「ダン・ブラウンの新刊置いてますか?」
「置いてません」
「残念。じゃ、ひとつ前のベストセラー、何て言いましたっけ…?」
「置いてません、悪いですが」
「ええっ、あれもないのー。じゃあ『ダ・ヴ ....
むかしむかしあるところに土曜日の国がありました
場所は逆上がりの国(王女 湯川潮音)とポミポミ国(王女 小中かな子)の中間で
国土は喜屋武村アリーナ307個分もありましたからとても広いです
国歌 ....
子供の頃 あることが気になって仕方なかった
部屋の灯りは僕が部屋から出てもまだついているのか
それが知りたくてたまらなかった
誰もいない部屋は灯りを点している必要がないので
ひょっとしたら「休 ....
ホトケさんは?
 これだ。
…、悪いが、無様だな。死因は?
 なんとも。外傷は見当たらん。
こりゃあ…。
 なんだ
ガスか、毒じゃないか?
 あり得るな。今、検死官が当たってる。
絶命 ....
{引用=右手と左手のための協奏曲より}

朝の上澄みですれ違う人たちは 夏の陽にさらされて空へと消えてゆき
夜の底の澱でつながる人たちは 死にも似た安寧と渾然とする
僕たちはどこにあるのだろう ....
男 ここにイチゴが3つのったケーキがあります
女 どのお店の?
男 無視。ケーキはひとつ、道具はフォークの他にはナイフが一本
女 コーヒーか紅茶はつかないの?
男 無視。さて二人で喧嘩しないで ....
"DIVA DIVE AT DOVER"
Farewell to Fine but Fast Fairy
Ode for Optimists Over
Mary Magdal ....
「もしよかったら僕の傘に…」
途方に暮れていた君に掛けた言葉から 始まった

都会の迷路の果てにたどりついた ほの暗い部屋で
君のバッグからはみ出ていた折り畳み傘

僕はそれに気づいてない ....
髪の毛ほどのひび割れから
いずれ堤防が決壊する ように
失われたたった1匹が
別離の予感

       Kuri, Kipple : 2005.06.10
1681年と1980年に
私が犯した過ちのことだ
子供たちよ私の過ちを繰り返すな
Children, don't do what I have done

僕は絶滅した鳥 ドードー
飛ぶど ....
時間を移動する物体がある
精神を乗せた物体である
「超低速」といっても
時間と同じ速さである
ただし3分遅れている
それが僕
ゆえに僕は3分遅れている
産まれてからずっと

     ....
二人が 溶ける
寂しさが 融ける
でも いつか
赤い糸も 解ける

     Kuri, Kipple : 2005.06.08
あの人は優しさを装うけれど ちっとも優しくなんかない
もっと切れ味の鋭いナイフが必要なのと言ったら
きっとどこかから見つけてきて私に差し出し
そして 私が楽々腕を切るところを見ているわ
八本足 ....
こ、これは、この光景は!!
ほら彼女がコーヒーを僕の顔にぶちまけ
いきなり席を蹴って立ち
絶対にいちど経験した光景だ!!
そして、次に、ほらやっぱりこう言うのだ
もう二度と会いたくないわ、と ....
ひどくどうでもいいものが僕のもとに返却された
「僕は、こんなにゴミみたいなものを貸していたんだ…」
「やっぱり気づいてなかったんだね?」
二人とも、肩の荷が下りて
世界が透明になった

あ ....
僕はフランケンシュタイン博士のように
モンスターに息の根を止められることはない
それはアトムが僕を育ててくれたから

僕は僕のクローンとチェスを指すのが好き
一昨日彼が僕の方がクローンなんだ ....
人がひとりいなくなった

飲みかけのモカと書きかけの手紙
開けられないままのプレゼントを残し
生活の一切を置いたまま
こつ然と消えた

彼女の胸元のホクロが
左右どちらにあったのか
 ....
「心霊写真持ってるって? 見せろ見せろ」
「これだよ」
「高校の集合写真か。で、霊はどこなんだよ」
「これが俺だ」
「若いなーお前。それより霊はどこだっつーの」
「これ、一人で写したんだ…」 ....
詩は、読者に読まれるまで状態が決定していないという
駄作から傑作までの幅は作者によって大小するものの
素晴らしい詩であるかどうかは読者に依存する
(「調弦理論」や「 SM理論」も参照のこと)
 ....
「おお、神様、いったい何故、誰がこんなことを!」
「お前が犯人だ」
「ど、どうしてそんなことを。何を言っているのかさっぱり…」
「まだお前しかいないんだよ、アダム」

            ....
親になるための国家試験に20年落ち続けている
資格がないので「できちゃった息子」は
国の管理のもと今年、成人を迎えた
その息子が昨日、強盗殺人を犯し銃撃戦の末に死亡した

この国はまだ
「 ....
Where do we go from here? 地獄行きと引き換えに酒池肉林の人生を送った男
彼の死の床に現れる悪魔
「どうだ、地獄は?」
「どうだって? これから行くんだろう、地獄は?」
「本気で言ってるのか? 世界を見てみろよ」
彼は ....
英語音痴だからというだけの理由で
未だに「レッサーパンダ」という呼称を使い続ける日本人に
反旗を翻そうではないか
劣っているのはお前たちだと
立ち上がるのだ 今こそ!!


       ....
んーと、んーと、
……ママ、いるかな?
ヘヘッ(^_^;)
No, you're not in luv, I know.
U can keep my picture on the wall
It's just the silly fase you're g ....
「ランプから出してくれたお礼に願いをひとつだけ叶えるでごじゃる」
「俺を愛する美しい人がほしい」
「わかったでごじゃる」
「ワクワク」
「…愛してるでごじゃる」
「おまえかよっ!」

  ....
独りだとときどき
夜空と自分の境界線が分からなくて
不思議
{引用=連作詩『右手と左手のための協奏曲』 より}

ゆるやかにま   おなじことのくりかえしのようですこしず
わりながらす   つへんかしていくいったりきたりしながら
すむゆるやか   いつ ....
「『牛の首』という怪談を知っていますか?」
「ああ、あれね。あんな恐ろしい話は聞いたことがない」
「はははっ。ということは"知って"いるんですね」
「知ってるよ。どんな話なの ....
クリ(423)
タイトル カテゴリ Point 日付
寓話 売る気[group]散文(批評 ...005/6/29 2:02
俺たちには土曜日(が半分)しかない未詩・独白2*05/6/28 21:54
寓話 真夜中の観測問題[group]未詩・独白3*05/6/25 20:02
寓話 温室で発見された死体[group]散文(批評 ...3*05/6/24 2:58
右手と左手のための協奏曲[group]自由詩205/6/20 3:02
寓話 彼女の方程式[group]未詩・独白5*05/6/19 2:51
寓話 Lionhearted Lorelei[group]未詩・独白1*05/6/12 3:00
寓話 雨と嘘で始まった[group]自由詩0*05/6/10 2:16
寓話 ミミズ999匹[group]未詩・独白005/6/10 0:10
寓話 マザー、ドードー(1980, 1681)[group]未詩・独白005/6/9 23:31
寓話 超低速時間移行機[group]自由詩4*05/6/9 2:45
寓話 とける[group]未詩・独白105/6/8 3:24
寓話 Daddy-longlegs[group]自由詩005/6/8 3:07
寓話 デジャ・ヴュ[group]未詩・独白2*05/6/8 3:06
寓話 思い出に変わるとき[group]自由詩205/6/5 0:41
寓話 ウィリアム・ウィルソンの肖像2[group]未詩・独白1*05/6/4 3:17
不在証明[group]自由詩1*05/6/4 2:55
寓話 心霊写真[group]未詩・独白5*05/6/3 1:04
寓話 量詩論[group]自由詩205/6/3 0:49
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HEAVEN?携帯写真+ ...505/6/2 2:57
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