大切に育てたモノは
誰にも見せられない
丁重に外を睨め上げて
時折祈るのは空が落ちること

暗く湿った風を蔑んで
耳に残るは静かな破裂

命は吐き気がするほど柔らかく
言葉は寒気がす ....
今日はどの服着て橋を渡ろう
歪んでもまだ映ってる
そのツラを見てまた歪む

与えることと奪うことの違いが分からないから
真っ黄色いシャツを見て 黙って転がる石を蹴る

愛することと壊すこ ....
街が夜に溶け出すと
次第に鼓動強くなる気がして

俯けば何も見ずに
歩くこともできるだろう

それも無駄だと知っている
涙と時間は流れて落ちる

触れることはもう
叶わないかもしれ ....
空の意図を
誤って手に入れた

微動せず色を織る
超えるとはそういうことか

静心なく

手繰って往けば
いつかは千切れるだろう

ああ、試すでもなく
ああ、赦すでもなく

 ....
薄く醒めた夜
いつも話しかけては
ほどけていくような

曖昧な痛みは
そっと舌を噛んで
気付かない振りをする

斜面は転がるために
あるのかもしれないね、と
君は云った

すで ....
もう新しい朝が来た
まだ何も終わっちゃいないのに

どう見えるかは知らないが
ただ祈り続けたいだけなのに

空に煌めく金色が聴こえたら
目覚めることから始めなくてはいけない
可か不可か ....
僕がすう、と
酸素を吸う、と
少し薄くなった空気は
首を傾げているような

色なんて無いなんて
どなたが云ったか解らないが
ずいぶん怪しからんことを
思うものだな

はじめからドレ ....
みどりの季節には
青い空があって
そこに生まれた僕は
とても暖かくって

あくびが出るほど
退屈な穏やかな光

誰もが緩んでいるから
じわり、汗かく


みどりの季節には
遠 ....
焼けた空には青が混じる
二足歩行の鳥たちは
飛べるはずもないと呟いた

月が遠くに行こうと誘う
さよならに満たない別れは
躊躇いがちに沈んでいった

千年経ってもまだ
千年経ってもま ....
だだ広い世界は行けるとこばかり
今日も東か西かで揉めている

人は名前を付けてもらいたがる
裸じゃ立ってらんねぇ
寒くてやってらんねぇ

これが孤独だ。ああ、いや違う
それが愛だ

 ....
朝露の調べは外向きの回転でIOIO
朝露の下僕は内向きのカールでXOXO
ジャン・ポール・ピエール・ヴォン・じゃん

人々は群れて腐った
人々はムレて臭いよ
玉に乗ったステイシーは内股の歩 ....
涙が出る程眩しい空の下の
君と猫をそっと盗み見ていた
暖かい街並みに似た君の笑顔
猫と僕は何も知らない振りして

気が狂う程優しい風の上で
最期の色をきっと今見ている
繋がらなくてもいい ....
いつかの君に話したい、今、これほどに穏やかな夜
静止していく空気の中 減速していく時間の中
光は散らばって星になる 灯りは遠く遠く透明に
指先は鉄のように冷やかに 彩はブルー
それでもどこかで ....
溜め息が黒くなるほど
吸い過ぎた夜の霧
額から抜け出る空虚は
僕の全てな気がして泣けた

空を等しく分けようとして
失った自分の足元
音も立てずにそろりそろり
世界が通り過ぎていく
 ....
いつだって飛ぼうとしていた
チャンスはどこにでもあった
少し勇気と我慢が足りなかっただけ

いつだって12月の街は
苦笑いして僕を見る
白い夢を期待して灰掛かる景色

閉ざされた扉ばか ....
限りなく魂に近い
路傍の石を蹴飛ばしてみた
痛い、と悲鳴があがったような
気がしたけれど仕方がない

限りなく宇宙に近い
枕に顔をうずめてみた
そのうち、やがて、苦しくなった
僕には酸 ....
私は雨に浮かれ
溺れた蚯蚓
今はもう動かない

微かな夢を抱いたまま
甘い波に飲まれて沈む
此の時初めて
手足の無きことを
憾んだかもしれない
抗うためではなく
ただ泳ぎたかった
 ....
風の強い日には
ため息、宙にばら撒いて
ただ遠くまで届けばいい
その胸潰れるまで
吐き出したムジカ
霧のように消えた

夏草色の景色
もう忘れようかな
黒い服に身を包み
光のように ....
探してる探してる
特に見当たらない気持ち

自前の希望は役立たず
持ち前の優しさも五里霧中
はがゆさの塊は投げるたび
弧を描いて僕に向かって

探してる探してる
特に気に入らない気持 ....
白い風が高くから落ちてくるから
静かなる木々は光を持て余してざわめいた

浮かされた心はじわり汗ばんで
翳る度にいつかの幻を見る

この空の蒼さは罪を隠すかな

咲き誇る花の色はただ
 ....
蟻のように虚ろな
手袋を嵌めた世界

言葉落として夢を見た
ただ繰り返す夢をまた

歪むほどに優しい暗い空
鮮やかな波に眼が眩む


その光は遅れて
歩くから未だ届かない

 ....
予定通りの強い雨が
予想以上に私を責めた
甘えた子供を何処かで捨てて
寂しい大人を背負って濡れた

気づかぬ内に壊れた夢は
紅く錆びて巡ればいい
眩暈のするような強さで

眠りを忘れ ....
月が蠍になって 空は痛みに泣いて
翠色をした空虚が 私を籠めて

造られた北風と太陽
雨は未だ降っていますか
左の腕に絵を描いた
ずれて重なる細い線

戸惑い沈む夜に 朝が盗まれました ....
やさしい豆腐と銀の猫
はからずとも はかなくとも

浮かべた鳥の苦笑い
つまづいても たそがれても

夏の香りと数え歌
うそぶいても 風ふいても

きみのせかいと僕の檻
とべなくて ....
少し知った
単調なメロディ
いつまでも奏でてる
組み合わせの世界

格子縞の
純白と漆黒が
灰を織り成して
真実に近付いた

走り出した景
追い掛けたまま
少しずつ擦れていく
 ....
桜色の空
其処に揺蕩う風
向こう見ずな春が
騒ぎ立てている

降り出した雨
冷たさに躊躇う僕
ビニール傘から透けた
世界は輝いていた

想像以上の現実は
常に狂ってる

言葉 ....
何かが終わるような
終わるような気がして
コンクリートに埋めた
夢の上を歩いてみた
歩いてみたけれども
掘り起こすことはせず
通り抜けてみた

何かが終わるような
終わるような気がし ....
くろね(27)
タイトル カテゴリ Point 日付
命は吐き気がするほど柔らかく自由詩410/1/12 0:51
colorless dress自由詩109/12/16 0:16
疼切自由詩009/10/1 22:07
ソラノイト自由詩2*09/9/17 2:00
すでにいまここが自由詩3*09/7/21 8:22
そうして自由詩109/6/28 23:28
ハイ・ストーリー自由詩1*09/5/5 18:17
birthday自由詩009/4/30 13:42
re-volve自由詩2*09/4/9 1:06
name自由詩0*09/3/14 19:06
ジーオー自由詩009/2/19 14:38
君と猫自由詩3*09/2/18 13:49
鼓動自由詩009/1/24 10:07
夜明け前自由詩208/12/28 11:19
fly out自由詩008/12/3 1:23
伽藍自由詩0+08/11/15 23:43
蚯蚓自由詩208/10/29 23:46
beautiful dance自由詩4*08/10/16 10:25
遭難自由詩308/8/11 23:03
蒼光自由詩3*08/8/3 21:50
灰色自由詩008/7/11 22:57
花へ自由詩108/6/22 17:51
雨鳴る花舞う自由詩2*08/5/25 17:52
やさしい豆腐と銀の猫自由詩108/5/4 17:02
the world of pieces自由詩008/4/27 17:40
僕が呟いている傍で叫ぶのは誰だ自由詩1*08/4/12 17:19
忘却の街自由詩2*08/3/12 17:28

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