの近くの川

手をつないでた ....
とうに日付は越えた
あの日あの時あの場所で
僕は そうすか って
答えてた
決別じゃねーよ
思い出じゃねーよ
違う 違ってて
ズレた理解
コヒーレントな
ただの寂しい爆発

 ....
君を僕の部屋に入れてあげる
小さなドアですけど
秘密の合図がないとあかない
中指なんかたてたってだめだよ
メロイックサイン?
お隣へどうぞ
短パンの奴と暴れといで

部屋の中はすごく狭 ....
八月の夜は不潔すぎて
僕のナイフは錆びている
母が泣いていて
父が笑っていた
テレビが光っていた
日曜日は誰もいない
消えない傷について考えよう
せっかくなら背中に知らない誰かの名前 ....
勇気 さんの発言:
はじめまして、今回インタビュアーを努めさせて頂きます、竜門勇気です。
早速ですが、寝てる時ってどんなかんじですか?
寝てる人 さんの発言:
寝てる感じ
勇気 さんの発 ....
こどもでかい=ひるねむい
あかいこども=深爪
こどものみず=あさ
公平なこども=全智無能
こども店長=社会の病理
白い帆布 こども=山崎邦正
こども油=猛毒
初めてはうそで
そのつぎは泣いてて
三度目はしょうじき

言葉はうそで
心は泣いてて
体はしょうじき

他人はうそをついて
友達が泣いていて
自分はしょうじき
まちをあるいてた
青信号の鳴き声を
きいてるだけだった

つめあとは ない

釣りをもらった
なけなかった
つま先がぐるぐる

つめあとはない

なけなかったんだ
まぶた ....
帽子の中で支離滅裂が泳ぐ
今日は誰を裏切るんだろうか
それをいつ気づくんだ
言葉はいくらでも湧いて出る

眼鏡の大部分はシースルー
気軽な発見でルールは厳密に
声は輪郭だけで来る
 ....
竜門勇気(810)
タイトル カテゴリ Point 日付
今日はダレかと自由詩2*12/1/11 11:00
さよなら人類 も けだものも それら以外も自由詩3*12/1/9 9:59
お礼のはなし散文(批評 ...3*12/1/9 9:33
リリックとして自由詩3*12/1/4 3:18
おれ、やりたいほうだい自由詩211/12/28 6:09
お詫びがわりだ、ぶったたけ、ぶったたけ自由詩3*11/12/28 4:25
ほんの少しなら自由詩011/12/18 22:10
比較的に緩やかな坂道自由詩211/12/10 9:48
いらないらない自由詩111/12/5 1:42
長い詩を読んでいる自由詩111/12/5 1:14
僕と彼女と月自由詩011/11/25 5:16
モノリス4自由詩111/11/15 12:29
ねxt自由詩011/11/13 1:00
sakkaku自由詩111/11/13 0:44
剥がれた屋根の歌自由詩311/11/1 4:09
スター自由詩011/10/30 4:32
nai-tari make-tari自由詩311/10/27 23:18
緑翔自由詩011/10/12 14:34
クリア組成自由詩111/10/3 22:44
aoi aoi自由詩311/9/30 17:12
オーニソプター自由詩2*11/9/30 14:59
旅行自由詩011/9/30 14:28
ペイロード自由詩011/9/17 13:14
ロックンロール・キングダム自由詩011/9/17 12:49
リストカット日和自由詩211/9/12 2:10
本邦初公開!寝てる人へのインタビュー散文(批評 ...011/9/12 1:41
こどもの効果のノート散文(批評 ...011/9/12 1:24
ワンス・ライアー・トワイス・クライ自由詩111/9/6 10:21
爪あとは、ない自由詩011/9/1 4:01
羽根をつなげて夜を飛べ自由詩011/9/1 3:54

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