アクションを 起こしもせずに {注カタルシス=〔アリストテレスが「詩学」で展開した説。浄化・排泄の意〕
(1)悲劇を見ることによって日頃鬱積(うつせき)している情緒を解放し、それにより精神を浄化する ....
それは僕の幼い頃の話
言っておくけど実話だ


とある雪の降りしきる一日
冴えない平屋に住んでいた頃の出来事
こたつにくるまって遊んでいたら
僕は母に叱られた
理由は分からない

 ....
倫理だとか
秩序だとか
やけに耳障りのいい言葉で
人間達は
美しい世界を創る

地上には
美しく幸福になれる食べ物が豊富にある
美味しいだけでなく人の健康を助けるからと
ありったけの ....
もう忘れたでしょう
忘れたのよね

 ソウサ忘レタサ
 キット忘レタ

じゃあなんで下を向いているの?


わだかまりのボートを漕いで
岸が見えた途端
からきし臆病になって
引 ....
いつもこの時間になると
夜空で点滅する光に出遭う
ナイトフライト

君がまさか
その飛行機に乗って
空を飛んでいるなんて
思いもせず
君がどんな夜を過ごしてるんだろうって
今日も思う ....
会うことができなくなって
一年が経つ

愛の残骸を舐めながら
目の前の幸せにすがりついて
白い胸に泣く

あなたにとった態度が
本当にこれで良かったのか
今だに
追憶の迷路の
同 ....
木漏れ日の美しいベランダの際で
娘ははしゃいでカーテンにくるまる
私の綻ぶ顔を誘い出そうと
自分の顔をわざと覆い隠すようにして
声を上げて笑う

南の風は
私の深い溜め息と溶け合って
 ....
少女は海に住んでいた
透明な裸体が
海中に差し込む月光を吸い込んで
柔らかく発光していた
美しく丸いフォルムが海底を漂う
僕は見とれていた

少女は僕が落ちてくるのを待っていた
毎晩毎 ....
私は「プラス思考」を信じない
それはマイナスの気分を認めないこと
認めなければ
後で皺寄せがくる
求めたプラスの分だけ
水面下でマイナスが肥大する

「マイナスイオン」が身体にいいのは
 ....
深く心を犯した意識
溶かしていくのにはどれ程の月日をかけたら良いのだろう
簡単には分解できない
割り切れやしない

心残りな出来事に魘されながら
それでも飄々としてまるで何事もなかったかの ....
それは遠い昔の日の話
お空にではなく
大地に花火が咲いたとさ
お空の花火は儚く散るのに
地上の花火は
いつまでもいつまでも燃え盛り
半径2?のヒロシマを
完全に焼き焦がしたとさ

お ....
既に犯されている
君と僕
この街
この世界

病気した人は楽しそうだ
地球の引力にも負けず浮ついて
欲望が求める{ルビ途=みち}へ素直に従って

病原菌という名のお金を撒き散らし
 ....
君の姿形からは
到底想像もつかないくらいの
その震え
その怯え
その悶え

僕には見える
どんなに君が
無謀な笑みを返そうとも

君の中を
研ぎ澄まされた感覚的な電流が走る
僕 ....
雨上がりの空はあまりにも透明
渇いて霞んだ空気は洗い流されて
そこに太陽のまばゆい光が差し込むと
空は七つの色に染まる

泣きやんだ後の君の瞳は黒曜石のよう
悲しみしか見えなかった世界は美 ....
虹波(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
人それぞれのカタルシス川柳204/2/26 12:36
雪だるま自由詩104/2/25 23:53
美しい世界自由詩204/2/15 3:30
楔(くさび)自由詩004/2/13 22:32
ナイトフライト自由詩304/2/11 11:21
愚 問自由詩104/2/9 23:06
蒼 穹自由詩404/2/7 1:06
海 月自由詩204/2/5 14:05
0=∞自由詩204/2/1 21:13
星 霜自由詩204/1/31 10:22
残酷な花火自由詩004/1/27 21:53
自由詩104/1/22 3:08
電流スパイラル自由詩104/1/21 1:05
自由詩004/1/20 0:18

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