図書館やツタヤで借りて読んだ本です。ネタバレあります。

『RDG レッドデータガール 1〜6』荻原規子 著
アニメ化されているので読んでみました。面白かったけど、色々少女マンガぽかった。今どき ....
鏡から手首生えてる二本半


生活臭隠すためだと家を焼く


心臓が別れ話を切り出した


仔羊の肉脳内で水洗い


髪の毛に侵入されて操られ


冬が来る非常ボタンを押 ....

お玉におかゆが残ってて

夕べ
ゆきひらでほとほと煮ました
温かいものが食べたくて
お米しかなくて

夕べ
お米を見ました
白くてひかっていて
さらさら洗うとすきとおる ....
最後にはジキタリスの色を塗った
幼児期は三叉路で堕落
その手足ばらばらで踊る
むこうずねで待つ

最初には赤い頬
サボテンに棲む昆虫を
こまかくくだいて夕日色
ママはしばらくおそくなる ....
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、

しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ....
Kさんとお知り合いになったのは、かれこれ9年前。フォーラムに投稿をはじめて少したった頃、Aさんという方から、「新しい詩のサイトを作ったので遊びにきてね」とお誘いを受け、行ってみたらいらっしゃった。
 ....
暗く
うっそうとした
朝に
あなたの手が
すうっと
のびてくる

顔のまんなかに
みずうみはある
まつげかすかに
風にゆれ

返し忘れた本
窓辺 の 「ね」

つのる 想 ....
夜ご飯の支度をしていると
息子が
「今日はなに?」と聞きました
「コロッケだよ、手伝って」
「ああ」

寝そべってゲームをしている息子は
14歳
去年私の身長を抜きました
伸ばした手 ....
傷のある道だよ歩くと痛がるよ


銀色の風吹き電車落ちてくる


線路から君のささやき聞こえます


屋上で台風誘いベリーダンス


UFO直視し視覚野犯された


頼り ....
うすらさむい

どようび


うらのこうばのおとがする

れんずをみがくけんまざいのにおい


このにおい

たぶんいっしょうわすれないし

かいだらなつかしくなる

 ....
海への道を進む

枯れ枝の軌跡を追う
その感動的なフレーズが生まれたのは偶然

はるかと名づけられた子供が
遠くを見ている
一生その名に囚われ続ける
その名から出ることはできない

 ....
洗濯機原始の海はこんなかな


誰置いたプリンタの上にコロッケが


結露した窓にトマトと書いてみる


掃除機を撫でているうち日が暮れた


お布団を取り込みはんぺん買いにゆ ....
届かないところに百個呼び鈴が


対岸で家が燃えてる渡し守


トランプを男と女に分けなさい


食洗機生きてたものの音がする


豊胸手術する人魚姫二十歳


おじいさ ....
のっけからもう
激しいのなんので
いつも街にやってくる
サーカスのテントが燃えている

さんご礁のように街は
雪と夜で静か
人と噂で秘か
道行く人たちの背中に
ひれがあるけど内緒
 ....
雑種の黒い犬を飼っていた
足と耳のさきっぽが白い犬
散歩もご飯の世話もブラッシングもわたしがしてた

学校から帰ると
尻尾をふってぴょんぴょん飛びついてきて
ハッハ言いながらどこまでもつい ....
お祭りなので
顔を汚くしていた

ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう

青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって

作業台の上にはつねに
いっぽんの薔 ....
減災は、災害による「被害を出さない」ことを目指すのではなく、「被害をできるだけ小さいものにとどめる」ことを目指す考え方です。防ぐではなく、軽減する、ということなので、被災して当然、その時、それから .... 小学生から高校途中まで、住んでいた家の庭の思い出です。
果樹や花木が色々植えてありましたが、梅は2本ありました。2月のまだ寒い頃につぼみがふくらみ始め、もうすぐ春が来ることを教えてくれます。黒い木肌 ....
「痛くするけど、がまんしなくていいからねー」
リハビリのお兄さんは言った。中1の体育の跳び箱で失敗し、ひじ骨折→骨をくっつけるために手術で針金を埋め込み→骨がついたから手術で針金を出し→固定していた ....
困らせたいわけじゃない
だけど困ってしまったらごめんね

トーキン

はる
左の耳から出てきた紙くずが
右の耳へと入っていくような
かさかさしたおわりのなさ

木の間にぶら下がる健 ....
文化祭で焼きソバをパックに詰めていると
わき腹をちょんちょんつつかれて
そんなに親しくない人が親しい人になる

何を考えているんだろう?
私って

ビートルズにすごく詳しくなった人が
 ....
文芸雑誌、「文藝春秋」(三月特別号)に載っていた、芥川賞受賞作2作を読みました。


田中慎弥著「共喰い」は、女性がひどい目にあってばかりいますが、全体を覆うのは、「男ってほんとにどうしようもな ....
子を宿す誇らしさと後悔を
ごちゃ混ぜて女は吐き出す
野原の上に建っている家はとてもよい紅色
とても満足

まんぞく
足デ満タサレルと読めてしまう滑稽さに
ほほえむ
想像を絶する痛みを想 ....
部屋にあった服のいくつかは      
わたしに合わないものでした

一番うえの兄のことを
二番目の兄が幾度も   
同じように語るのを
わたしたちは
雪の音をききながら
気にしました ....
見えない塔のてっぺんから
見えない鐘の鳴る音がする

見えない塔には見えない人が住んでおり
少しのふこうと
少しのしあわせを
味わった

見えない塔には見えない鳥が飛んできて
よい声 ....
小刻みに刻むチョコレート
ロンサム・ジョージのために

部活をさぼってクローバーをちぎる
きみのためだよ

小学生向け科学雑誌がなくなってひさしいね
ちいさなピンホールカメラを
覚えて ....
傘のベランダから見る
雨のとんとん

ポケットにはビスケットおじさん
割れたりしけったり

自転車タイヤの螺旋階段を
のぼっていけば虹

ストロートンネルを抜ければ
サイダーのくす ....
大柄な夜が行ったり来たりして
目にうるさいわ
と姫が言う

夜は地球の影だと
どこかの王子が教えてくれた
ならなぜあんなに行ったりきたりするの

小さな頃はよかった
やわらかいお湯に ....
『人生がときめく片づけの魔法』近藤 麻理恵 著

母が「面白いわよ〜」と貸してくれました。なんかどうでもいい著者の過去話や自慢が間に挟んであるので、太字だけでいいなと判断し、10分ほどで読み終えま ....
ポーリーとポリアンナ
いつも一緒に逃げている
雷から
青ざめて貧血で倒れても
どっちかがしっかりしているから大丈夫

ポーリーとポリアンナ
時々もめる
どっちがお皿を洗うかで
どっち ....
ふるる(671)
タイトル カテゴリ Point 日付
最近読んだ本散文(批評 ...4*13/5/8 21:26
ちょっとずつ食べられたいな[group]川柳7*13/4/5 0:34
お玉におかゆ[group]自由詩15*13/1/17 20:29
三叉路自由詩9*12/11/10 21:56
しろめたい、自由詩6*12/10/26 10:03
Kさんのこと散文(批評 ...6+*12/7/30 13:13
気配[group]自由詩9*12/6/13 23:53
コロッケ その2自由詩13*12/6/3 21:58
小指から全速力で[group]川柳8*12/6/1 0:19
きのねもとで自由詩412/5/22 21:43
海への道自由詩9*12/5/5 1:34
そこら中[group]川柳5*12/4/3 15:59
呼び鈴[group]川柳11*12/3/30 18:41
下手にすみれ自由詩6*12/3/22 15:54
ちろ自由詩10*12/3/17 14:39
捨てる自由詩10*12/3/15 22:59
防災っていうか減災散文(批評 ...1*12/3/15 20:35
冬の遊び散文(批評 ...5*12/3/10 16:02
リハビリ散文(批評 ...3+*12/2/27 17:02
トーキン自由詩9+*12/2/23 20:10
フォエバー自由詩7*12/2/16 15:42
芥川賞受賞作2作を読みました散文(批評 ...6*12/2/13 17:14
産み月自由詩9*12/2/12 22:08
ノエル[group]自由詩8*12/2/8 21:11
[group]自由詩8*12/2/6 13:24
窓から自由詩5*12/1/30 23:53
なけなしのはなし自由詩5*12/1/26 14:32
湯冷め姫自由詩7*12/1/23 9:33
最近読んだ本いろいろ散文(批評 ...2*12/1/18 12:10
ポーリーとポリアンナ自由詩4*11/12/5 21:44

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